2017年11月3日

山飾る上州のワインディング

 なかなか秋晴れ続かない。台風22号が近づく土曜日も雨が降り、なんと10月の土曜日すべてが雨だって。そんなスケジュールと天候がアンマッチングな週末、山飾る上州のワインディングを巡ってきた。

C63AMG

 週初め、お天道さん輝く予報も台風北上すると傘マークに変わった。息子はいい波に出逢えそうだと外房の海へ、親爺は山へ芝刈りに…。違う!、C63の鼻先を上州に向け、行楽シーズンとは思えない空いた関越道を快調に北進、伊香保榛名ICでゲートをくぐった。しょっぱなのタスクは給油!。ハラを空かせた相棒に好物のハイオクをたらふく振る舞い、ワインディング親爺は同居するセブンでいつものモーニング珈琲を仕入れた。これで二人ともワインディング準備コンプリートだね(笑)。リスタートしてまもなくK33に乗り換えた。同道は有名温泉地、伊香保を経由し榛名山を繋ぐメインの観光ルートゆえ敬遠しがち。久しぶりに足跡残そうと伊香保名物、石段街のたもとでファーストショットを決め込んだ。


C63AMG

 さぁ、上毛三山パノラマ街道と言うしゃれた源氏名のついたヒルクライムを愉しみましょう。と逝きたいけどイケない理由がある。それはシューズをスタッドレスに履き替えたから。いつもなら師走の恒例タスクですが、霜月に降雪するかもしれない方角に行く予定あって早めに準備しちゃったから。

C63AMG

 気分的にはいつもの三割引でターンを繋ぐも、トラクション抜けるし曲がらないぢゃないか!。そんなワケで趣向を変え、黄色や朱に色づいた紅葉を愛でながら外輪山北のヤセオネ峠を目指した。おおっ!、なつかしいハチロクやレアなZ3クーペが紅葉のワインディングを駆け降りてきたぢゃないか!

C63AMG

 静寂に包まれた早朝の榛名湖畔、フォト休憩してるとココチ良い雄叫びが響いてきた。それは先ほどすれ違った峠ニストたち。えっ、ナビ画面、松之沢峠に繋がるK28には燦然と輝く通行止めマーク(>_<)。う〜ん、このシューズぢゃ裏榛名を降りても愉しめそうもない。でもって、登坂したK33の延長で降坂することにした。それは天神峠、榛名神社を経由する言わば榛名の観光サブルート。紅葉愛でながらのんびり降り始めたのに、肝心の広葉樹少ないってどうゆうコト。そのうえ、夜な夜なその手の人たちが頑張るのでしょう、黒々とブラックマーク繋がってるぢゃないか。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 ここを降りるとお決まりの榛名西麓広域農道逝きたくなる。同広域農道走ると志賀方面に逝きたくなる。志賀高原行くなら降り出しそうな雲の下よりお天道さんと一緒がいいよね。広域農道への誘惑をバックミラーに追いやり久しぶりに妙義に向かおうとK211を選んだ。そうそう、当日は路肩一斉刈り払い日なのか天神峠先からK211の路肩、近隣住民が繰り出し刈り払い機を振りまわしてた。生活道路とは言え頭が下がりますね。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 R406、烏川に架かる森下橋を折れ、K130、K48と短く繋ぎ、風戸峠を抜けるためK122に乗り換えた。走りやすい二車線路のまま峠を越えたのですが、「んっ!、ミスコースぢゃね?」、広いまま続くその良路は北陸新幹線、安中榛名駅へ向かうため改修された市町村道のようです(>_<)

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 戻れそうな場所を探してUターン。メルセデスって伝統的に小まわり利く、こんなときスゴくありがたいよね。しかしながらその伝統も最近の大型化と言う物理的障害には逆らえないらしい。それに反し小まわり利かなかったBMW、普通に切れるようになってきたのがおもしろい。そうそう、LuteciaってBセグなのに信じられないほどキレない。独特のフロントサス機構によるものですが、ガレ場のある林道や軽トラしか走らない狭路に迷い込んだとき、Uターンするのに難儀するんだなぁ。

C63AMG

 もとい!、K122復帰。同峠の降坂路、いきなり一車線と見間違うほどの狭小路に姿を変える。しばらく薄暗い林間を往くと集落があらわれK215にぶち当たった。

C63AMG

C63AMG

 その後もK122を南下、R18松井田バイパスを経由し中之嶽神社駐車場へ向かうK196に繋いだ。同道はショートぎみのミドルターン連なりタフなヒルクライム愉しめるのですが、ラフな路面がチョッと残念。そうそう、乾燥路ぢゃパフォーマンス低くレスポンスも頼りないスタッドレスですが、走り慣れれば低いパフォーマンスを逆手に愉しむこともできる。そうは言っても履き替えたばかり。低いパフォーマンスに呆れるばかりで愉しめやしない。それでもしだいにココチ良くなってきた。チョイとノリはじめると観光と思われる県外ナンバーに追いつき万事休す。ゆるゆると中之嶽神社駐車場に滑り込んだ。そこには、S2000とともにロード・ゴーイングレーサーたる997型GT3が停まりクルマ談義に花を咲かせてるようす。少し離れたところに相棒を停めチョッとだけフォトタイム。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 ヒルクライムに比べダウンヒルは距離も短く、いまひとつ。そこで試したのは、地図を見るたび気になってた白い道、林道さくらの里線。同林道は駐車場近くのK196から分岐し麓の中村地区で同道に接続します。走ってみると、う〜ん、普通の舗装林道でした。復帰した上毛三山パノラマラインを南進しR254にドン突き今度は西進。川越街道もここまでくると西上州やまびこ街道を名乗り、集落を繋ぐ生活道路っぽくなる。このまま西進すれば内山峠だけど西野牧でK43に乗り換え相棒の鼻先を向けたのは和見峠

C63AMG

C63AMG

 軽井沢界隈って朝霧の出やすいところ。雨雲レーダー見るとまもなく降り出しそう。それでも、同道、もみじが多かった記憶があるので逝ってみました。鏑川に沿い集落と集落の間隔広がると山深くなり、鏑川を離れるとタフでタイトな峠道に姿を変える。期待したもみじには早かったし、高低差のあるヘアピンぢゃトラクション抜けESP効き放題ぢゃないか。上信越道の高い橋脚を越えると峠道も終盤です。廃道化の進む妙義荒船スーパー林道分岐過ぎると碓氷軽井沢ICからK92をショートカットする市町村道が合流し、いきなり交通量が増える。そうそう、軽井沢の東南にある峠って、どれも片峠、言葉で言うなら「峠を越えたというより坂を登った」ですかね。その坂(笑)を過ぎるとスグK92にドン突く。後続車もいるのでとりあえずIC方面へ折れたのですが、まてよ!、交通量増えた軽井沢玄関道往くのも愉しくない。でもって、冬季閉鎖される市町村道を走り碓氷軽井沢ICまで降りてきた。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 雨でも降りだせば迷うことなく上信越道の人になった思うけど、つい欲が出た!
 インター際の信号待ち、せっかくだから直進して横川へ向かうK92の片峠を降りてみよう。インターから軽井沢へ向かう西進は線形改良行き届いた快走路なのに反対の横川方面は昔ながらの狭小路にくわえ、荒れた路面も残ってる。そんな狭小路を過ぎると視界が開け入山川に沿うようになると里山を抜けるカントリーロードに変わり、R18(碓氷バイパス)に接続します。

C63AMG

 横川のふた文字見ると寄りたくなるのが、おぎのやさん。釜飯の具材はいたって素朴でシンプルだけど、慣れ親しんだ味、「シュウマイ弁当」といっしょでいくつになっても忘れられない(^^)

C63AMG

 帰途につくR18に復帰したとたんワイパー動き出し、松井田妙義ICから上信越道の人になりました。今回、関東から遠いとは言え台風近ずくなか出かけた。二週続けて季節外れの台風に襲われた日本列島、障害のありそうな怪しい林道は避け県道メインにルートを繋いだ。天高く馬肥ゆる秋にほど遠い天候でしたが、ウインドいっぱいに広がる紅葉を愛でながら季節の移ろいをまぶたに焼き付けたワインディング親爺でした。

C63AMG

C63AMG


■全行程(GPS):約401km/最高高度(GPS):約1,184m
■フォトギャラリーはこちらです。