2017年3月20日

梅咲く西毛パトロール

 急遽予定がキャンセルになった日曜日、奥多野を含む西毛をパトロールしてきた。先週の房総では水仙も終わり散り際の河津桜を愛でながら春本番を迎える兆しを堪能したのに、こっちと言えば蝋梅や紅白の梅咲く沿道でした。ともに100km足らずの距離なのに季節がひと月ほど戻った感じだね。
C63AMG

 いつもなら、iPhoneの目覚まし鳴るまで爆睡なのになぜか目覚まし鳴る1.5時間前に目が覚め寝られそうもない。そんな時は起きちゃうのが特効薬と言い聞かせ星の瞬く夜明け前、スターターボタンを押し、ひと吠えしたC63をなだめつつ首都高ゲートをくぐった。2月26日から新料金の外環を乗り継ぎスノーアクティビティに向かうクルマたちで賑わう関越道の人になりました。その最盛期ほどぢゃないけど多めの交通量、露払いにちょうど良いボルボに続き上信越道に乗り換えた。チョットばかりぢゃなく時間もペースも早いので、こっそり走行車線に戻りみんなに紛れた。

 ここのところ、かまってあげられず腹っぺらしのC63、横川SAに滑り込みたらふくご馳走を振る舞い碓氷軽井沢ICゲートをくぐった。パトロール初陣は同ICの取り付け道路として、また軽井沢へのバイパスとして機能するK92を北進し軽井沢へ向かいます。家を出たとき5℃あった気温も氷点下4℃、わずかに雪の残る路肩、路面は黒くハーフウエット風味で凍ってるのかわかりにくい。とくに橋梁部、白い路面や黒い路面はイヤだよねぇ。しょっぱなだし慎重にヒルクライムをこなし、道路沿いにゴルフ場連なるK43、プリンス通りと継ぎ、しなの鉄道をアンダーパスしてR18を右に折れた。

C63AMG

 ほんの少し長野県をお邪魔し、今年もよろしくとご挨拶を済ませ次のパトロール、旧中山道の碓氷峠を降りることにします。K92と対照的、ワインディング親父の好物とも言える山肌に沿った厳しい線形のターンが184も続きます。そんな愉しみに水を差したのは「砂」、啓蟄も過ぎ雪解け始まるこの季節、滑り止めに播いた砂が砂場となりワインディング愛好家の脚をすくう。ミイラ取りがミイラになったみたいぢゃないか。それも完全な砂場なら諦めますが微妙な感じ。そんな愉しみにくいダウンヒル終盤、案の定先行車に追いついちゃったのですが、気を利かせてくれたのかペースアップ。それでも刺激しちゃマズいと思い距離をあけ追走。ご当地ナンバー、走り慣れた感じのオデッセイ。その昔、ヤンチャなホンダ党だったのかもしれないね(笑)

C63AMG

C63AMG

 次のミッションはK196、妙義のワインディングをパトロール。こっちの砂場状況はもっと微妙ぢゃないか。目、手のひら、足裏センサーに伝わる情報を旧式4bitCPU(笑)で演算解析しつつタフなヒルクライムをこなし中之嶽に到着。駐車場で乾いた喉を潤し小休止。広い駐車場は完全貸切状態でうるさいオイルクーラーファンの音だけが響いてた。しばらく居たけど、やってきたのはVツイン響かせ登ってきたチョッパーだけでした。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 リスタート!、ブラックマーク残るタフなターンを降りると蝋梅や紅白の梅咲く里山。冬枯れの山道走ってると春に向かうこの景色見るだけで癒されるんだなぁ。今は昔、峠大好き学生時代、咲き誇る沿道の桜を見ても深い感動なかったのに、歳を重ねると移ろう自然の息吹に敏感になるだなぁ。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 さぁ、これからしばらくリエゾンです。ドン突きのR254で下仁田、K45で南牧から湯野沢トンネルを抜けR299、中里からR462と繋いだ。どの道も走るたび改良区間増え快走路化してる。

C63AMG

 栄えある最後のミッションじゃなかったパトロールに選んだのはチョットご無沙汰してる土坂峠です。この季節の同峠、絵に描いたように砂場化するのですが、走ってきた状況から察するとなんとかなりそうな気もする。神流川を渡り乗り入れたK71、思ったとおり愉しめそうな雰囲気ぢゃないか。それでも撒かれた砂がまったく無いワケぢゃないのが微妙だし、群馬県側は改良区と未改良区が混在しリズムに乗りにくいんだなぁ。土坂トンネルを抜けると埼玉県。砂の量が減った代わりにブラックマークがクッキリ。そんなダウンヒル終盤、前走車に追いついちゃった。ヤンチャそうな風貌、刺激しちゃいけないとペースダウン、それでも追いついちゃうぢゃないか(>_<)

C63AMG

C63AMG

 峠道終了。四月になれば桜ほころぶ沿道を流し、K37フルーツ街道と乗り継いだ。きのうの寝落ち前、脳裏に浮かんだのは上長瀞にある蕎麦屋。蕎麦はもちろんだけど野菜のてんぷらがうまい。春野菜のてんぷら頬張るつもりでいたのですが、時計に目をやるとどう考えたって早すぎる(>_<)。一時間以上前倒しの行程にくわえ、リエゾン区間から脇道に入る奥多野や秩父の林道群は鋭意冬季閉鎖中。自然とアベレージ上がり、これぢゃ朝活と一緒ぢゃないか!。

 このまま流れに乗れば皆野寄居有料道路。ワインディングのメッカを訪ねたのに一車線路走らず帰るんぢゃワインディング親爺の名が廃る。信号に引っかかったのを幸いとR140K82と乗り継ぎK361に乗り換え目指すは釜伏峠。乗り出しこそ車道外側線付き完全二車線路ですが、集落をやり過ごすと一車線路に姿を変え秩父周辺路によくある山間の集落を繋ぐ山道になります。例えるなら険道の領域ですね。フロントヘビーなC63、林道ライクで斜度厳しいヘアピンぢゃESP効きまくりトラクションかからないんだなぁ。そうは言ってもESP殺すほど意気地ないしね。

C63AMG

C63AMG

 ぶつぶつ言いながら釜伏峠に到着。勢いで来ちゃったようなものだから小休止を兼ねナビと相談。秩父や奥武蔵を走るにはチョイと時間が遅く、自転車たちやバイクたちとの思わぬ遭遇が怖そう。結果、中間平方向に向かい途中から皆野寄居有料道路・寄居風布ICに降りる道を選択した。ここも林道ライクですが林道標識見つからなかったので市町村道なのかもしれない。圧巻だったのは、途中分岐しICの傍に降りる結構な激坂。ヘアピン連なりクロスバイクやファットバイク遣いには堪えられなそう(笑)

C63AMG

C63AMG

 もとい!
 降りきったドン突きがIC取り付け道路みたいなもの。すなおに有料道路経由、R140に乗り継ぎ花園ICから関越道の人になりました。結果的に朝活みたいなパトロールになってしまい渋滞とは無縁な帰路になりました。せっかくなので関越恒例、高坂SAに寄り道してスプレー洗車。再び関越道に紛れ、小綺麗なボディのままガレージに寝かしつけることができました。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 今回のパトロール、いつもより速いペースだったこともあり、M156エンジンの魅力を再認識し惚れなおしちゃいました。普段遣いは従順な愛犬のように振る舞ってくれる気さくなヤツですが、ここぞなるとMAX目指しよどみなく瞬時に吹け切りとても多気筒大排気量エンジンとは思えない。S+モード、電光石火のシフトもあいまって、打てば響くココチ良いレスポンスを思いのまま享受できる。言い換えるなら繊細と豪快が同居する不思議な魔力を持った珠玉のエンジンです。これでフラットプレーンの甲高いフェラーリライクなサウンドだったら申し分ないのにねぇ。絶滅危惧種かつ時代錯誤だけど、もうしばらく相棒生活続きそうです(^^)

■全行程(GPS):約407km/最高高度(GPS):約1,038m
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