2017年9月3日

トンボ舞う猛暑の西伊豆

 お盆を挟み二週間ぶりの猛暑日、暑くない夏に慣らされたカラダに堪えるね。蒸し暑く熱帯夜にまちがいない早朝、お天道さん望めそうな伊豆に向けガレージから相棒を誘い出した。

C63AMG

 東名、大井松田を過ぎた右ルート、都夫良野トンネル抜けるとやっと25℃を下回り熱帯夜にならずに済みそうだけど、右手の富士も左手の箱根も薄雲にお隠れぢゃないか。御殿場ICを背後に追いやると新東名へ乗り換える左車線はめいっぱい。仕方なく東名を往くと、いきなりガラガラ。なんだか旧道走ってる気分だね。

 沼津ICで東名を降り伊豆縦貫道伊豆中央道と乗り継ぎ江間ICからK134、R414を伝い駿河湾に躍りでた。海沿いを往くK17、いつもと違うのは釣り人と思われる県外ナンバー行き交い、モーニング珈琲仕入れにセブンに寄ると二つのレジが大忙しぢゃないか。海沿いで珈琲ブレーク、大瀬崎近づくにつれクルマも少なくなりいつもの走り放題でした。

C63AMG

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 富士は見えないけど寄り道した煌めきの丘、ドアを開けるなり、BMWビックバイクのライダーさんに、「いい音してるねぇ!」、と、お声がけいただいた。さして踏んでたわけぢゃないし、エアコン効かせた車内ぢゃ排気音聞こえやしない。う〜ん、山間にこだまするV8の咆哮聞いてみたいモンだね。広狭混在する山道を降りると戸田、久しぶりに寄った御浜岬、富士は御隠れに近いし強風でフォトもままならいぢゃないか、こりゃダメだ!

C63AMG

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 退散!、でもって相棒の鼻先を向けたのは戸田峠。戸田大川を離れるとタフな峠道となるK18、前半はミドルターン、後半はリズミカルにショートターン繋ぐタフなヒルクライムを愉しみ戸田峠に到着。同峠を右に折れるとワインディング信仰者の聖地的存在、西伊豆スカイライン。逸るココロのまま同スカイラインに乗り入れるとすんごい強風に濃霧。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

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 湿った大気が急斜面を駆け上がり雲になって視界を遮るんだね。女心と秋の空、ちがった、山の天気は移り気だね(笑)。注意深く進むも達磨山過ぎるとホワイトアウト状態ぢゃないか。神のご加護を授かれず駐車スペースに一時退避。しばらく様子をうかがってると、ビックバイクも避難してきた。ビックバイクの彼はあきらめたのか強風にあおられながら来た道を戻ってしまった。薄日が射したり視界開けたりめまぐるしく天気変わるなか、リスタート。そんな荒天が船原峠まで続くのですが次第に雲がとれ、仁科峠を過ぎるころには眼下の宇久須の街が見えるようになった。強風と濃霧はこりごり、相棒の鼻先を陽の射す宇久須に向けK410を駆け下りることにした。

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 広狭混在の同道、年ごとに改良進み走りやすくなってるけどタフなダウンヒルに変わりない。山の天気が嘘のように晴れ渡る宇久須、R136に乗り換え南進。西伊豆スカイラインぢゃ21℃と強風で寒く感じるほどだったのに下界は30℃を越え猛暑復活。チラ見した山々はまたしても厚い雲に覆われてた。観光地を控えた同道、交通量多いんぢゃないかと心配しましたがノープロブレム。それでも堂ヶ島付近のホテル駐車場は溢れんばかり。彼らが行動開始したら渋滞間違いないね(>_<)

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 松崎で海沿いを往くか山を登るかチョッと思案、でもって選んだのは陽があるので駿河湾沿いを往く彫刻ライン。同ライン、断崖から駿河湾を望め景勝に優れるワインディング。雲見海岸過ぎると海沿いを離れマーガレットラインと名を変え、同時に幅員広がり快走路っぽくなる。小浦でR136を離脱するつもりでしたが、ずいぶん手前の一丁田で蛇石峠の看板に遭遇、迷うことなく左に折れ市町村道と思われる1.5車線路に乗り入れた。4km満たないチョッとした山道を抜けK121に接続。蛇石の集落を抜けると蛇石峠に続く峠道が始まります。

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 南進時の蛇石峠(今回とは逆方向)、峠過ぎたダウンヒルがリズミカルで愉しいのですが、北進するとリズミカルに感じた区間がチョイと走りにくく思える。でもってダウンヒル区間はそれなりにリズミカル。山側と谷側が入れ替わるだけで印象がずいぶん違う。そう言えば碓氷峠のダウンヒル、山まわりになる左ターンが読みにくく、ヒルクライムの方がリズミカルに感じる。峠道や山道、走る方向や季節により印象が大きく変わるのもワインディングローダー楽しみのひとつ。峠道を降りきった麓の岩科川沿い、桜並木が続き此処を通るたび桜の季節に訪ねてみたいと思う(>_<)

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 麓というか駿河湾沿いの松崎界隈はお天道さんギラギラの猛暑、舌の根乾いてないけど涼しい山を走りたくなる。そんな思いで乗り換えたのが伊豆の狭隘路として名を馳せるK59、コヤツで仁科峠を目指します。仁科川沿いを遡上するカントリーロードも仁科川を離れると木漏れ日刺す薄暗い峠道に姿を変えます。峠道になる手前の狭路、ブラインドの右ターンで切り出した原木満載の搬送車に出くわしビビった!。う〜む、土曜日なのに原木搬送車が降りてくるんだ。昨年暮れに目にした伐採現場はK410分岐近くだった。1.5車線の峠道で大型搬送車と鉢合わせしたくない。それなりに愉しめるタフでタイトな峠道ですが慎重にヒルクライム。終盤に伐採現場通りかかったけど作業してる感じぢゃなかったし、搬送車に出くわすこともなく無事K410分岐まで登り詰めた。

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 早朝は強風と濃霧に怯えながらヨロヨロ走り抜けた西伊豆スカイライン、方向違いますが本日2回目のチャレンジ。雲は多いながらお天道さん背負い気分ええぢゃないか。早朝の鬱憤晴らすべくAペダルにチカラを込めた。

 なっ、なんとゆうことでしょう!
 蜂の巣を突っついたかの如く、どえらいトンボの大群がひっ切りなし。

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 霧に濡れた羽根を乾かし終わり、強風と濃霧に代わりワインディング親爺の行く手を阻もうと乱舞してるのだろうか。麓は蒸し蒸しの猛暑なのに山の上は秋の知らせが舞い狂う。そんなトンボの大群は戸田峠まで続くのでした。

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 戸田峠でK18に乗り換え修善寺までベリーロングなダウンヒルこなし修善寺道路に乗り換えた。このまま東名目指すんぢゃ早過ぎる。でもって課したミッションは、かって有料道路だった富士見パークウエイ。余談ですが、その昔の伊豆って海岸線も山間地も今以上に有料道路だらけ。京都の拝観料よろしく通行料取られ放題でした。ここだけのハナシ、長岡北ICで降りるつもりが手前の長岡ICで降りてしまい遠回りになってしまった。もとい!、同パークウエイ、韮山市街と伊豆スカイラインの韮山峠を繋ぎます。過去に走ったハズですがニューロン途絶え記憶にない。乗り入れると出だしからショートターンとミドルターン繋ぎ幅員も十分、路面もフラットで走りやすいのですが、コーナーに設置されたポールコーンが邪魔なんだなぁ。

C63AMG

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 韮山峠料金所で熱海峠までの通行料を上納し伊豆スカイラインに乗り入れた。おやぁ、串刺し走行覚悟してたのに望外の走り放題ぢゃないか。北進するのに富士もなく陽差しも途絶えコントラスト低い車窓が残念だなぁ。

C63AMG

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 富士見峠経由、この8月にMAZDAのネームライツ外れ「大観山スカイラウンジ」に戻った駐車場に寄ってみた。オフ会と思われる複数の団体さんや自慢の愛車が並び賑わっていましたが小心者のワインディング親爺、どことなく場違いな雰囲気にエンジン停める間もなく、嫁入り前の「箱根ターンパイク」に出戻った快速ダウンヒルを流してた。それでも閑散とした御所の入でフォトストップ。小田原西から小田厚の人になりました。

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 さすがワインディング・メッカと称される伊豆、ベンテイガを筆頭に、R8、各種911、M4、ケイマン、ボクスターなどなど、ワインディング親爺の走り慣れた山間地ぢゃ見かけることのないクルマとすれ違った。また、葉月最後の週末ゆえ走り放題期待せず訪ねましたが走りも十分愉しめた。アワビの旬を迎えても東伊豆の海岸線ハズせば楽しめそうですね。


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■全行程(GPS):約498km/最高高度(GPS):約999m
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