2018年9月22日

秋の関東屈曲路巡り

 秩父、甲斐、奥多摩のワインディング路をドライブした。林道や県・国道など山岳域の一般道だが、空いており、クルマの流れはとてもよい。走行日2018年9月6日、使用車輌Lutecia。

Lutecia

 大血川林道。国道140を秩父市から山梨市に向けて走る。浦山ダム、三峰口(秩父鉄道駅)と過ぎ、光岩という小さなトンネルを抜けると、その先に左分岐路がある。これが三峰神社駐車場まで続く同林道への入り口である。分岐部には釣り場案内板(大血川渓流観光釣り場)と石柱が設けられている。左折。山深いなか、ゆうゆう二車線幅員でフラット路面のマウンテンワインディングロードがはじまる。未明まで降雨らしく、路面はウエット状態。おまけに霧が漂っているが、大きく視界を遮るほどではなかった、しかし、まだ林道ではない。秩父市道大血川線である。釣り場を越えると、ようやく大血川林道の標識が表れた。釣り場までが市道のようである。この釣り場までは釣り客のクルマが通る可能性がある。走行当日も白いワンボックスが釣り場まで先行車だった。

https://photos.app.goo.gl/TJC33n5ao5G3APXH8

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 林道標識から先は幅員がやや狭くなり、路面の性状もこれまでよりも少し劣るが、幅員2車線、フラット性は維持しており、走りやすさは変わらない。対向車もなく、どんどん高度を上げていくが、目立ってタイトなコーナーはない。12%の登り坂であることを示す標識もでてくる。標高が上がるにつれ、霧が濃くなり、速度抑制気味に進んでいく。下刈りしていないらしく、雑草がせり出し幅員が狭くみえる区間も。照明のない二つ目のやや長いトンネルを抜けると、下り坂となり、そのまま同神社の広い駐車場に到着するが、駐車場の少し手前に林道終了を告げる標識が立てられている。駐車場着午前6時46分、気温15度。林道起点標識から16分かかった。国道140走行時よりも気温は3度低い。早朝にもかかわらず駐車場には20台近い参拝客のクルマが止まっていた。

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 ここからは塩山(山梨県)方面に向かう。駐車場からは埼玉県道278(秩父多摩甲斐国立公園三峰線)だが、長いダウンヒルが続く。二瀬ダム手前までは幅員2車線たっぷりの快走路といっていいが、同神社に向かう対向車が散発的に上がってくる。ダム手前から幅員が急に1・5車線程度にせばまり信号出現。赤。ダムの堤頂が1車線程度しかない。信号を設けて交互一方通行とするための信号である。この隘路を参拝客が往復路とも使わず、秩父方面に抜けたい場合、大血川林道を通過してもらうことで、いくらかでも通行量を抑えたいという狙いがあるのだろう。

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 青信号に代わり、ダムを通り抜け、国道140旧道を選択。旧道は二本あるが、最もダム湖(秩父湖)寄りの湖岸道を行く。もともとは入川森林鉄道の軌道跡とされる湖岸道は1車線強と狭いが路面状態は良好である。木々が茂りダム湖をきれいに見渡しながら走ることはかなわないが、枝の薄いところから垣間みたダム湖は水がひじょうに少なく、茶色の湖崖土が視界に入った。現道(国道140)に合流、幅員が広がる。この140,なかなかの下りワインディングロードで走っていて厭きない。これまで曇天だったが、ようやく青空が覗くようになり、天候回復。雁坂峠(標高2082㍍)は有料の雁坂トンネル(通行料730円)を利用する以外、クルマの通れる道はない。このトンネルは長い。全長6625㍍で一般国道のトンネルとしては日本最長。今年で竣工20年目を迎えた。


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 トンネル過ぎれば、ハイキングコースなどとして知られた西沢渓谷と広瀬湖。湖脇の駐車場に乗り入れた。7時38分、16度。ほぼ満車とあってスルー。140に戻り、ぶどう畑が連なる塩山フルーツライン経由で国道411(青梅街道)に。フルーツライン上の塩山ふれあいの森総合公園内でまとまって植栽された赤い彼岸花がまだ完全に花は開いていないものの、咲き出していた。

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 411入線、8時6分、20度。柳沢峠(1472㍍)まで登りのロングワインディングロードである。道は空いていた。山梨側の411は線形改良が進み、年々、走りやすくなっている。峠の茶屋手前ではR35などのタイトコーナーをトンネルで通過させるのかそのための工事中であった。茶屋着8時24分、18度。茶屋は営業開始前でシャッターが降りていた。411から分岐する低速屈曲路の一ノ瀬林道に。山梨側からの林道は路面の荒れが目立つ。鋪装が剥がれ穴だらけで、これを避けるには速度を大きく落とし、右に左にステアリングを切り、穴にタイヤをできるだけ落とさないようにするほかない。ウエット路面で水たまりもできている。犬切峠(1380㍍)分岐着、8時44分(17度)。峠への道は幅員が一段と狭くなり、ほぼ1車線となるがラフ道ではない。。峠までは登り坂だが、数分で峠には達するはず。峠を示す標識はない。今度は下り。これが急坂で3段続きのヘアピンも。周囲はうっそうとした森だが、下草は切れに刈られ、森林保護のために人の手が入っていることをうかがわせる。一ノ瀬高原の森は東京都の水源林。都水道局がしっかり仕事をしている。二の瀬で林道本線に合流するのだが、二の瀬の小集落は無人家屋が少なくなく、過疎化が進んでいるようだ。長さ4㍍ぐらいの泥濘道に遭遇、突っ切るよりほかになし。

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 林道本線にでると、道路は狭いが、路面の状態は劇的に改善し、一息付けるだろう。路肩に駐車しているクルマを結構見かけたが、おいらん淵で411に戻るまで走行対向車には幸いにしてであわず。411復帰、9時11分、18度。小河内ダム駐車場。旧車で満車状態であった。初代スカイラインGTR、ホンダs800,初代シルビア、二代目パブリカ、ベレットGT、ジェミニ、ロータスヨーロッパ・・・・この駐車場は休日になると、旧車が集うことで知られているが、この日はとりわけ多かった。






 411で奥多摩周遊道(都道206,川野上川乗千)へ。10時23分、23度。走っているクルマは少ないが、大型バイクが多い。しかし、数台のミニパトがたえず巡回しているうえ、速度違反取り締まりをしている可能性もあり、法定速度を守って走行。この道路、休日は事故を防ぐために取り締まりが厳しい。もともとコーナーにセンターポールを林立させドリフトなどをさせないようする措置をとっていることもあって、もはや快適なワインディングロードとはいえない。奥多摩湖を眼下に望める月夜見駐車場で小休止。周遊道区間を抜けると、幅員も狭まり典型的なローカル都道に変わるものの、結構な下りワインディング路である。対向車、順行車とも少なく、周遊道よりもこちらのほうが走り楽しめた。山梨県道・都道33(上野原あきるの線)にレーンチェンジし、上野原の国道20に向かう。33もカントリーロードだが、ワインディング性はそこそこ高く、おもしろい。

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 当日、最後の走行として20の大垂水峠(398㍍)のワインディングに。残念ながら先行車が連なりそれらの速度にあわせてゆっくり走るしかなかった。圏央道高尾山IC着、12時20分、24度。ICから中央道に乗り入れる予定だったが渋滞激しく、遠回りになるが海老名JCTに行き先を変更し、東名高速で帰京。


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■全行程(GPS):約406km/最高高度(GPS):約1,469m
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