さすが連休初日、プレジャー用品満載したクルマたちで賑わう東名。三車線めいっぱいの交通量でしたが流れは速く、順調に伊豆アプローチ定番の小田厚に乗り換えできた。弁天山トンネルすぎると雄大な富士がワインディング親爺をお出迎え、テンション上がるぢゃないか。2018年3月からネーミングライツが変わった「アネスト岩田ターンパイク箱根」、源氏は変わっても営業時間は変わらないので乗り入れできず、箱根新道、椿ライン、ターンパイク箱根伊豆連絡線と繋ぎ伊豆スカイラインの誘導路になるK20に乗り換えた。じつは、富士の雄姿を撮りたくて大観山に寄り道したのですが、営業時間前につき鋭意ゲート封鎖中!。ターンパイク走れなっかんだから途中で気付けばいいのに、アホですねぇ。
気を取り直しK20のショートターンを心地よく縫い熱海峠から伊豆スカイラインに繋いだ。ガレージを出た時は17℃あった気温も13℃と肌寒いぢゃないか。同道は、みなさんご存知のミドルターン連なる目に優しくクルマに優しくないワインディング、連休初日の極早朝にもかかわらず、凄いパフォーマンスでターンを繋ぐクルマやバイクたちがいるのにびっくり。視界を譲ったリッターバイクに続きますが、ターンはともかくターンを抜けたあと、桁違いの加速についていけない。CSC5Pなら手のひらに伝わる情報と感触で心地よくターンできるのに今履いてるPS4は、ケーシンング剛性たりないのか限界域での情報量とレスポンスが少し曖昧。そうは言っても、当たりの硬いCSC5Pぢゃ路面の荒れた都内やリエゾン区間が辛い。グリップや限界域の情報足りなくても、カラダとクルマに優しいPS4がワインディング親爺にちょうどいい。
心臓に良くないので亀石峠ICで宇佐美大仁道路(K19)にお乗り換え。同道は宇佐美大仁有料道路でしたが、1983年に無料開放されました。さぁ、蹴飛ばしたAペダルをBペダルに踏み替え風薫る相模灘へのダウンヒルを愉しもうぢゃないか。
宇佐美から海岸線を往くR135を南進。渋滞路として名を馳せる同道ですが、朝日眩しい時間帯のせいでしょう順調に流れてる。しか〜し、観光にきたワケぢゃない。伊東市街でハトヤホテル近くを往くK12に乗り換え、広野1丁目でK59に乗り変えた。同道は東伊豆の伊東から冷川峠、国士峠、風早峠、仁科峠を経て伊豆半島を横断し西伊豆の宇久須を繋ぎ、狭隘路としても名を馳せます。冷川峠を越えるまでは狭路と言うほどぢゃありませんが、降坂路は薄暗い杉林を逝き、堆積した杉の枯葉が路肩を覆い実際以上に幅員狭く感じます。
冷川でふたたびK12を少し走り、K59に復帰。車窓がカントリーロードから山間路に変わるとワサビ田が広がり始め、ワサビ田の終わりを告げる最後のヘアピン過ぎると国士峠へ向かう峠道のはじまりです。同峠も冷川峠よろしく薄暗い杉林を逝くので幅員狭く感じます。その上、4月25日に降った大雨の影響でしょう、堆積した杉の枯葉が路面まででしゃばり邪魔なんだなぁ。そんな峠道を降りきると湯ヶ島、湯ヶ島温泉は歴史ある温泉で川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆した温泉地です。
K59、今度は狩野川にそそぐ猫腰川、持越川の流れに沿うカントリーロードとなり持越の中外鉱業まで進むと風早峠に向かう道路情報板があります。ちなみに中外鉱業株式会社は貴金属の精製やリサイクル事業を展開し、かっては鉱山経営も行なっていた。と、WiKiに記載されてました。そうそう、中外鉱業の手前を右に折れると、線形計算された車道外側線付きの完全二車線路のままK411に出られます。もとい!、道路情報板すぎると峠道本番。時間も早い、この峠道で西伊豆スカイラインに向かうヤカラも少ないだろうとAペダルにチカラを入れた。同道は峠に近い天城放牧場の入り口付近から車道外側線付きの完全二車線路に変わり風早峠にブチ当たります。
高原をゆく快走路に身も心も入れ替えたK59を南下し仁科峠を越えK410の分岐過ぎれば、ふたたび狭小路が牙を剥き、松崎まで降りればK59コンプリート。う〜ん、薄暗い杉林も見飽きた。そんなワケで駿河湾に向かう降坂路はK59に比べれば明るく広いK410を選択。広いと言っても広狭混在、夫婦滝を過ぎると狭くなります。宇久須川の流れに身を任せ太平洋(駿河湾)と再会しR136を南進。そうそう、安良里バイパス走ってるとき、燃えてしまった「光進丸」の停泊地が安良里漁港だったのを思い出した。三代目「光進丸」、1980年代から加山雄三の相棒、その相棒を失った深い悲しみお察しします。
公式には今日からゴールデンウィークなのに、道すがらの堂ヶ島温泉、宿泊施設駐車場は多くのクルマたちで賑わってた。450頭を越すじゃじゃ馬を舎弟に持つ相棒、それゆえ腹減らし。松崎で空きっ腹の相棒にハイオクをたらふくあてがった。食後は名物、なまこ壁を堪能し当時の繁栄に想いを馳せるワインディング親爺と相棒(笑)
満腹ぢゃ眠くなる。食後の腹ごなしと理由をつけ相棒を蛇石峠に誘った。同峠、ワインディング親爺的には好きな峠道のひとつ。ただし、松崎から南進するより南伊豆町から北進したほうがリズミカルに感じます。でもって、腹ごなしコンプリート。
予定では青野川の流れに沿って下るつもりだったのですが、市之瀬付近で海岸線に抜けられそうな山道発見。チョッと林道っぽい雰囲気だったので逝ってみた。もちろん一車線路ですが、狭くもなく峠っぽいピークもあり走りやすかった。分岐付近と接続付近、林道標識探しましたが見つけられなかった。たぶん市町村道なんぢゃないかと思う。
みちすがら、小浦の海岸線でまったり。
風薫る碧い海、しばし言葉もなく眺める。それは、ワインディングを走った疲れもブっ飛ぶ至福の刻でした。
名残惜しい海岸線をあとに、マーガレットラインと愛称のついたR136を北進。海岸線離れるので海は見えねど乗り出しの小浦や雲見付近、ちょっぴりミドルターンも愉しめます。ワインディング親爺のフォトスポット、雲見海岸に寄り道。ほどなくリブート、富士見彫刻ラインと源氏を変えたR136を引き続き北進。同ライン、地元芸術家による20体の彫刻が並ぶほか季節が合えば桜も楽しめます。彫刻のように彫りの深い海岸線を愉しむうち、ふたたび松崎に。
さぁ、走り逃したK59、仁科峠までの登坂区を逝きましょう。仁科川を遡上する同道は長閑なカントリーロードの風情ありますが集落が途絶え仁科川を離れると狭小路本番。タフでハード、そのうえタイトなワインディングが牙を剥きます。同道って西伊豆スカイラインと松崎をダイレクトに繋ぐ道ゆえ、能動的、受動的は別にして、観光のクルマたちが降坂してきてもおかしくない時間帯。細心の注意を払いターンを繋ぐも対向車がくるんだなぁ!。でもって、愉しむ余裕なくK410にブチ当たった。
海岸線の薫風、心地よかったけど、高原の薫風も違う趣あって心地良い。そうそう、「薫風」って、皐月の季語だけど今年は季節が半月程度早く推移してるからノープロブレムということにしておこう。五月晴れのような空のもと、仁科峠、風早峠、船原峠、戸田峠と薫風のごとく心地よく走り抜けた。
あとはいつものルート、K18を東進ダウンヒルし修善寺ICから修善寺道路、伊豆中央道、伊豆縦貫自動車道と繋ぎ長泉沼津ICから新東名の人になりました。
思い返せば、相模灘にダイブする豪快なダウンヒルと杉林をゆくハードでタフな峠越えに汗し、風薫る高原爽快ワインディングや潮騒聞こえそうな駿河湾沿いワインディングを存分に愉しんだ。以前も書きましたが、海の幸に山の幸、伊豆はワインディングのホームラン王ですね。
■全行程(GPS):約492km/最高高度(GPS):約995m
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