2018年7月7日

梅雨明けの野反湖

 連日の真夏日に続き確定すれば史上最速の梅雨明けとなる関東!、そのショッキングな報道に背中を押され、長野県境に近く標高1,500mを越える涼しげな野反湖メインに冷涼地を巡るワインディングを愉しんだ。

C63AMG

 藤岡JCTで乗り継いだ上信越道、バックミラーには、「今日も猛暑日にするからね!」そう言わんばかりのお天道さんが映ってるぢゃないか。二週間前の足跡をたどり横川SAで相棒の胃袋ならぬガソリン袋を満たすつもりだったのですが…

 ヤバイ!
 降りる予定の妙義松井田IC横川SAの手前ぢゃないか(>_<)

 大飯食らいの相棒とは言え、野反湖を降りたころにはGSも営業してるハズ。それでも山道走る時の心得、ガソリン満タン無視できず妙義松井田ICをバックミラーに追いやり、碓氷軽井沢ICでゲートをくぐった。シーズン中は渋滞まちがいないK92、気温もココロもクールなまま貸し切りヒルクライム。雲の帽子をかぶった浅間山をチラ見し中軽井沢から日本ロマンチック街道の源氏を持つR146に乗り換えた。千ヶ滝過ぎるとワインディング親爺好みのショートターンが迎えてくれる。プラクティスのつもりだったのに、北進も南進も時間を考えたら信じられぬ交通量、でもってプラクティス・コンプリートならず。

C63AMG

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 鬼押ハイウエー逝かず同道のまま北進継続中、やっと営業中のコンビニに出逢えた。ワインディング親爺にとってモーニング珈琲は山道や峠道を愉しむための大事なルーティーン。珈琲仕入れたセブンすぐ先を東に折れK54に乗り換えればファーストミッション、二度上峠です。好きな峠道ですが東進するより西進したほうがリズムに乗りやすく感じる。そうそう、急遽ルート変更した関係で、わかってはいたのですが早朝の東進峠越えは厳しかった。太陽高度低い早朝にお天道さまに向かう訳だから眩しさに勝てるワケがない。んなワケで、陽が高くなるまで西進または北進するルートを繋ぐよう心がけています。逆光に追加してもうひとつ、前夜のTVテロップにあった「局地的大雨情報」、路面には小枝や葉っぱが散乱しカントのあるタイトターンや傾斜路面には流された枯葉が「藻屑」のように溜まりワインディング親爺の脚をすくう。さらに時節柄、路肩の雑草が繁茂し幅員を狭める。久しぶりの二度上峠、そう簡単に愉しませちゃくれないようです。

C63AMG

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 規制ゲート過ぎた新道区間はターン少ない快走降坂路。烏川の流れに沿うようになると集落を繋ぐカントリーロードに変わり権太でR406に繋ぎます。烏川のまま身をまかせ、倉渕郵便局前からK33に乗り換え相棒の鼻先を榛名方面に向けた。薄暗い林を往くとセカンドミッション、榛名西麓広域農道のスタートラインが待ち受けています。同広域農道は名前のとおりアップダウン少なくミドルターン連なるワインディングローダー御用達の快走路です。そうなんですが、こちらも局地的大雨の洗礼受けターンを愉しむどころぢゃなかった。快走の条件、圧倒的に少ない交通量が災いし「藻屑」の量が半端ない。一部ぢゃ流失した表土が路面をコーティング、ブラックバーンならぬブラウンバーン(笑)これがよく滑るんだなぁ。裏榛名と源氏を持つK28にドン突いたときはホっとした。

C63AMG

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 裏榛名を登らず降坂、中之条の街をかすめK55に乗り換えた。目指すは同じく久しぶりの暮坂峠です。上沢渡川に沿うカントリーロードの同道にも日本ロマンチック街道と源氏がつきますが、私的には違和感バリバリ。上沢渡川が渓流になると昔ながらの狭小峠道本番、気になる「藻屑」ですが、だいぶ気にならなくなってきたのは幸いですが、峠の手前で軽トラに追いつき万事休す。そうそう、軽トラに追いつく手前、それっぽいジムニーが獣道度128倍の脇道に分け逝った。前夜の気象状況を思うと、峠道逝くより256倍デンジャラス。でもって、峠付近から幅員広がり「藻屑」も消えた。快走とは言えませんが、チョッとリズミカルの降坂を愉しむとR292にドン突いた。

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 日本ロマンチック街道の源氏を継いだ同道を北進し、荷付場を起点とするR405に乗り継げば行き着いた先が野反湖(のぞりこ)です。同道の終点は新潟県上越市のR18ですが、野反ダムと秋山郷を結ぶ区間は道路のない不通区間。もとい!、話を進めましょう。白砂ダム先、和光原の集落を過ぎるとセンターライン消え斜度のある登坂路に変わる。そんな昔ながらの山道も野反湖パークランドの分岐過ぎるとセンターライン復活しますが長くは続かない。いつのまにかカラマツがダケカンバに変わり道路脇は熊笹で包まれる。その高地ならではの景色って好きだなぁ。パッと視界が開けるとそこは野反峠、富士見峠とも呼ばれるようですが、ワインディング親爺としては地域名の入った野反峠に一票。この先の同道は野反湖東岸を往きますが、紺碧の野反湖を望めるの区間とても少ないのが残念。最後の降坂、ヘアピンをふたつみっつバックミラーに追いやると国道が終わり駐車場に行き着きます。

 ひぇ〜!、
 こんなに来てるの〜

 秘境とは言いませんが何もないところぢゃないかと勝手に想像してた。ハイカー多いけど観光っぽい人にフライ・フィッシングする人たちも。そのうえ、ノゾリキスゲと源氏のついたニッコウキスゲがワインディング親爺をお出迎え。ハイクすればお花畑に出逢えたのでしょうが、相棒の逝けないところは行かない主義なので(笑)


C63AMG


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 碧く澄む野反湖、気温20℃と快適至極。その雄大な景色をまぶたとCMOSに焼き付け撤収。花敷温泉までもどり、再びK55で草津に向かいます。集落を繋ぐ狭小ワインディングと快走路を持つ区間ですが、さすがに日本ロマンチック街道の源氏はつかない。ハイライトは花敷温泉より少し西にある「尻焼温泉」、川底から温泉が湧き出し川を堰き止め露天風呂にすると言う。なにより素敵でそそられる名前でしょ。でも、温泉よりワインディング、今日のところは見て見ぬふり(>_<)

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 同道最後の快走区はR292にドン突き終了。草津の街を抜け相棒の長い鼻先を次のミッション、嬬恋パノラマラインに向けた。収穫近いキャベツ畑を背景にココチ良い快走を愉しんでたのに、K112をパスする交差点で怪しい二人組に呼び止められた。

 んっ!、トラップ?
 脳裏にヤな予感が走った!

 「どちらまで行かれますか?」
 「パノラマライン北区間終点まで」
 「この先、キャベツマラソンで交通規制してます」
 「あちゃぁ…」

C63AMG

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 「ゆってよねぇ!」、それは独り言ですが、しょうがないR144まで降りて西進。パノラマライン南ルートがクロスするK94に繋ぎ地蔵峠に向かった。運良く先導車は二代目WRX、追走愉しめると思ったのに峠道は好きぢゃないようでした。なぜか賑わう池の平駐車場先を東に折れ湯の丸高峰林道へ向かった。同林道、正式名称は湯の丸高峰併用林道と呼ばれるようです。YouTubeに聞いたら、ここ走るのは3年ぶり。ご存知のとおりグラベルですが締まって走りやすい、愉しむとは言えませんが相棒でも苦にしません。それより高地練習だと思うのですが、ここを額に汗し走ってた集団がいて、結果的に埃を浴びるコトになり申し訳なかった。やっぱり山道走行は早朝に限るね。

C63AMG

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 ドン突いた車坂峠をあとにアサマ2000パークに寄り道し小休止。陽射しは強いけど22℃、標高2,000mは伊達ぢゃない。さぁ、チェリーパークラインをダウンヒルして締めくくりましょう。同道の西には先ほど登坂した地蔵峠があり、その南進降坂区はストレート主体で峠道としてはイマイチなのに対し、車坂峠の南区間(チェリーパークライン)は、ショートターン主体でダイナミック。釣られて走るとラフになりやすい。でもって、ていねいに降りようと思ったのに舌の根も乾かぬうちにペース上がってるぢゃないか。もうひとりの相棒、Luteciaのブレンボも信頼性高いけどABSの効きが少しだけラフ。C63のブレンボは足裏のフィールでABSの効き方までコントロールできそうな気がする。言葉ぢゃ表現しにくいそんなところがメルセデスの真髄ですね。

C63AMG

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 時刻は南中過ぎと早いけど小諸ICから上信越道の人になりました。なぜなら、未の刻までに渋滞必須箇所を通過しちゃえば、渋滞知らずで帰れる事を知ってしまったから。そうそう、帰りの関越、外気温計が結構長い距離37℃以上だったのですが、都内に近ずくにつれ気温が下がり豊玉付近ぢゃ31℃でした(汗)

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■全行程(GPS):約604km/最高高度(GPS):約2,055m
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