2018年7月28日

Cruise:南東北/安達太良・磐梯・飯豊

 福島、山形の山岳ツーリングにでかけた。観光道路あり、険・県道あり、林道ありで、いずれも交通量はとても少なく、走りづくしの一日であった。走行日2018年7月21日。走行車両Lutecia。

Lutecia

 東北道福島西IC着(午前5時21分、気温23度)。ここから磐梯吾妻スカイラインなど3つの山岳観光路をまずは巡る。ICから国道115、福島県道5(上名倉飯坂伊達線)と経て県道70(福島吾妻裏磐梯線)に。70は高湯温泉~土湯峠の区間を磐梯吾妻スカイライン、猪苗代町~北塩原村の区間を同レークラインとそれぞれ呼ばれている。硫黄臭の漂う高湯温泉からが本格的な広幅員の林間ワインディング登坂路へと70は表情を変える。つばくろ谷着(5時59分、20度)。標高1200㍍。高湯からざっと500㍍登った地点である。谷を不動沢橋で渡っているのだが、旧橋は撤去されているものの、橋のたもとまでは旧道が残り、駐車場も備えている。ここもかすかな硫黄臭のなか緑の深い谷を通して新しい不動沢橋を駐車場から望むことができる眺望ポイントである。

不動沢橋

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 同スカイラインの中間点にあたる浄土平(1600㍍)まではまだまだ登坂路が続くが、景観も開けてくる。通過速度にもよるが、コーナーの回り込みが意外にきつく、いったん切ったステアリングをさらに切り込んでいく感じである。茶色の土山に縞模様のように灌木の緑が映え、白い噴煙が立ち上っている雄大な景色のところまでくると、浄土平はまもなくだ。浄土平着、6時17分、20度。学校が夏休みに入って初めての土曜日とあってか、駐車場には20台をこえるクルマが止まっていた。

Lutecia

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 レークライン(6時59分、20度)に入る。森の中を通り抜けていく下りの快走路だが、秋元湖は生い茂った木々の葉間からわずかに湖面をとらえる程度にすぎないし、小野川湖も少し見えるにとどまり、レークラインという名称から湖畔をみながら走る道路とおもっていると、失望するだろう。中津川渓谷から登りに転じるが、周囲は森である。同ライン走行終了(7時27分、22度)。

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 国道459に接続し、桧原湖先から県道64(ゴールドライン、会津若松裏磐梯線)に入る。同ラインは林間ダウンヒル路で見た目よりもコーナーが深い。同ライン終点部からアルツ磐梯というスキー場に向かう。スキー場への取り付け道路だが、やや路面が荒れ気味だが、たっぷり幅員もあり、ちょっとしたワインディングが楽しめる。磐梯山が望めるスキー駐車場着(8時1分、27度)。再びゴールドラインを今度は登りで駆け上がり桧原湖右岸を通る県道2(米沢猪苗代線)に入る。2は湖に沿って走っているために早稲沢までの区間、湖面が望め、こちらのほうがレークラインという愛称にはふさわしいようにおもえる。早稲沢のキャンプ場で周囲を緑の山に囲まれ、さざ波が打ち寄せる松原湖畔にでた。9時2分、23度。

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 2を北上し米沢市の李山で分岐する151(関根李山線)までを走る。この途中には白布峠(1404㍍)を越えていく登り、降りのワインディング路が待ち受けるが、広幅員で走りやすく、路面に900から200㍍刻みで1300までの標高がペイントされている。白布峠着(9時23分、25度)。峠には広い駐車場とトイレが備わる。浄土平でもみかけたが、この峠でもたくさんのトンボが舞っており、山は秋の訪れを迎えているようだ。151入線(10時26分、31度)。田園風景のなかをロングストレートで抜けていく151の延長距離は短い。関根で232(板屋米沢停車場線)に。10時26分、31度。232は入り口からしばらくの間は1・5車線路だが、だんだんと狭くなり、ほぼ1車線とみていい簡易鋪装の山道になると、鋪装が剥がれているのか、ダート路まで現れる険道である。大沢駅(奥羽本線、山形新幹線)の案内をみつけ、駅に寄った。いきなり今は使われていない駅ホームに行き着き、現在の駅までを示す標識がでてくる。徒歩で旧線脇を5分も歩いただろうか、倉庫のように巨大な切り妻型の薄汚れ、年季を経たスノーシェルター(雪囲い)のなかに明かりが灯り、駅ホームと小さな待合室が・・・シェルターの構えを眺めただけで冬の雪深さをうかがうことができる。

 232に戻り、営業しているのかどうか、わからない笠松鉱泉を過ぎると、今度は峠駅の表示。この駅には232から分かれ、村道らしき狭い1車線の山道を降りていくと、駅前に紫のアジサイの花が咲いていた。駅到着(11時19分、28度)。この駅も大沢駅同様のうす暗い巨大スノーシェルターのなかに設けられており、シェルター内にクルマを乗り入れられる。シェルター内は風が吹き抜け涼しい。峠駅は鉄道マニアには知られた存在のようで、入れ替わり立ち替わり、クルマが入ってくる。大沢駅も同じだが、シェルターをみただけで、時間が昭和30年代にタイムスリップしたような感覚に陥るだろう。両駅を訪れるなら国道13を利用したほうが狭道を長く走らないですむ。

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 国道13にでて西栗子トンネルを抜け、万世町梓山で、ぶどうまつたけライン(置賜東部広域農道)に。12時12分、29度。ぶどう畑が最初に現れ、その後にマツタケの生えるアカマツ林を通り抜ける同ライン。一部路面が荒れているのだが、交通量のひじょうに少ない快速農道である。信号は2箇所しかないはず。南陽市赤湯の国道13接続点着(12時40分、32度)。赤湯からは国道113県道4(米沢飯豊線)、同8(川口小国線)、同378(岳谷上屋地線)を経て大規模林道飯豊檜枝岐線を走る当日最後のルートである。

Lutecia

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 4、8、378とも山間部を通り抜けていくガラ空き県道である。4は白川ダム湖を二箇所で渡河し、開けた景観が広がるが、それ以外は山間をひたすら走る感じである。同林道起点標識着(13時57分、30度)。この林道も当然のようにガラ空きの広幅員快速道である。飯豊トンネルまでは登りが続く。トンネル内は水が流れているらしくウエット状態。トンネルを過ぎると下りとなり、コーナーが登りと異なりタイト化する。3rdから2ndにシフトダウンしクリアしていく。登山カードを提出する山小屋着(14時11分、28度)。道なり福島県道385(一の木藤沢線)にこの林道は接続し、国道469、同121とたどり米沢に向かう。385は道路拡幅工事中で一部狭いが、「いいでのゆ」を過ぎれば、快速道に変わる。121はこれまた広幅員なうえ通行量は僅少で、まるで高速道のような立派な道路であった。

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 米沢宿泊地には3時30分過ぎに到着。


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■全行程(GPS):約659km/最高高度(GPS):約1,616m
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