2018年8月25日

大弛峠、最速の秋

 うだる暑さの続いたお盆、不確かな予定に引きづられ都内に引きこもってたワインディング親爺。前回訪ねた高地の涼しさが忘れられず台風15号(アジア名リーピ)去った週末、標高2,300mを超える大弛峠を目指した。

C63AMG

 ここは林道川上牧丘線、柳平ゲート手前の金峰山荘キャンプ場過ぎた付近。GPSに表示された標高は1,512m、同林道は牧丘町と長野県川上村を繋ぐ舗装林道で起点はここよりずっと南の塩平です。ワインディング親爺的には柳平ゲートから大弛峠に至る区間がこの林道の真髄ぢゃないかと思う。ちなみに大弛峠の標高2,360mは相棒(一般車)と逝ける最高標高地点、金峰山、国師ヶ岳など奥秩父山塊の登山基地としてマイカー登山者も多い。

 さぁ、気を引き締めゲートインしましょう。序盤は幅員狭く樹間を往く離合厳しい区間が続きます。そこを抜けると幅員広がるとともにターン深度も浅くなりチョッとリズミカルになるのですが、路面のアンギュレーション多め、追加してどこまで登っても視界広がらず眺望ひらけないのが玉に瑕。幸い先行車はスグに譲ってくれ自分のペースでターンをバックミラーに追いやると、いつの間のやらヘアピン連なる終盤へ。強心臓の相棒ですが登坂区のヘアピンは苦手、なぜならLSDないからです。パフォーマンスパッケージならLSD装備されるのですが、さらにトッピングされるパワーは不要だし、サイドウォールの薄い19インチも要らない。それにLSDが真価発揮するクローズドコース走ることもないのでパフォーマンスパッケージ選択しなかった。今になるとチョッとどころかだいぶ悔しいね。少しばかりのスリップアングルを許すスポーツハンドリングモードに変更しても効果なく、ラフに踏むとトラクション抜けまくる。そうは言ってもコワくてESP切れないしね。ぶつぶつつぶやきながら辿り着いた大弛峠、案の定駐車場満タンでした。Uターンするにも難儀しながら証拠写真を奪取。それより「さむっ!」、標高2,365m地点、盛夏にも関わらず気温6.5℃でした。う〜ん、停める場所もないし降りるしかないなぁ。

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 川上村側へも抜けられますが、ガレ場の多いグラベル。路面クリアランスある四駆ぢゃないと無理だと思うので柳平ゲートまでピストンします。眺望広がりませんが、好きな高地特有の車窓を愉しもうと観光ペースでダウンヒル。普通の林道なら滅多に遭遇しない対向車がくるんです、しかも何台も。なぜか遭遇するのがターンのアプローチ付近、ワインディング親爺側のインを奪って対向してくる。それも1台だけぢゃなく何台も!。きっと、今日はそう言う日なんだとココロに刻み慎重にダウンヒルし柳平ゲートをクリアした。

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 平成最後の夏、6月中の梅雨明けに続き猛暑の到来も超速で早かった。でもって、秋風吹くのも超速だった。お盆過ぎたばかりなのに、あの蒸し暑さはどこいった!。乗り入れた首都高、すでに熱帯夜を諦めたように涼しく乗り継いだ中央道、八王子過ぎたら20℃下回ってるぢゃないか。いつになく流れの速い中央道を西進し、一宮御坂ICでゲートくぐった。相棒の鼻先を北に向け笛吹川渡河する手前、いつものルーティーン実行しようとセブンに寄ると15℃、寒いくらいぢゃないか。西関東道をアンダーパスしフルーツラインに乗り換えると、相棒の行く手には澄んだ朝焼け!、背後には黒富士のお出迎えを受け相棒ともどもご満悦。

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 乗り換えたK31は集落を繋ぐカントリーロード、最後の集落すぎるとターン深度と密度深まりますが愉しむ間も無くピークとなる太良ケ峠に着いてしまいます。甲府盆地を見下ろす夜景のポイントですが、伸び放題の樹々に覆われ視界広がらないぢゃないか(>_<)

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 同峠から分岐するのが、延長20kmを超えるベリーロングな林道水ケ森線です。帯那山(標高1,442m)、水ヶ森(標高1,553m)の東脇を抜けクリスタルラインを構成する林道荒川線に接続します。幅員4mと相棒には不似合いかもしれませんが、冬季閉鎖解除まもない芽吹きのころ、もうひとりの相棒とココチよく走り抜け脳内で美化された記憶を再現しようぢゃないかと、季節と相棒を変え再チャレンジ。えっ!、明るい車窓にライムグリーンの芽吹きで優しかった林道が一転、日光を遮るほど繁茂した樹木の葉っぱたち、大雨や台風で藻屑だらけの路肩、ちっともココチよく走れやしない。しかも伸び放題の雑草が道路両側から覆いかぶさるように相棒のボディを撫でてゆくところも。先が思いやられるなぁ、そんな思いで淡々とターンを重ねると、しだいに高地っぽい車窓に変わり路面状況も改善され少しだけココチよく走れた。ドン突いたクリスタルラインを東進し焼山峠で林道川上牧丘線にお乗り換え。ここから柳平ゲートまでの区間、たぶん琴川ダム建設時の地元還元策と思われる改良された完全二車線路です。

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 さて、大弛峠を降りたところから話を続けましょう。
 道すがら立ち寄った琴川ダム、朝早いのに管理人にまさかの遭遇。山梨県内のダムうんちくを伺いダムカードを頂戴した。そうそう、同ダムは多目的ダムとして標高日本一を誇るそうです。管理人に見送られ琴川ダムを後にしたワインディング親爺、当てのないままK219に乗り継ぎ塩山方面に向かった。同道は見かけによらず広狭混在のタフなワインディング。序盤のポールコーン設置された改良区、リッターバイクたちが熱心にラインどりの朝練してた。改良区過ぎたら対向車の遭遇パターンが大弛峠ダウンヒルと一緒、やっぱり今日は愉しんぢゃイケないお日柄らしい(>_<) 道すがらルーティーンのごとく走り慣れたフルーツラインに乗り換えてしまった。結果、雁坂みち(R140)は接続しにくく、大菩薩ライン(R411)に乗り換え相棒の鼻先を奥多摩湖へ向けることにした。その大菩薩ライン、ミラーに南アルプスがくっきり、後ろ髪引かれながら東進すると、今度は右手に首を垂れた稲穂が輝いてるぢゃないか。黄金色の稲穂とツーショット撮ろうとチョイと脇道に入ったはいいけど、お目当ての田んぼに辿り着けず、代わりに並走するK201にブチ当たった。確認するとこの先で大菩薩ラインに合流するのでこのまま東進。

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 んっ!、待てよ、K201って、上日川峠だね...
 でもって、予定変更!。路側帯でルート確認中、どう見ても速くなさそうなクルマが相棒の脇をすり抜けて逝った。記憶を辿ると登坂区は幅員狭くタイトターン連なってたハズ。で、時間調整してたら、もう1台すり抜けた。んもう!、すこしだけ時間を開けリスタート。スローペースで登坂するも案の定追いついちゃった。しばらく後につきましたが譲ってくれそうもない。上日川峠着、こっちも駐車場満タン状態でした。幅員広がるダウンヒルは愉しめるんぢゃないかと期待したのですが、バスを含め対向車多く、GPS軌跡繋ぐだけの峠越えになってしまった。今更ですが夏山は最盛期なんですね(>_<) 

 教訓!
 夏山最盛期、登山基地のある峠道は気をつけよう!

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 このまま帰途についたんぢゃワインディング親爺の名が廃る。急遽課したミッションは笹子峠越え。甲州街道、大和橋西詰から旧道(K212)に乗り入れた。あちゃぁ!、今度はローディーたちのヒルクライム集団に遭遇、いくらなんでもいっしょに峠越えしたくないのでパスさせていただき、Aペダルを蹴飛ばした。心配した前走車も対向車もなく、ココチよいミッションになりました。そうそう、笹子側の甲州街道接続が変わってた。たぶん、笹子川に掛かる旧道の橋老朽化対策ぢゃないかと思う。接続したR20を東進し大月ICから中央道の人になりました。

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■全行程(GPS):約371km/最高高度(GPS):約2,376m
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