異常気象が常態化した地球号、今年の梅雨末期はむちゃくちゃ湿度が高かった。暑いのも寒いのも辛くなってきたお年ごろ(笑)、ヒートアイランド化した東京ぢゃ熱くて寝られないぢゃないか。日本には古来、打ち水や風鈴、簾(すだれ)、極めつけは水琴窟など五感に訴求し夏を快適に過ごす知恵があります。が…、コンクリートジャングルぢゃその効能も期待できない。単純に山の上は涼しいと言う法則に則り標高2,000m超のワインディングを勤しむことに(^^)
出穂を控えた水田が広がりグリーンのカーペットを敷き詰めたような佐久平。高原列車で知られるJR小海線、臼田駅に寄り道し市街地を走るR141の旧道を走ってみた。どことなく街が白っぽく見える。それは、建物が建て替わらず外壁や外装、看板などの退色が進み街のコントラストが低いから。それは大都市圏を除けばどこでも感じる風景だね。旧道からバイパスに出ると景色が一転、全国どこでも見掛けるロゴマークを掲げた郊外型店舗やコンビニでいきなりコントラストが高くなる(笑)
そんなバイパスを横切り蓼科スカイラインに鼻先を向けた。
同スカイラインは林道大河原線・唐沢線・有料道路だった夢の平線の愛称。距離にして約40kmの整備されフラットなワインディングを楽しめます。富貴の平別荘地までは完全2車線のハイスピード&ロングターンのタフなワインディング。林の中を走る爽快路ゆえとにかくスピード乗りやすい。眺望は効かないけど雰囲気的には「TOYO TIRES ターンパイク」でしょうか。それにしてもジャーナリストの人たちターンパイク本気で走って怖くないのかなぁ…。熟年男子の腕ぢゃスピード乗りすぎてとても楽しめない(>_<)
そうそうターンパイクのネームライツ、今度はMAZDAが取得し「マツダ ターンパイク箱根」になるんだって。本気で「Be a driver」するんだね。
別荘地付近から少し狭くなるけど、それでもイケるワインディングに変わりはない。標高差1,400mを一気に駆け上がった先、大河原峠は18℃の快適空間!、下界の蒸し暑さが嘘のようです(^^)
それでも湿度の影響でしょうか、佐久平越しに見えるハズの浅間山は望めず蓼科山はガスの中にお隠れぢゃないか(>_<)。それでも、この清涼感味わえれば今日の目的達成できたようなもの。こんな高地にもかかわらず蜻蛉がたくさん飛び回ってた。これから少しづつ麓に降りて行くんだろうね。
涼みながらおやつタイムを過ごしリスタート。その昔、有料だった林道夢の平線で女神湖を目指します。ここも完全2車線かつ走り放題のハイスピードダウンヒル。調子に乗りブレーキ残しターンインしたら軽いABSの感触と同時お尻がムズっと流れた!。「くわばらくわばら」せっかく涼しいのに冷や汗かいてどうする!。
いつもなら目覚まし一発で目覚めるのに寝苦しい熱帯夜。危うく二度寝しそうになってしまったぢゃないか。眠い目をこすりM156に向かって「スタート・ユア・エンジン!」。高めに表示される外気温計は30℃を表示してる。これぢゃグッスリ寝られないよね。
外環経由関越道に乗り繋いだ。日の出の時刻はとうに過ぎてたけど雲間からお天道さまが顔出した。湿度のせいだと思うけど真っ赤な太陽でした。藤岡JCTで乗り継いだ上信越道、妙義山や浅間山が見えるのに今朝は墨絵の世界。
八ヶ岳のアプローチとして選んだのは西毛路。世界遺産で話題の富岡ICゲートをくぐりK46の人になりました。甘楽町小幡地区、雄川堰近くの雰囲気ある街並みで一枚目のフォトをゲット♪。さぁ、これから塩沢峠に向かいます。
雄川沿いの集落を繋ぐ生活道路が一変するのは雄川と別れてから。急に1〜1.5車線の狭窄路に変わり鬱蒼と生い茂る雑草の影響で気分は完全1車線ぢゃないか(>_<)。その上、雷雨でも降ったのか路面には流されてきた枝や小石まで散らばって先行きが心配になってくる。K177と合流すると幅員も広くなり稜線沿いを走る区間はリズミカルなコーナーが続き心地よく走れる。標高1,000mを超える塩沢峠、気温は25℃と都内に較べりゃ涼しいけど湿度が高く清涼感が足りない。見上げた標識に「御荷鉾スーパー林道」の文字!。逝ってみたいけど今日はもっと標高高いところに行きたいのでパス(汗)
ひとしきりダウンヒルを愉しみR462へ。今度は神流川を遡上しK45、K93と乗り継ぎ田口峠を目指すことに。しか〜し、塩ノ沢トンネル手前で急減速!。緑と白、ストライプ柄の腕章つけた二人が折りたたみ椅子に座ってこっち見てる。ヤバいと思ったら交通量測定でした。んもう〜…。脅かさないでよねぇ(汗)
田口峠手前までのK93、集落を繋ぐ生活道路なんだけど廃屋が目についたなぁ。集落が途切れると急に道が狭くなり路面も荒れだした。いやいや塩沢峠のしょっぱなみたいで愉しむどころぢゃなかったけど、しだいに路面もフラットになり走りやすくなってきた(^^)。心地よくブラインドを越えたら鹿の親子に遭遇!、子鹿はディズニーのバンビみたいで可愛かったよ。田口峠も標高1,000mやっと、この高度ぢゃ湿度が高く快適とは言えないなぁ。
大河原峠で満喫した18℃の涼感冷めやらぬうちに駆けくだった蓼科。標高あるので、陽射しは強いけど全開の窓から入る高原の風は爽快。家族連れで賑わう女神湖をぐるっと周ったけど、水辺に出られるところはなかった…。
4月と6月にも走ったK192、スズラン峠を抜けR292メルヘン街道へ向かいます。改修進んだのかなぁ、路面よくなったように感じた?
さぁ、本日二本目の標高2,000m越え麦草峠にアタック。名の知れた高地ワインディングゆえ走り放題とは逝かないと思ってたけど思う存分イケた!。愉しめるワインディングだけど荒れた路面が玉にキズ、都内の荒れた路面ぢゃ堅さの気になる脚ですがワインディングを駆け巡るとしなやかな脚に変身する(^^)
ダイアゴナルな荒れた路面も深いストロークで路面を掴み狙ったラインをハズさない。つい右足にチカラがはいり255/35R18のトレッドを削リつつ、リズミカルなヒルクライムになってしまう…。
ふと、油温を確認すると130℃を超えてる(>_<)
あちゃぁ、油膜切れたらぢゃヤバいぢゃないか!。135℃超えるとフェイルセーフ働くと聞いたけど、さすがにそこまで油温上げたことない。ワインディングハイの途中だけどペースダウン。熱くなったこころも一緒にクールダウン…。
Dセグメントの狭いエンジンルームに押し込められた熱量の塊M156。外気温低い冬なら何とかなるけど、梅雨あけの真夏、タイトでタフなヒルクライムぢゃ過酷なんだね。
そうそう、ゆっくり走ってたら遠い昔グラベルだったころを思いだした。そのころの茅野側って立ち枯れた樹々が広がる荒涼とした景色だった。今ぢゃそんな面影すら残ってないね。
涼しい麦草峠付近で小休止、ガスが降りてくると風がいっそう冷たくなりもう一枚羽織りたくなる!。いやぁ、下界に降りたくないなぁ…。もったいないけど次の峠を目指し標高2,120mを後にした。
「レストランふるさと」からK480と繋ぎR141に合流。いやいや暑いこと!。気温は30℃だけど標高2,000mの涼感知ってしまったカラダぢゃもうダメ、エアコンスイッチに自然と手が伸びてるぢゃないか(>_<)。
佐久海ノ口から「白い道」を乗り継ぎK2で標高1,600mを越える馬越峠(まごせとうげ)に向かった。峠を越えると眼下に高原レタス畑が広がり目に優しい。収穫と次の作付け作業まっただなか、大型トラクタや軽トラが畑と道路を走り回り、アスファルト路面が土ぼこりでグラベルのよう。ホイルもタイヤもすっかり農耕車仕様、これぢゃAMGの農作業車ぢゃないか(笑)。おまけにK106向かうショートカットを選んだら1車線やっとの農道だったし!。
信州峠手前の木陰で小休止。せんべい頬張り小腹を満たしながら帰還路を思案…。
峠を越えK23と繋ぎ中央道須玉ICに向かうことにした。県境を越えK610と名を変えた信州峠のくだりは木漏れ日眩しい広葉樹林を心地走れる爽快なワインディング。走り放題も手伝いクリスタルラインに入ってしまったぢゃないか!。
瑞牆山荘から本谷川渓谷を繋ぎ増富鉱泉にいたる渓流沿いは広葉樹に囲まれ新緑と紅葉の名所。爽やかな木漏れ日刺すワインディングってほんとに心地よく、ワインディングローダーの疲れを癒してくれるよねぇ。
ミスコースついで(笑)、最後は茅ヶ丘広域農道を繋ぎ早いとは思ったけど明野ひまわり畑に寄り道。雲と湿度で甲斐駒ヶ岳は見えないし楽しみにしてた「冷やしきゅうり」頬張れずガッカリ…。去年の夏に訪ねたときも暑かったけど、とにかく暑い!、ここの熱さは尋常ぢゃない気がする(>_<)
撤収!。
エアコンフルスロットルで逃げるように韮崎ICから中央道の人になりました。
この季節に走り回ると前衛投影面積まるごと虫だらけ(>_<)。早めに洗車しないとあとがタイヘン。談合坂SAにスプレーガン洗車機があったの思い出し給油と洗車を実践。猛暑日の昼下がり、炎天下の拭き上げ作業は汗だくでした(>_<)
■全行程(GPS):約565km/最高高度(GPS):約2,130m
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