2018年4月28日

春の奥多野・秩父、八ヶ岳エリア

 奥多野、奥秩父、八ヶ岳を周った。多野、秩父では新緑の季節を迎えつつあり、八ヶ岳地域ではサクラの花が咲き、春が訪れていた。走行日2018年4月21日、使用車輌c63。

C63AMG

 八王子ICで中央道を降り、下道で神流町万場(群馬県多野郡)に向かう。IC着、午前5時7分、気温11度。まず同ICから昭島方面に国道16をごくわずか走り都道169(淵上日野線)に。片側2車線の高規格快適地方道である169は2013年に全線開通(距離約7㌔)。谷をはさんでこの道の北を並走する国道411のバイパスで、圏央道あきる野ICへのアクセス道でもある。このあたりの411は滝山街道と愛称されるのに対し、新道169は新滝山街道と呼ばれる。沿道沿いには創価大や道路上にゴルフボールが誤って落ちないようネットが張られた武蔵野ゴルフ場などが立地する。また、169沿いにはハナミズキが植えられ、赤や白の花が咲いていた。終点で169は411に合流、前方にあきる野ICへの誘導路が見えてくる。169を利用するには東京からだと、同ICの2本目の出口、つまり最も甲府寄りで降りることが肝要である。1本目で降車すると、国道20に至る16に出てしまうからである。

 411から今度は都7(杉並あきる野線、五日市街道)、都31(青梅あきる野線、秋川街道)、都251(青梅日の出線)と乗り継いでいく。251は軍畑(青梅市)で411にでるショートカット路で、梅ヶ谷峠(標高310㍍)手前の大久野地区には「日の出山荘」に行く未鋪装らしき狭い道が森の奥に消えている。同山荘は中曽根康弘元首相とレーガン米元大統領とが1983年に日米首脳会談を開いた、いわゆるロンヤス会談の舞台である。35年前のこの会談をリアルタイムで知る世代は今や50代半ば以降であろう。同山荘は1962年(昭和37年)に元首相が開いたが、2006年に日の出町に寄贈され、一般公開されている。

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 251から都45(奥多摩青梅線)で軍畑大橋で多摩川を渡り411を突っ切って都193に入るのだが、45沿いには「吉川英治記念館」(青梅市袖木町)がある。「宮本武蔵」などを著した作家の蔵書などを展示する庭園併設の同記念館は閉鎖の危機にさらされている。来館者が大幅に減り、赤字続き。吉川が亡くなって半世紀を超え、今の若い世代にとっては知らない作家でしかないのだ。運営団体は青梅市に肩代わりしてもらおうと寄付を申し出、受け入れられない場合、閉館するとしている。青梅市長は「吉川英治賞」を除いて敷地を含めて記念館を受け入れることを表明しているが、議会承認をえないと実現しないため、存続できるか、どうかはまだ未定である。同記念館は1944年に吉川が空襲を避けるために東京から疎開して以降、9年間居宅とした場所にあたる。

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 さて多摩川を渡河した193から都・埼玉県道53(青梅秩父線、成木街道)にショートカットするため、途中で松の木通りなる名称のついた、たぶん市道に入る。通り名がついていることで市街地かと誤解するかもしれないが、とんでもない。短いが、まごうことなき山中道である。松の木トンネル(全長434㍍)を抜ければ53で、ここから国道299までの区間を走る。53は都73(秩父上名栗線)との分岐路先から299にたどり着くまでの間が狭い屈曲路で山伏峠(510㍍)を越えていく。6時13分、8度。安全速で先行するSUBARUのR2の後を追走。秩父市街地に入り、埼玉県道208(秩父停車場秩父公園線)でミューズパーク内を経由して、再び299に合流。208を使うと秩父市街地を一部走るだけですむ。208に入って正面に見えてくるのが荒川を渡河する秩父ハープ橋(530㍍)。日本屈指のサイズの斜長ブリッジである。299から283(小鹿野吉田線)、37(皆野両神荒川線)、埼玉・群馬県道71(高崎神流秩父線)と走り継いでいく。71は土坂峠(700㍍)の登り、降りがワインディングのハイライト区間で、峠の埼玉側のほうがタイトである。ここではトロトロと走る三菱パジェロミニが土坂隧道坑口前で右に折れる太田部林道に入るまでブロックされた。同峠は桜の名所(土坂千本桜)として知られる。暖かい日が続き、すでに落花していると予想していたが、若葉が出始めているものの、まだ視覚に耐えられる花が残る名所区間を通過。

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 71は神流町万場で国道462に接続する。万場は神流川上空に張ったロープに盛大に鯉のぼりを流し、端午の節句を祝う祭りを催している。今年は4月29~5月6日の期間、開催予定。もしや鯉のぼりを設営しているのではないか、と予想して万場を最初の目的地としたのだが、訪れるのは早すぎ。河川敷で昨年よりも多めの雪代水が勢いよく流れる神流川を見ただけであった。

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 ここからは462,国道299,群馬県道124(上野小海線)、長野県道2(川上佐久線)と走って川上村(長野県)に向かう。299では山々がスプリンググリーンに染まり、奥秩父に春の訪れを告げていた。299楢原で124に。小集落を過ぎると124は無人の山岳ワインディング路と化す。右に左にターンを繰り返しながらぶどう峠(1510㍍)まで登っていく。群馬側は長野側に比べ、幅員が狭い。ウインドスクリーンに現れるこれから走る道のガードレールが幾重にも重なった区間。ヘアピンが待ち構えていることを教えている。走行した日は冬期解除明け3日目。路面はきれいに清掃され、路肩部にしかれた白線までがくっきりと見える。カーブナンバー10を越えると、周囲の景色はそれまでの樹木の芽吹きの薄緑色から葉を落とした冬枯れ状態へと一変。

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 峠着。8時31分、10度。道路開通記念石碑と地蔵が迎えてくるのはいつもの通り。石碑に刻まれた標高は1560㍍。昭文社系地図よりも50㍍高い。どちらが正しいのか?まあいい、こだわらないことにしよう。峠が長野、群馬の県境のはずだが、実際の県境は少しばかり長野側に降りたところらしく、長野県北相木村の標識が立てられた切り通しのようである。

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 長野側に下っていく。青空。黒い山肌の八ヶ岳山系に白いペンキを流したように残雪がかかり、黒と白のコントラスト鮮やかに遠望される。冬枯れのなか、サクラが開花していた。花が咲き出して間がなく、つぼみ多数。標高が下がるに従って開花度が大きくなり、相木川を堰き止めた砂防ダム湖らしい小さな加和志湖の岸辺はほぼ満開。同湖はイワナ、ヤマメの釣り場でもあり、それらしき20~30㌢の魚が数尾群れ泳いでいる。124宮ノ平で2への近道、大鰭(おおひれ)林道に入る。扱いは林道だが、これまで通ってきた124よりも立派な2車線快速道で林道と同名のトンネル(478㍍、2011年竣工)をくぐれば2に接続する。

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 2にはワインディング路として少しは知られた馬越峠(1620㍍)があり、その狭間道を抜けていく。カラマツ林のなかを走るのだが、まだ芽吹いていない。峠を越え2を降りていくにつれ満開のサクラが見えだし、68(梓山海ノ口線)に合流。川上村の中心街に入っていく。レタス栽培の成功で今や日本一豊かな農村へと変貌を遂げた川上村。スーパー&コンビニ「ナナーズ」もあれば、確認できただけで4軒のGSも。過疎化する地方では閉鎖GSが社会問題となっているなかで、ここはそういう話題とは無縁である。ナナーズにはイートインが設けられているのだが、営業開始が11時から。10時13分に着いてしまい、スルー。

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 ここからは国道141、松原湖脇を通る480(松原湖高原線)、麦草峠(2127㍍)のある国道299と走り、小渕沢で中央道に乗り入れ帰京するルートをとる。松原湖畔では濃いピンクの花のミツバツツジとサクラが咲いていた。480はどんどん高度を上げていく。小海リエックスCCあたりから冬枯れ景観となったワインディング路を駆け上がり299との交点にあるレストラン「ふるさと」駐車場に。11時21分、22度まで気温上昇。ふるさとは新築の洗練された建屋に生まれ変わっていた。昨年7月に着工、12月は完成したそうで、走行当日は限定メニューの事前営業(正式オープン4月26日)であった。建屋内の窓際の一部はカウンター席で、窓からはガスに曇ったなかで雪の残る浅間山の山頂付近が望めた。

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 冬期閉鎖解除翌日の299は路肩部がしっかり清掃されており、これでもう少し凹凸が少なければ快適快走ワインディングとなるのだが・・・カーブ54以降から路肩部に残雪が目立ちだした。白駒池ハイキング用パーキングエリアにはそこそこ駐車している。麦草峠着、11時51分、18・5度。ガスっていることの多い峠周辺だが、この日はクリーン視界。峠を下り蓼科高原を抜けていく左コーナーに「GAZOO RACING」のPOP登りが多数立てられていた。小さな木造建物とその駐車場入り口にも、そののぼりが。事後調査で走行翌日の4月22日にラリー入門シリーズが茅野・八ヶ岳で開かれており、それにともなって使用したらしい。この駐車場奥からは192(茅野停車場八子ケ峰公園線、ビーナスライン)に抜ける道があるのだ。ラリーリザルト表に2位に入ったモリゾウ(豊田章男トヨタ自動車社長の自動車競技参加時ネーム)の名前を見つけた。

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 299から八ヶ岳エコーラインで南下する。途中、191(渋ノ湯堀線)との交差を過ぎた茅野市原村堀で川沿いに満開の桜並木に寄ったり、富士見町田端で広がる田園のなかにある墓守桜に寄ったりしつつ小渕沢IC到着。13時2分、24度。ドライブ終了。

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■全行程(GPS):約482km/最高高度(GPS):約2,121m
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