2017年9月11日

台風一過の奥多野路

 夕方の天気予報によると明日は台風一過の秋晴れと言うぢゃないか。ヤボ用あるけど、せっかくの好天を無駄にするのはもったいない。でもって、21℃と爽やかすぎるほどの夜明け前、相棒のスターターをひねった。

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 予定してなかったワインディング、デジタルガジェットの電池も不足ならルート考えるニューロンも足りない。そんなワケで前頭葉に妄想地図の描きやすい奥多野方面に向かうコトにした。中央道八王子ICを降り一般道の人となり、都道、埼玉県道を乗り継ぎ、山伏峠を越え秩父路に挨拶を済ませR299に乗り換えた。そう言えば山伏峠の麓側、数年続いていた法面工事もやっと終わったようで交互通行解除されてました。

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 秩父駅近くの踏切先、営業時間前の武蔵屋を横目でみながらK72を繋ぎ、尾田蒔でR299に復帰。八王子界隈17℃の気温も14℃まで下がりクルマたちのウインドといえば夜露でびっしょり。季節の移ろいと夏の終わりを感じちゃうね。今年の夏、ひまわりお似合いの眩しい陽射し少なかったし、湧き上がる真っ白な入道雲みた記憶すらない。そう言えば、気象庁が入梅入雨明けをコソっと確定した。それによると、梅雨明け発表した翌日から天候不順続いた関東地方の梅雨明け、7月6日だったと訂正した。そうだよねぇ(>_<)

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 絵に描いたような秋空の下、里山の色濃い緑を背景に頭を垂れ色づく稲穂、そんな秩父路の田園風景をバックミラーに追いやると、しだいに本来のワインディングに姿を変え気分を盛ってくれる。いやぁ、今年一番爽やかな日和、オープン・ツーシーターが羨ましく思える。

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 そんな気分のまま、志賀坂峠の山道が始まった。改良されたとは言えタフでハードなターンを繋いで往くと志賀坂トンネル手前でスイスポに追いついた。おっ、ペースメーカー現ると思いきや八丁トンネルに向かう林道金山志賀坂線に折れていった。峠を越えると西上州やまびこ街道と愛称のつく同道を駆け降り、R462との重複区間を乗り継ぎ神流川を遡上します。中里を過ぎ楢原までの区間は道路を付け替えた線形改良区、早朝なら絵に描いたような走り放題が愉しめます。

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 このまま往けば十国峠ですが、久しぶりに林道矢弓沢線を伝い十国峠に向かってみよう。そう思いK124を注意深く進み林道分岐箇所を探した。同林道は十国峠へ向かうR299、上野村側が通行止めになったときの迂回路になるので、林道名はともかく走ったことある人も多いと思います。そのため林道という範疇で言うなら幅員広めで走りやすい。おやぁ、早い時間にも関わらずそれらしくないクルマやバイクとすれ違うぢゃないか。ひょっとしてR299通行止め?。慎重、繊細、かつ大胆に山道をクリアしR299にブチ当たった。その三叉路上野村側には、「通行止めの看板とAゲート」、「やっぱり通行止めぢゃないか!」

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 せっかく、だれも走らないであろう時間帯だったのになぁ。帰って調べたら、10月20日まで防災工事のための時間帯通行規制実施中でした。な〜んだ、早起きしぢゃダメぢゃん。さぁ、十国峠までのこりわずかですが、チョッとリズミカルなセクションを愉しみ11℃まで冷え込んだ(?)、標高1351mの峠に滑り込んだ。

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 峠を越えた長野県側、短い距離ですが結構な狭隘路が待ち構えています。いつもなら同峠を降りて第二のワインディング・ステージに向かうのですが余裕のない時間割、足を伸ばさず奥多野を巡回しようと古谷ダムから分岐する林道大上線に乗り換え南牧方面に向かうことにした。

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 同林道は大上峠を越えR299とK108を繋ぐ舗装林道、乗り入れると台風一過の影響なのか落ち葉が多め。それでも広めの幅員に助けられココチよく緩めのターン繋ぎ登坂、広場のように開けた峠らしくない峠をバックミラーに追いやった。さぁ、長いダウンヒル区間に突入、南牧村自然公園キャンプ場過ぎると大きめなヘアピン連続するタフな区間はチョッと忙しいけど愉しめます。終盤、熊倉川に沿うようになると少しばかりヒートしたココロを清流がクールダウンしてくれる。ドン突きのK108を東進しつぎはK93にお乗り換え。南牧川に沿い集落を繋ぐカントリーロードをさらに東進、その集落を過ぎたところでK45に乗り換え奥多野メインストリート、西上州やまびこ街道に向かいます。

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 K45、湯の沢トンネル抜ければ、アッと言うまに神流川たもとにドン突いちゃう。時間厳しいけど選んだのは、旧道落ちした後も西上州やまびこ街道を名乗る塩之沢峠越え。走る機会多いのですが、芽吹きのころや落ち葉降り積もるシーズンばかりで緑濃い季節に走るのは初めてかもしれない。この季節に走って知ったのですが、ヒルクライム区間って陽の当たりにくい北西斜面を往く環境、狭くない幅員ですが路肩は苔むしイヤな感じ。谷まわりのターン、ためしに外輪だけ苔に乗せ強めのブレーキング。ガッガッガッ!、やっぱりABS効き放題ぢゃないか。隧道手前にはきっちり減速しないとアゴでも打ちつけそうな窪みもあります。その代わりといっちゃなんですが、浅間山や荒々しい妙義などを望める一瞬があってポイント高いんだなぁ。そうそう、陽の当たるダウンヒル区間は苔の心配もなくココチよく駆け降りられます(^^)

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 新道にドン突いたあともダウンヒル続きます。前回走行時、改良工事で交互通行だった区間もなくなり、また一歩、快走路への歩みを進めたようです。

 すっかり陽も高くなり気温も22℃に上昇、こりゃバイク日和だね。神流川を遡上するターン、土坂峠のタフでハードなターン、そして志賀坂峠の緩急織り交ぜたターンを楽しんだバイク、そのバイクたちが合流する西上州やまびこ街道の対向車線、そりゃもう、ひっきりなしのバイクぢゃないか。川の駅上野、道の駅万葉の里駐車場、自慢のバイクたちで溢れかえってた。

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 このまま、十国峠街道(R462)を神流川の流れに沿っても良いのですが、分岐したのはK71、コヤツで広狭混在、かつタフでハードなターンを愉しみ土坂峠を越えましょう。とは言え、あれだけ行き交ってるバイクたち、チョッと朝寝坊したバイクもいるに違いない。そう思うと右足にチカラを込められず慎重にターンをクリアし最終ヘアピンをバックミラーに追いやった。

 標高と反比例する気温、合角ダム(かっかくだむ)まで降りてくると28℃、暑いぢゃないか!。エンジンに火を入れた早朝、同時に目を覚ましたエアコンは暖房運転だったのが嘘のようだね。ナビの時計に目をやると帰るにはまだ早い、だからと言って奥武蔵の林道群を愉しんでちゃブランチに間に合わない。でもって、K37、フルーツライン、皆野寄居有料道路を乗り継ぎ花園ICから関越道の人になりました。関越道も練馬出口もスイスイ、都内もガラガラ、しっかりブランチを済ませ最後のミッション、ヤボ用に精出すワインディング親爺でした(笑)

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 そうそう、K44の秩父小柱ICの信号待ち、おやぁ、以前は建設中だった橋をクルマが走ってるぢゃないか!。帰ってGoogle先生に聞いてみた、「皆野寄居有料道路の秩父側に続く皆野秩父バイパス。その1期工事が2017年3月完成」、ふ〜ん、秩父や奥多野アクセスがいっそう便利になったんだね。

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 走っちゃ楽しくひとり笑みのこぼれる秩父奥多野路、ついつい林道ライクな狭小路に誘われ狭っくるしいフォトを量産してしまう。雄大というか大きな自然を背景にすまし顔の相棒撮りたいのになぁ。伊豆なら山の幸を満喫し海の幸まで背景にできるのにくらべちゃうとチョッと残念。

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■全行程(GPS):約377km/最高高度(GPS):約1,372m
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