2018年6月28日

ピストン白山/本編

 めざましで爆睡から目覚め寝ぼけ眼でカーテン開けると今にも降り出しそうな雲行き。今日は御嶽方面訪ねるつもりでしたが、少しだけ予報の優れる白山白川郷ホワイトロードをピストンすることにした。

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 白山白川郷ホワイトロード、過去に三度訪ねてますが、いずれも前夜の降雪で全線通行止め、もしくは途中通行止めだった。クジに当たったことないのに当日通行止にはなぜか連続当選の実績を持つワインディング親爺。そんな苦い経験あるので通行可否をWebチェック。でもって、往復300kmに迫るロングディスタンス・ピストンを敢行することにした。

 アヒルの行水を済ませ、身もココロもシャキーンとしたところでこっそりチェックアウト。奈川渡ダム分岐まで野麦街道と源氏のつくR158、安房峠道路、高山ICからは高山清美道路と繋ぎ飛騨清見JCTで東海北陸道に乗り継げば長かったリエゾンも終わりが見えてくる。

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 さぁ、白川郷ICでゲートくぐれば晩秋にも訪ねた白川郷に到着です。ちょうど良いペースメーカーの支援をいただき世界遺産の交通規制も余裕でクリア。せっかくなので住民のみなさまのご迷惑にならぬよう、抜き足差し足で足跡を残し荻町城跡展望台にも寄り道。そうそう、荻町城跡展望台へ向かう道すがらR360をほんの少し走ります。その道路情報板には通行止の表示。う〜ん、ここが通れれば天生峠(あもうとうげ)を越えるルートが描け、ロングストロークのピストンしなくて済んだのになぁ。帰ってググったら大雪による災害復旧のため通行止め解除は9月下旬予定のようです。


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 鳩谷までもどり白山白川郷ホワイトロードに入路。
 馬狩料金所で往復2,600円を上納しピットロードをあとにした。Wikiによると同道は石川県白山市と岐阜県白川村を繋ぐ全長33.3km、巾員6.5mの完全舗装された有料道路。旧名称は白山スーパー林道、2015年4月に新たな愛称として源氏が変更された。と記載されています。もとい!、岐阜県側で途中通行止めとなるのは白川郷展望台駐車場。ここから先は未踏地ゆえテンション上がるなぁ。テンションとは裏腹な天気だけど、ワイパー動かないだけ良しとしましょう。前も後ろも視界クリアな貸切状態、ウインド越しには雪渓残る白山が見え隠れする絶景路。これぢゃペースが上がらないじゃないか。

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 終盤、蛇谷峡の駐車帯付近で大きく本格的な虫取り網を振る人を見かけ、その先にフォレスターが停まってるのが見えた。

 えっ!、あのフォレスター!、
 湘南ナンバーのペースメーカーぢゃないか!。

 そう、R158(野麦街道)稲核ダム手前から飛騨河合PAのトイレ休憩まで、距離にすると100km近く露払いの大役を果たしてくれた早朝の先導車だったのです。まさか、こんなところで再会できるなんて夢にも思わなかった。ホワイトロードの持つ不思議な魔力を再認識した次第です。石川県側、中宮料金所をパスし中宮レストハウスでUターン。さぁ、長い復路の始まりです。

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 東海北陸自動車道、高山清美道路と乗り繋ぎ高山IC降りR158に繋いだまでは往路と同じですが、同道の旧道と思われるK459に乗り換え東進。瓜田地区で基幹林道高山大山線瓜田中呂瀬区間に乗り入れた。んもう〜、長い名称だなぁ。え〜と、同基幹林道はのちに解体された緑資源公団の前身、森林開発公団の施工した森林ハイウエイです。森林ハイウエイは褒め過ぎですが、線形計算されトリッキーなターンの心配ない快走路が丹生川ダム手前のK89接続するまで愉しめます。

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 続いてトヤ峠を逝きましょう。丹生川ダム付近は改良区ですが幅員減少の標識とともにソレっぽくなります。降坂区は狭小路に加え路面悪い簡易舗装となり気分は荒れた林道ですね。そんな険道が上宝町鼠餅まで続きK477とR471に接続します。

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 R471接続以降は5月に辿ったCruise能登・Day3と同じルートをなぞり平湯温泉に繋いだ。最後のミッションはそのDay3で通行止めだった安房峠です。安房峠越えも2014年の晩秋以来約四年振り。先月まで封鎖されてたゲートを通過するってテンション上がるよね。安房峠もそうだけど安房平を回り込む付近の車窓、ウン十年前の記憶そのままなのがすごく嬉しい。でもって、峠横の駐車帯に相棒を横付けすると、見たことある陸自の車両が停まってた。

 えっ!、早朝のR158、坂巻温泉付近でペースメーカー・フォレスターの視界を遮った陸自車両ぢゃないか!。その3台、うち2台は一般車ぢゃ逝けない釜トンネルへ、そしてもう1台は旧道の安房峠へ折れた。その安房峠に折れた車両が目の前に停まってる。それってやっぱりホワイトロードの魔力としか考えられない!

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 触らぬ神に祟りなし!
 フロントウインド越しは穂高、リアウインド越しには乗鞍を望む絶景に後ろ髪引かれながら降坂の途についた。降坂クライマックス、大蛇のうねったようなつづら折れ区間を愉しむと新道にぶち当たってミッションコンプリート。相棒の短い鼻先を東に向け、通い慣れた気分のR158をひたすら東進し松本ICから長野道の人になりました。見えないものは信じないワインディング親爺ですが、フォレスターに続き陸自車両と2回も偶然が重なると心穏やかを装うのはむずかしいね。

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■全行程(GPS):約588km/最高高度(GPS):約1807m
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