2018年12月8日

富士が見たくなった

 明日の朝は厳しい冷え込みですが日中は冬将軍不在のインディアンサマーになると言う。神無月に訪ねた富士は黒富士、純白のドレスを纏った富士が見たくなり星の瞬く極早朝に首都高ゲートをくぐった。

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 三連休も終わり忘れ去られてしまった感あるプレミアムフライデー。その翌日なのに三車線目一杯の東名、大和トンネル拡幅工事の影響なのか海老名SA過ぎるまでメッチャ交通量多かった。御殿場ICゲートをくぐりR138を北進すると白粉のように化粧した勇姿がさっそくお出まし。このまま籠坂越えれば山中湖畔へ行けますが、いつもと違う時計回りで富士を望もうとR246経由K23に乗り継いだ。市街地をバックミラーに追いやり自衛隊滝ヶ原駐屯地を過ぎると富士に吸い込まれるが如くまっすぐな登坂路になり、富士山スカイラインらしくなってきます。

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 長いストレートが終わると樹間を往く緩いターンのヒルクライムに変わる。すると霊峰の懐に入ってしまい姿が見えないのが惜しい。市街地3℃あった気温も氷点下、陽の当たらないターン先の路面はにぶく黒光りして右足にチカラが入らないぢゃないか。御殿場登山口からK152と県道名を変えさらに登坂すると水ケ塚です。標高2,400m、富士宮口五合目まで登坂できる富士山スカイライン登山区間はすでに冬眠中、冬季閉鎖ゲート前でフォトタイム。寒っ!、慌てて相棒に戻り今度はK180と名前を変えた同スカイラインを富士宮方面へロングダウンヒル。ときどき現れる黒い路面が気になりペースが上がらない。インディアンサマーに乗せられスタッドレスに履き替えなかったのが悔やまれる。

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 なっ!、なんと言うことでしょう!
 バックミラーに移った後続車が大写しになったと思ったら一気にパスされ見えなくなっってしまった。やるじゃないかスイフト!

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 篠坂で林間をココチよく往くK72に乗り換えR139をオーバーパス。向かったのはダブルダイヤモンド富士で名を馳せる田貫湖。ブログに足跡ないので訪ねたのは久しぶり。その季節ぢゃないし寒いし空いてるだろうと思ったら、意に反し釣り客やキャンプで賑わってた。早い時間帯、山中湖を除き富士六湖どこも逆光。まさに霊峰のようにコントラスト薄い姿をCMOSに焼き付けた。望外だったのは休暇村へ向かう湖南道、沿道に植栽された椛が鮮やかに紅葉しワインディング親爺を出迎えてくれた。

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 本栖湖は前回の富士三昧で寄ったので今日のところはパスしK71を北進。富士ヶ嶺までの同道、朝霧高原っぽい開けた景観続きワインディング親爺的には並行するR139より好きかもしれない。せっかくなので富士ヶ嶺付近を徘徊し相棒と富士をツーショット。富士ヶ嶺過ぎるとひらけた景色が途絶え樹々の海を往くベリーロングな快走ワインディングが続きます。そうそう、再放送のチコちゃんに叱られそうな時間帯にも関わらず対向車多かったなぁ。R139にドン突きK710に繋ぎ西湖に向かった。山影になる西湖南岸道、水鏡になった湖面は真っ青な空と紅葉を写し綺麗なのは嬉しいけど路面は黒光り。路肩をよく見ると白い粒剤、融雪剤撒かれてるぢゃないか!、う〜む、富士の裾野は師走本番でした。乗り換えたK21(湖北ビューライン)、陽射したっぷりで残り紅葉が眩しかった。

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 ドン突いたR139(富士パノラマライン)、乗り継いだR358(精進ブルーライン)で西隣の精進湖に。観光のクルマたちで混み合うほどの水辺に相棒を乗り入れワインディング親爺の定番、富士とツーショット。太陽高度低い逆光、手のひらでお天道さん隠さなきゃその勇姿がわからないぢゃないか。フォトを終え湖岸道に復帰。山陰で陽射しのない西岸道、黒い路面の餌食になってしまったのでしょう、シエンタがあらぬ方向に止まってた。気温を確認すると3℃、くわばらくわばら!

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 残るは河口湖と山中湖、バックミラーに追いやったルートや時間から察すると富士の独り占めは厳しそう。でもって、相棒の短い鼻先を精進湖トンネルに向け甲府盆地を目指すことにしたのですが、トンネル内で早くも渋滞!、んなワケないでしょ。それは災害復旧工事による交互通行でした。そう言えば、各地に大きな爪痕を残した大型風台風通過後、災害通行止だったのを思い出した。大型トラックやダンプを含めた串し刺し団子ぢゃ、駈け降りるダウンヒルも台無し。嫌気さしてK36に乗り換えた。同県道は芦川沿いの集落を繋ぐカントリーロード、背後や庭先に山の迫る景色はどこにでもありますが、なぜか刺さるのです。そんな昔ながらの雰囲気も道坂峠を越えた後の若彦トンネルへ続くK719に接続すると改良路に姿を変えます。道なりに逝けば賑わってると思われる河口湖、本意ぢゃないので路側帯でWebチェック。おっ!、林道蕪入沢上芦川線冬眠前で通れるじゃないか。

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 同林道は市営林道と県営林道で構成され、笛吹市営林道区間付近には全国的にも珍しい「ニホンスズラン」が群生し山梨県の自然記念物に指定されてる。んなワケで街路灯がスズランのカタチしてるんだね。そこを過ぎるといきなりステーキ、違った!、幅員狭まりいきなり走りにくくなります。その荒れた路面を往くと河口湖と富士を俯瞰できる絶景ポイント、新道峠へ向かう分岐があります。残念ながら峠へ続く最後が登山道、相棒を連れて逝けないので無視。そのまま荒れた路面を登坂し日向坂峠(どんべいとうげ)に到着。ここから県営林道区間。ちっちゃな落石が気になる区間もありますが幅員広く景観に優れる良路です。が...、冬季閉鎖明けから半年、自然の脅威や猛威を振るった大型台風にさらされ続けた冬季閉鎖直前、海馬に刷り込まれた良路の面影のこってなかった。数多い吹き溜まりには落ち葉が堆積し地雷警報発令中。先週、地雷なのかわかりませんが右後輪のパンクに見舞われた記憶が蘇り細心の注意で相棒を進めた。そうそう、FWD車の後輪パンクってわかりにくいね。ターンの挙動変化、鈍感なワインディング親爺ぢゃ気づけずABSの作動具合で普通ぢゃないのがわかった。もとい!、そんな矢先、えらくのんびり逝くジムニーに追いついた。顔は山側を向き必死で樹間を見つめ何かを探してる感じ、場所を選ばずとも進路を譲れるのに一向にどいてくれない。たまらずライトを点灯し後続車の存在を知らせても知らぬ存ぜん。これぢゃ噂のあおり運転と間違われるぢゃないか。そうそう終盤にチョッと愉しめるつづら折れがありますが、伐採か工事で大型車が行き交ったようでヘアピンが荒れ荒れ、路面を横切る排水溝のフタがないところもあった。

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 R137にブチ当たり本日のワインディング走行は終了。昭和ちっくなブドウ園並ぶK34を東進し勝沼ICから中央道の人になりました。お天道さん微笑む南斜面の沿道、椛こそありませんが紅葉で全山まっ茶色。趣ある侘び寂びの紅葉とは違いますがそれはそれで綺麗でした。心配した都心へ向かう渋滞もなく首都高へ乗り継げた。時間も早いので新装なったスーパーオートバックス東雲、あらため「A PIT AUTOBACS SHINONOME」に寄ってみました。ちなみに「あ ぴっとしののめ」と呼称するようです。その印象をひとことで言うなら「代官山T-SITE」風味かな、正確なコンセプトは知りませんがクルマに関する生活提案型ショップでしょうか。でもってコアでマニアックな商品群は影を潜め片隅に追いやられてた。時代を先取りしてるように思うのですが、肝心のカスタマーはどう評価するのでしょう。

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■全行程(GPS):約390km/最高高度(GPS):約1,464m
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