2018年2月4日

気儘な羅針盤:dCARD PREPAID

 のどもと過ぎれば熱さ忘れる。熾烈な争いを繰り広げていた携帯キャリアの販売奨励金、総務省が伝家の宝刀ちらつかせ、代わりにポイントサービスが熱くなってきた。

dCARD PREPAID

 暦の上では春を迎えた節分。暦を一歩出ると、かって経験したことないほどの厳しい寒波が続き、縮みあがる日本列島。寒さだけならともかく降雪量も多く、ワインディングローダーたちも猫のようにコタツで丸くならざるをえない。そのコタツでみかんを頬張りながら、ワインディング紀行ならぬポイント紀行でも書いてみよう。

 さて、docomoとは成人式を超えるなが〜いおつきあい。格安SIMの黎明期、並行してIIJや日本通信も試したことありますが、価格メリットの割に通信速度が遅かったりアンテナピクトが出なくなるとか、現在の格安SIMに比べると今ひとつな存在でした。

 もとい!
 携帯キャリア、新規契約やMNPには手厚い還元策を用意してるけど、釣った魚に餌はやらない主義のようで永年勤続者には雀の涙。そのうえ総務省の横槍一本、販売奨励金による実質値引きからポイント付与というトレンドに沿った還元へ手法を変えてきた。通信料だけぢゃマーケットの拡大望めない各キャリア、クレカ、コンテンツ、シェアサービスなどペリフェラル事業に積極投資してる。

 ポイントサービス、なにもせず受動的な立ち位置にいると最低限のポイントしか獲得できないのがしきたり。でもって、昨年秋、デポジット不要や無料発行は通常対応ですが、キャッシュバックというキャンペーンに釣られdカード・プリペイドを導入。プリペイドクレカの実用性チェックと併せ能動的に還元を得ようとアクション起こした。

 dカード・プリペイド、イシュアは三井住友カード。国際ブランドはMasterCard、Apple PayではiDとして使え幅広い決済に使える。と、思ってた。申し込みから待たされることなく手許に着信、Apple Payにも速攻組み入れた。

☑️ 残念な入金

 クレジットカードで入金可能と記載されていたのに誘われ、ポイント還元率高いViewCardでトライ、手許のViewCardはオムニカード協会加盟ぢゃないMasterCard、ゆえに手数料かかるという。ポイント貯めようとプリペイドカード作ったのに入金するのにポイント以上の手数料かかるんぢゃ本末転倒。撃沈!、やむなく手数料かからぬVJA加盟カードで入金した。docomo利用者なので電話料合算払いで入金可能ですが、決済が銀行引き落とし、または、dカードと限定されてる。う〜ん、なんだかなぁ...

☑️ 残念な用途限定

 さぁ、毎月上納してるdocomoの料金をdカード・プリペイドに変更し、定期のポイント還元願おうと思ったら、電気、ガスなど月額・継続契約の決済には使えないという。そのうえ、ガソリンスタンドもダメ。これぢゃクレカとして使いにくいばかりか、アクション起こしたポイント獲得計画まで頓挫。

☑️ 残念なiD

 えっ、よく利用する飲料自動販売機もダメ!。セルフのスタンドもダメ。利用頻度高そうな領域に全部フタしてあるぢゃないか。クレジットカード比、少額決済と言われる電子マネーのiDまで利用範囲を限定してる。下手な鉄砲も数撃ちゃポイント貯まると踏んでたのに、こっちのポイント獲得計画まで頓挫しちゃったぢゃないか。

☑️ 残念な仕様

 dカード・プリペイド、使用するとすぐに確認メールが届くのですが、これを黙らせる手段が現時点では用意されない。また、残高確認する方法がWebに限定されてる。プリペイドなんだからSuicaに習いApple Payに残高表示して欲しいよね。


 どうやらワインディング親爺の意図した用途には向いていないようです。デポジットもないしキャンペーンのキャッシュバックもありがたく頂戴した。残高無くなったらシュレッダーの餌食かなぁ...

 大手キャリア、消費者を囲い込もうと幅広いポイントサービスを展開してる。そのなかには、ビックリするような数字踊る利用先限定、期間限定、使い勝手のよくないポイントも多い。限定という甘い誘惑に釣られちゃうのは本末転倒だし、ソフトバンクやYahooの期間限定ポイントのように有効期限が数週間ぢゃ絵に描いた餅と同じぢゃないか。使い勝手の良くないポイントサービス、長い目で見れば消費者離れを招くと思うのは私だけ!。もっとも、実効ポイント付与率下がるのはキャリアの思うツボなのかな?。ここらで販売奨励金同様、伝家の宝刀お出ましいただく必要ありそうだね。

 そうそう、docomoは2018年4月からバーコードやQRコードで決済できる「d払い」をスタートすると発表した。中国のスマホ決済標準とも言える、Alipay(アリペイ)にならったのでしょう。うまくいけば、決済に留まらず、個人間送金などフィナンシャル事業に育てるんだろうね。「LINE Pay」、「楽天ペイ」、日本でもQRコード決済が熱くなってきた。QRコード決済、NFC、FeliCa不要とハードル低いけど、決済時アプリ立ち上げなきゃいけないのがメンドウそう。詳細は報道発表資料を参照ください。