2017年12月1日

冬支度進む甲州路

 日本版ブラックフライデー、その余韻で賑わう霜月下旬、個人消費を盛り上げようと商戦熱いのに朝の冷え込み厳しいってどうゆうこと。そんな週末、季節の移ろいを肌で感じようと甲州のワインディングと林道を訪ねた。

Lutecia

 それにしても商魂たくましいよね!、いつのまにやら10月の恒例イベントに組み込まれたハロウイン。今度は活況を呈する中国版ブラックフライデー「光棍節」に続けとばかり、11月の恒例イベントの座を狙うのが日本版ブラックフライデーなんだろうね。

 もとい!
 首都高ゲートくぐったとき、7℃あった気温も急降下、生まれがバイエルンなら「ポーン」と、通知音発する温度まで下がり中央道に乗り継ぐと零度ぢゃないか。足慣らしに近郊の山道を試そうと八王子IC降りると氷点下!、路面の一部は邪悪な誘いの手を差し伸べ黒光りしてる(>_<)

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 かねてから気になってた武蔵五日市駅の西方、金比羅山を周る山道を確認するのがファーストミッション。駅の傍から住宅街と三内川を縫うように遡上し深沢渓を分け入った先なのですが、奥の細道になったところで現れた注意の情報板。その看板によると来年2月末まで道路整備のため通行止め!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 しょうがない、来た道をピストンし檜原街道に出戻ったワインディング親爺、橘橋でT205に乗り換えセカンドミッションとして課した林道鋸山線に向かった。同林道は檜原村神戸から奥多摩湖町を繋ぎR411に接続します。奥多摩湖側は走るたび路面が荒れ一般車ぢゃツライ感じです。都の天然記念物に指定されてる神戸岩(かのといわ)過ぎると林道標識に逢えるのですが、薄暗い林道を横断するロープに「道路陥没のため通行止め」の文字、えぇ〜!、聞いてないよ、チョッと前の情報ぢゃ日曜日は通行できると書いたあったぢゃないか。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

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 ここが通れないとてんやわんや、R411(青梅街道)に抜けられず、晩秋極まったであろう奥多摩周遊道路を南進できないぢゃないか。この季節、奥多摩周遊道路のゲートオープンは9時、檜原街道をゆっくり西進しても数馬温泉側ゲート前でお昼寝できちゃう(>_<)、でもって、錆び付いた4ビットCPUをフル稼働しリルート。結果、甲武トンネルを経由しK18を西進し鶴峠へ向かうことにした。同県道、ワインディング親爺の好きな集落を繋ぐカントリーロードに峠越えをトッピングした顧客満足度高いワインディングロード。西原過ぎると広狭織り交ぜブラックマーク生々しいタフな峠を越えR139にブチ当ります。

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 小菅村役場前信号、同国道で奥多摩湖まで戻るか同県道で今川峠越えるかの二択。4ビットCPUフル稼働アゲイン、でもって選んだのは当然ながら今川峠越え。長めのストレートと大きめのヘアピンを繋ぐヒルクライム、Luteciaぢゃ、パワー!、モアパワー!、叫びたくなるけどダウンヒルならお任せください(笑)

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 やっと予定していたR411(大菩薩ライン)に乗り換えできた。しばらく順調に西進するも軽のマーシャルカーに先導されペースダウン。一ノ瀬高橋トンネル抜けたところでロックオン解除し林道一ノ瀬線に入路した。同林道、名前聞いただけで惹かれてしまう、おいらん淵から一ノ瀬高原をまわり再び大菩薩ラインに戻る15kmを超える壮大な遠回り(笑)。しょっぱなは一ノ瀬川に沿う目のくらむような峡谷を往き、最後は高橋川の流れに乗って大菩薩ラインに戻ってきます。

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 ブチ当たった大菩薩ライン柳沢峠へ向かうヒルクライムは線形改良終えた良路。Aペダル蹴飛ばし、多摩川源流、柳沢川の脇をサケのように元気よく遡上、残り少なくなったトレッド削りながら峠の茶屋へ滑り込んだ。相棒を降りると熱くなったココロを氷点下の冷たい空気がクールダウンしてくれた。真っ青に晴れ渡った先にはクッキリ冬富士の雄姿、ダブルの通行止めを乗り越えたワインディング親爺に神はご褒美を忘れてなかった(^^)

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 さぁ、リスタート!
 九割がた線形改良終えた塩山側ダウンヒル区間、富士を眺めながらの峠区間を終えると、富士に変わり雪をいただいた南アルプスがワインディング親爺をお出迎え、すっかり冬景色に変わった遠望を愉しみ塩山手前でフルーツライン内回りに乗り換えた。

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 ぶどう畑広がる丘陵地を往く同ライン、R140、K219をパスすると左手に甲府盆地越しの富士が望める。甲府側から見る富士って基本逆光になるのが残念だけど、誰もいない同ラインと富士ビューを独り占め。今度はK31に乗り換え甲府の隠れた夜景スポット、太良ケ峠(たらがとうげ)へ相棒の鼻先を向けた。ヒルクライムは路面も幅員も普通ゆえ駆け抜けるヨロコビも普通だけど、峠を越えたダウンヒル終盤の激坂、セカンドでもガンガン加速しちゃう荒れた狭小コンクリ路面。ガンガン揺すられながらハードブレーキで転げ落ち、のこり少ないブレーキパッドを削りまくった。道路を付け替えた線形改良区にたどり着いたところでたまらず小休止。

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 ふたたび降り始めたK31、なにげなくト字路の先を見ると青い看板、急停止!。
 確認すると「樹園地農道基幹線」、見なかったコトにできない性格ゆえ素直に進入してみました。

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 混み合いそうな甲府市街を避け、K104経由で和田峠、K7(昇仙峡ライン)に乗り継ぎ昇仙峡を観光走行(笑)、金桜神社先の短いつづら折れを駆け上がり、続いてホッチ峠目指しK27に乗り換えた。

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 予定していた奥多摩周遊道路走れず、中途半端な時間に中途半端な現在地。気分は朝活甲州編になってしまったぢゃないか。やむをえず同道のまま南進し韮崎ICから中央道の人になりました。道すがら中央道の富士ビューポイントぢゃ真っ白に雪化粧した姿がクッキリすっきり。チョッと待てよ、こんな冬晴れに朝活だけぢゃもったいない。数少ない脳内の引き出しを漁り富士ビューポイントを探した。「そうだ、大峠に逝こう!」、流れの速い中央道をあとに勝沼ICでR20に乗り換え、錆び付いた引き出しから大峠の情報を取り出した。笹子旧道逝きたいココロをバックミラーに追いやり大月IC少し手前の真木を左に折れK510に入路。

中央道からの富士

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 今度は真木温泉をバックミラーに追いやり真木川に沿うカントリーロードをどんどん北進。集落内は改修進まぬ昔ながらの狭い道、しかも対向車が来るんだなぁ。同道は桑西橋手前で林道真木小金沢線と名前を変え標高1,560mの富士ビューポイント、大峠までロングでタフでなヒルクライム続きます。名前に林道という冠つきますが、ほぼ二車線路、トリッキーなターンもなくAペダル踏めそうですが、アンギュレーションや穴ぼこ空いた箇所も多く思ったようにライン取りできないのと季節がら路肩や路面に積もった落ち葉とちっちゃな落石の区別つきにくいのが残念!。それでも標高とともに葉を落とした冬景色に変わり、落ち葉も気にならなくなってきた。さぁ、イクぞと言うところで立派なゲートにブチ当たり万事休す。大峠は登山基地になってるようで10台程度停められる駐車場は満タンでした。

Lutecia

 振り返れば、「ドーンと富士!」と言うにはちっちゃいかな(汗)
 さっそく相棒と富士ビューをCMOSに焼き付けた。
 蝶のように舞、蜂のように刺したヒルクライム。笑みがこぼれるワインディング親爺がいた。同林道、本来はR139、深城ダムに抜けられますが、法面崩落、路肩流出との理由でかなり昔から開かずのゲートになってる。でもって、都内から近いのに気の乗らないピストン林道として引き出し奥にしまい込んだまま忘れかけてた。いやぁ、路面さえ改修されればA級グルメならぬ三ツ星ワインディングに格上げですね。




 真木までピストンしR20に復帰、大月ICから再び中央道の人になりました。極早朝の奥多摩や甲州路ぢゃ真冬並みの冷え込みにちじみ上がり、帰りの中央道八王子付近ぢゃ18度と眠気を誘う小春日和でした。思いも寄らず訪ねた大峠、そのおかげで朝活@甲州にならずにすみました(笑)

Lutecia

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■全行程(GPS):約436km/最高高度(GPS):約1,559m
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