2017年9月17日

黄金色の猪苗代路

 気温12℃、うっすら雲海に沈む猪苗代湖を望む御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)に仁王立ちしたワインディング親爺。さぁ、稔りを告げる黄金色の猪苗代路を堪能しようぢゃないか!

Lutecia

 週末の好天に誘われまさかの三週連続ワインディング親爺を決め込み、空いた東北道を北進。ココチよく開けてたウインド閉めると足元ぬくくなってきた。んっ!、相棒の脳みそが敏感に秋を悟りヒーターコックを捻ったようだ。現れ始めた気温情報板の表示は14℃、梅雨明けを特定できなかったと言う南東北に足を踏み入れた。

 郡山南ICゲートをくぐりK47からK29に乗り継ぐつもりでしたが、主要道並みの広い脇道に折れてみた。こうべを垂れ収穫間際のたんぼを貫く好走路。見かけた案内板には郡山地区基幹農道(郡山西部広域農道)と掲示されてた。やっぱりねぇ、妙に納得するワインディング親爺でした。K6に乗り換え多田野からも稲穂広がる市町村道を往き林道御霊櫃線に乗り入れた。Wikiによると五穀豊穣を祈願した霊石のことを御霊櫃と言うそうです。同林道、大蛇とは言いませんがヘアピンかさね厳しい線形で峠を目指すのですが、ヘアピン繋ぐ直線や緩い線形が長め、ワインディング親爺的には、「なんだかリズムに乗れないなぁ」。そんなターンをバックミラーに追いやると眼下に猪苗代を望むご褒美が用意されてた。でもって仁王立ち(笑)。降坂路も樹林を往き車窓広がりませんが、大沢川に沿うようになると線形も緩くなり走りやすい。その終盤、真っ白な花をつけた蕎麦畑がお出迎え。そこは樹林に覆われた異空間、チョッと幻想的な雰囲気ありました。

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 眼前に猪苗代湖広がり黄金色に輝く稲穂と蕎麦の花溢れる田園風景。ウインド開けココチ良い空気を五臓六腑に浸みわたらせた。う〜ん、クールビズ気取っても農耕民族の末弟を感じちゃうなぁ。磐梯山をバックミラーに押し込み冬には閉鎖されるK376に乗り換え波静かな湖岸道を逝った。その道すがらではジェットボート連れたグループをたくさん見かけた。おっ、煎れたて珈琲の香ばしい薫りが漂ってくるぢゃないか。対岸の磐梯山を望みながらモーニング珈琲なんてオツだねぇ、そんな彼らを横目に冷めたセブン珈琲すするワインディング親爺。そうそう、この季節のキャンプは冷えるんだね。みなさん厚手のパーカー着込んでた。

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 そんな猪苗代湖をあとにR294に乗り換え北進、ココチ良い好走路のまま黒森トンネルを抜けると緑資源幹線林道の標識に右足が反応し急停止。何度となく通ってる道ですが気がつかなかったなぁ。う〜む、悪名高き緑資源公団の作品なら試す価値あるだろうとナビと相談、「米沢・下郷線・会津若松区間」に乗り入れた。

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 同基幹林道、完全二車線路はお決まりごとで安心ですが、伸び放題のススキや雑草が幅員狭めターン先が読みにくいぢゃないか。往き交うクルマも極小なのでしょう、グレーっぽく色褪せた路面ってこの手にありがち。線形計算されトリッキーなターンはないハズと信じガスペダルを踏み増した。二幣地トンネル抜けると車窓広がりチョッと盛ってくれるぢゃないか。そんな降坂路は湯川に沿うK325にぶち当たった。

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 ぶち当たった交点、県道の行く手には通行止バリケード。ここが同県道起点ぢゃないかと思われる。のっけから完全1車線、伸び放題の雑草が相棒のボディを逆撫でし、ジムニー欲しくなるアドベンチャー道、県道を名乗るし東山温泉付近の同道知る人ならびっくり仰天まちがいなし。そんな険道も清流の流れに沿ううちに幅員広がりちっちゃな集落が現れた。見る機会少なくなった赤いトタン屋根の集落、現代風視点ならエキゾチックと言えるかもしれない。そんな車窓を過ぎると山間の好走ワインディングロードに変わり東山ダム湖に沿うようになると快走ワインディングに姿を変え三度びっくり(^^)

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 その名を馳せた東山温泉、東日本大震災後、復興支援で友人たちと訪ねたのを思い出す。その通り沿い、廃墟化した温泉旅館もあり栄枯盛衰ぢゃないけど時代を感じるね。それでもチェックアウト前、多くの県外ナンバーが休息してた。次のミッションは背あぶり高原を往くK374です。かって東山サンラインと呼ばれていたようですが経緯は不明です。「背あぶり」、耳にしただけでも逝ってみたくなります。東山温泉の御宿東鳳前を抜けると規制ゲートとともにタフでハードなウィンディングが始まります。やっと二車線確保された登坂路、広くない幅員は慣れっこですがターンのリズムが作りにくい感じ。稜線走るようになると幅員広がりワインディング放題になりそうなのですが、登坂と同じようにターン深度が読みにくい。リズムに乗れないのを山道の仕業に仕立てブツブツ、不完全燃焼のままR294にぶち当たってしまった。

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 乗り換えたR294はカントリーロード、くすぶったワインディング親爺を和ませるすんごいエナジー持ってる。それは、ウインドに広がる原風景や街並み。冬とは違う車窓が五感を刺激しココロ揺さぶる。

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 でもって、次なるミッションは以前から逝く気満々なのに訪ねられなかった布引高原。梅雨明け確定できなかった南東北、言葉を変えるなら夏がなかったとも言える。葉月を過ぎてしまったので名物ひまわりには期待せず、秋空に夢を託し赤津から市町村道と思われるカントリーロードに乗り換えた。規制ゲートを過ぎしばらく往くと緩めのターンを繋ぐ登坂路に変わった。幅員も広く愉しめそうぢゃないか。そう思ったのもつかのま、軽トラに追いついてしまい短いストレートでパスするも、そこは高原の玄関口でした(>_<)

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 うひょう〜!、直径71mの大型発電風車!

 それが真っ青な空に30基以上そびえ立つさまは圧巻です。チョッとだけ期待してたひまわり畑、入口付近はうなだれきってたけど、その奥にはレンズ越しなら何とかなりそうなひまわりたちが残ってた。ラッキー!。行きつけの奥多野にも欲しくなる雄大な景色に魅せられフォトしまくった。

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 そうそう、高原近くに安藤峠と名乗る峠があり高原奥に進んでみた。広場のような資材置き場、その先に放置され荒れ放題っぽいグラベル繋がってたけどジムニーぢゃなきゃ無理そう。潔く撤収!、クルマの増えた駐車場をあとにピストン降板。こりゃ、楽しむどころぢゃないぞ、観光のクルマたちでひっきりなしぢゃないか。山道不慣れなクルマたち、キープレフト守れずターン先でハチ合わせするとコワい。

 んもう〜、
 んなことあるかぁ!
 そこはコッチの車線だって(>_<)
 完全二車線路でコレぢゃこまっちゃうね。

 ドン突いたR294をほんの少し走り湖南町でK235にお乗り換え。黄色と白、見事なパッチワーク続くカントリーロードを進むと、「大型車通り抜けできません」の看板。同道は改修され走りやすいR294に並行するため利用者も少ないのでしょう。んなワケで冬季閉鎖や通行止もある昔ながらの峠道が残っています。登坂は菅川に沿い線形厳しい1車線区も多く険道条件満たしそう。馬入峠をはさみ赤石川に沿うまで狭く厳しいターン続きますが、終盤は幅員広がり集落繋ぐ生活道路に変わりR118にぶち当たります。

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 その昔、春夏秋冬訪ねる機会の多かった羽鳥湖周辺に相棒の鼻先を向けた。チョイスしたのは羽鳥メルヘン街道とも称される村道羽鳥1号線。羽鳥湖の東側を南北に走る車道外側線付きの完全二車線路、緩いアップダウンと線形計算されたターンを繋ぐ交通量極貧かつ快適快速なワインディングスポットです。樹林を往くため車窓広がらないのが残念ですが、羽鳥湖を望む優れた景観だったら完全にスカイラインですね。バイク雑誌に掲載されてるのかなぁ、交通量極貧、すれ違ったのは今回もクルマ1台とバイクだけでした。リズミカルなターンに誘われ往復するつもりでドン突いたK58でUターン。目に飛び込んできたのは、「大型車通り抜けできません」の看板。ヤバイなぁ、見なかったコトにはできない性分、ワインディング親爺、「逝きま〜す!」

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 同道は、先ほど紹介したK235と似た性格。並行するようにR118とK37が走り冬季閉鎖や通行止もある昔ながらの山道です。のっけから狭小1車線の短い登坂区、そのあと長い降板続くのですが、K235は線形厳しかったけど路面は良かった。こっちは路面までよくない。険道候補筆頭になれそうなのに、なぜかクルマが来るんです。わざわざK58を選ぶ理由があるんだろうね。そんな険道ライクな道も規制ゲート過ぎれば完全二車線のカントリーロードに姿を変える。黄金色の稲穂を背景に追いやり快走。

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 そのカントリーロードで錆び付いたニューロン繋がり広域農道あったの思い出した。クルマを停めナビで確認、白河西部広域農道に乗り換え白河ICから東北道の人になりました。山を降りたら真夏日一歩手前の29℃!、その表示を見ただけで勝手にエアコンスイッチ押してた。今回、高速道アプローチ区間長かったコトもあり前面投影面積虫だらけ、放置しちゃうと後がタイヘンなので上河内SAで額に汗しながらクレンジング。その作業中、たびたび快音放つエリーゼが目の前のピットロード駆け抜けた。きっとオフ会なんだろうね。

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■全行程(GPS):約641km/最高高度(GPS):約1,084m
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