2017年5月23日

Cruise紀伊半島・東部縦走

 初夏を告げる神田祭。その後かたづけ進む平日、泊まり掛けで紀伊半島に遠征してきた。紀伊半島、大きいだけぢゃなくワインディング親爺には縁遠く、地名を聞いても相対的な位置関係や距離感がつかめない。苦行とも思える長いリエゾンに備え丑三つ刻、C63のエンジンに火を入れた。

C63AMG

 首都高、東名、新東名、伊勢湾岸、東名阪、伊勢道、紀勢道とETC取られ放題を往き、最後は無料開放区間を繋ぎ尾鷲北ICでリエゾン・コンプリート。GW終わると集中工事の季節、名神、一部区間通行止めの影響か早朝にもかかわらず東名阪、渋滞寸前の交通量でした。そうそう、平日深夜の高速道、長距離トラックばかりでしたが、噂の豪華長距離バスも紛れてた。上り車線と言えば途切れることなく三車線めいっぱいのトラックばかりぢゃないか。いやぁ、日本の物流、彼らが担ってるのを実感しますねぇ。

C63AMG

 もとい、
 リエゾン終え人もクルマもハラ減らし。そんなワケでワインディング親爺はコンビニで、C63はGSでハイオクをたらふく満たし山道走行準備コンプリート(笑)。尾鷲の先で海岸線を離れてしまうR42からR311に乗り換えた。紀勢の海沿いをゆく同道、改良されてない一車線路もありますが適度なアップダウンとミドルターン織りなす鮮やかな新緑と景観優れる海岸線を往く素敵なワインディングでした。そんな記憶に残る海岸線をあとに、大泊で再びR42に復帰。さぁ、これから紀勢東部を縦走(北上)します。

C63AMG

C63AMG

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 佐田坂を越える同道、登坂車線付き線形改良された登坂路を快走。小坂でR309、後郷でR169との重用区間になる東熊野街道をどんどん北上。いづれも交通量ゼロに等しい快走路。感動したのは七色貯水池沿い、ターンするたび水鏡になった湖面に色とりどりの新緑が映り込み、景色を変え見え隠れする。ワインディング親父の感覚で言うならこりゃ絶景路ですって!。

 さらに北上すると池原ダムのダム湖、池原貯水池沿いも快走路が延々と続きます。ふと対岸に目を配ると道があるぢゃないか。走りたいけど橋もなく対岸には行けそうもない。快走路のまま上北山村を通過。トンネル増え始めると今日のメインイベント、大台ヶ原へ向かうK40の分岐が近づいてきます。

C63AMG

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 延長1,964mの新伯母峯トンネルを抜けるとスグ分岐。大台ケ原ドライブウエイと称される奈良県道40号、大台ケ原公園川上線にお乗り換え。Wikiによると、吉野川源流となる大台ケ原へ向かう山岳道路で、かっては有料道路でしたが1981年に無料開放とありました。

 クルマで走れる近畿地方最高地点を目指し、17kmのロング・ヒルクライムのスタート。
 んっ!、勇んで入路した乗り出し、新緑の木漏れ陽射す素敵な雰囲気だけど、ドライブウエイと言うよりチョッと走りやすい林道?。そんな新緑とショートターンを堪能。高度を上げると幅員広がり視界も開け始め規制ゲート過ぎると色濃い新緑から薄いライムグリーンに変わり、終着(起点)の大台ヶ原ビジターセンター付近は季節がひと月もどった芽吹きでした。

C63AMG

 ひと汗かいたヒルクライム、大台ヶ原ビジターセンター駐車場で無事チェッカー(笑)。薄日射す駐車場、気温11℃、風が冷たく羽織る上着が欲しいほど。登山者たちの準備で賑わう駐車場、ワインディングローダーとして訪ねたワインディング親爺といえば場違いな雰囲気バリバリぢゃないか!。んなワケで駐車場の隅っこで小さくなって珈琲ブレーク。ダウンヒルはフォトポイント探してのんびり降り始めたのですが、走り甲斐あるワインディングにほだされ結構なペースで降りきってしまった。

C63AMG


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 大台ケ原ドライブウエイ進入時、分岐確認のためナビの縮尺下げたのですが、ループ橋のある一ケ谷トンネルに旧道があることを発見。う〜ん、見ちゃったからには逝かないワケには行かない。でもって注意深くナビとにらめっこしながら旧道分岐に差し掛かる。幸いにも通行止の看板見当たらないのでさっそく入路。乗り出しからちっちゃな落石が多く、二車線路も実質一車線路の雰囲気ぢゃないか。先が思いやられるねぇ。しか〜し、線形厳しいターンを過ぎると新緑の山並みが目に飛び込こんできたりアドベンチャー気分を盛ってくれるんだなぁ。新道接続手前に集落ありましたが、抜けられる必要性少なく、いづれ通れなくなりそうな雰囲気ありますね。

C63AMG

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 梶尾でR370、窪垣内から高見川に沿うK16に乗り継いだ。K16は生活道路。沿線は関西らしく、いぶし銀に輝く鬼瓦の立派な民家が連なってる。関西以西ぢゃ当たり前の瓦屋根。その昔、甲信越以東ぢゃ、トタンやスレート瓦が多かった。西日本は豊かなんだなぁ、そんなこと感じた昔を思い出したりして…。

 鷲家でR169、杉谷出会橋でK28にお乗り換え。ルートをつなぐため走った同道ですが、良い意味で期待を裏切られたのはK28。乗り出し、ここは別荘地かと錯覚するようにログハウスが並ぶ二車線路ですが、ログハウスが見えなくなると幅員狭まり林道風味の杉林をゆく山道へ姿を変えタイトターンとヘアピンを愉しみ終わるとR369をトラバース。今度は、集落をつなぐ長閑な里山を往き、やまなみロードと称する奥宇陀広域農道分岐にブチあたる。

C63AMG


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 同広域農道乗り出しは延長1,700mを越える室生トンネルから始まった。広域農道らしい線形計算されたロングターンとストレート。適度なアップダウンを繰り返す典型的な快走路が16kmほど続き名阪国道(R25)小倉ICに接続するという羨ましいほど好条件なアプローチ。その名阪国道をアンダーパスし、今度は大和高原広域農道に乗り繋いだ。同広域農道、やまなみロードに比較すると交通量も増え路面も荒れ気味でイマイチな印象でした。K4にブチあたり、濃い緑に変身した梅並木続く月ヶ瀬を走り五月橋ICから名阪国道に乗り換え、宿泊地となる伊賀上野へ向かいました。

C63AMG

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 500kmのハイウエイ・リエゾン含め800kmに迫る長距離走行。高速が今ほど整備されてなかったその昔、零泊二日の弾丸ツーリングなら1,500km程度走ったことありますが、ワインディングも含めた当日走行に限れば久しぶりの長距離遠征かもしれない。土地勘のない紀伊半島、目に優しくココロに刺さり予想を上回る快走路の数々、チョッと遠いけど記憶と記録に残る素敵なCruise初日になりました。

C63AMG

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■全行程(GPS):約795km/最高高度(GPS):約1,580m
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