2014年10月16日

秋浅い秩父・西毛・甲信路

 秋の一日、埼玉(秩父)、群馬(妙義山)、長野(蓼科、八ヶ岳)の山道をとめどなく徘徊してきた。蓼科、八ヶ岳では広葉樹の葉が色づき秋の訪れを感じさせたのが印象的であった。使用車両LUTECIA、9月28日走行。

Lutecia

 今回はまず風早、奈良尾、石間、太田部、土坂、矢久各峠(標高700~800㍍)を横断する林道(全鋪装)を経てR462(奥多野花街道)へと降りた。関越道花園ICから皆野町方面に向かうR140、埼玉県道13と伝い、13が同44に突き当たる出牛交差点が風早峠への林道入り口である。

 同交差点から2車線の登坂道が続くが、峠までではない。更木砂岩砕石場までが2車線で、これを過ぎると幅員が半減し、林道(上武基幹林道秩父線)らしくなる。同時に交通量が少ないらしく雑草が道路まで覆い被さり、道幅がさらに狭くなる。また、道路を横切る排水溝部分になると段差が大きく、速度を抑制して踏み越えざるをえない。森の中を走るために景観は開けない。


Lutecia

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 そんな道をたどっていくと風早峠(680㍍)に着く。林道の開設記念碑が設けられているほか、周辺案内板も立っているが、同記念碑か案内板が峠であることを知る唯一の手がかりである。眺望はない。

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 しかし、風早峠からは道路環境が一変。ほぼ2車線といっていいフラット路面となり、奈良尾峠(773㍍)へと向かっていく。スギ木立のなか、山の稜線を道路は通っているようである。同峠へは埼玉県道284から分岐する林道城峰奈良尾線が通っている。

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 奈良尾峠からも2車線で太田部峠に向かうが、途中に城峰林道1号との分岐点には同林道終点の標識をみかけた。たどっていけば、城峰公園にいけるらしいが、パス。太田部峠までは約2車線の走りやすい下り、登りと続く。やはりここも山の稜線を縫うように林道が造られているようだ。

 残念ながら奈良尾、太田部とも峠の正確な位置がよくわからない。山を登り下りしているうちに峠に達し、過ぎてしまうという感じである。太田部では1号、2号と林道が二つに分かれるが、ここでは1号を選択。1号は1車線となり、ややラフ路面の下り。三山、赤松沢という2つの短いコンクリート隧道を抜けるとまもなく右側にトンネル(土坂)入り口がみえる十字路に飛び出す。埼玉、群馬の県境である埼玉県道71の土坂峠(700㍍)に到着したのだ。

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 峠の十字路をそのまま直進して矢久峠(790㍍)に。父不見山(1066㍍)の南麓を回り込むように通る西秩父林道である。とくに特徴のある林道ではないが、そこそこ速度のだせる幅員と路面である。父不見フラワーラインなる案内板をみるが、季節が違うのか、花は一輪さえ咲いていない。矢久峠からR462にでて道なりR299で群馬県道45の湯の沢トンネルを経てR254に。行き先は妙義山である。

 R254の中小坂交差点から群馬県道51,191を経て妙義神社のある196に入る。51、191とも交通量の少ないワインディングロード。191に入るとゴツゴツした奇岩の岩肌をみせた妙義山がどんどん視界に入ってくる。妙義神社直下の駐車場にクルマを止め、神社にお参り。直登急階段で途中3度休憩したものの、息が上がる。頂点には国指定の重要文化財となっている、黒、朱、金箔、青など極彩色に彩られた拝殿が鎮座する。

妙義神社

妙義神社

妙義神社

196は妙義有料道路としてオープンしたが、1986年に無料開放された。妙義神社からさらに登りとなり、中の嶽神社が頂上にあたる。同神社は高さ20㍍、8・5㌧の日本一大きい金色の大黒様が目印。神社前には広い無料駐車場が完備する。休日だったために1ダースを越えるケーターハムスーパー7、ハンドメイドのいすゞ117クーペ、ポルシェ912、川崎重工に吸収される前のメグロの650といったビンテージカー・バイクが止まっていた。

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 196は典型的な2車線屈曲路だが、観光道路であるだけに交通量も少なくない。路面にできたひび割れをアスファルト充填して埋め込むなどやや路面は荒れ気味。しかし、TOYOTA86の峠セレクションに選ばれており、走り甲斐のある道路といえるのかもしれない。196とその東側にある51,191を組み合わせると妙義山を巡る周回路となる。交通量の少ないであろう平日に巡ると山道を存分楽しめそうである



 196から再び51にでてR254に戻り、佐久方面に向かう。内山トンネルを抜けずに254旧道の内山峠に入る。やっと2車線の狭幅の樹間の中をいく峠道で上を見上げると、白いガードレールが2段みえる。九十九折れのヘアピンが連続しているのだ。しかし、対向車が多い。しかも、ワンボックスまでも。内山トンネルを抜けた先から荒船風穴に向かう道路が災害普及工事のために通行止めされ、走ろうとした旧道が迂回路として指定されているためであった。荒船風穴は富岡製糸場とともに世界遺産登録された。この結果、風穴を訪れようとする観光客が増えているのだ。どっちみち抜けられないので仕方なく、神津牧場でUターン。また旧道を戻りトンネルを抜ける254に。Uターンして254に向かう途中、どんどんクルマと行き交う。午前10時30分。風穴を見ようとする観光客の車で、山道を走り慣れていないのか、路肩に寄ろうとせず、道路中央に寄ってくる。すれ違うのに一苦労。

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 トンネル先から佐久に向けての9㌔の沿道はコスモス街道という別名を持つ。1972年に地元ボランティアがコスモスを植栽したのが、始まりとされる。沿道にびっしり密集しているわけではないが、終盤を向かえつつもピンクの花が沿道を埋めていた。下仁田から佐久方向よりも逆の佐久から下仁田方向のほうの道路際によりコスモスは植えられている。

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 佐久からR142、長野県道152、同40で白樺高原経由で同192に入り、蓼科高原でR299へのショートカット路を走る。標高1400~1700㍍の蓼科ではナナカマド、カエデの葉などが色づいており、紅葉がはじまっていた。カラマツも頂点部分の色が変わった状態。赤、黄、緑のグラデーションにはまだ間があるものの、高原は明らかに秋の装いをまといだしている。

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 R299では麦草峠(2127㍍)を越え、松原湖に向かう長野県道480からR141にでる。メルヘン街道と呼ばれるこのあたりのR299。標高が上がるにつれ木々が紅葉しているが、まだまだ緑が多い。同峠先の白駒池用の駐車場は満杯。同峠を通過するR299は幅員も広く軽快なワインディングロードだが、路面がやや荒れた箇所が多くなった。299と480の分岐にある「ふるさと」でいつもの通り遅い昼食を摂った。松原湖は貸しボートがもう店じまいしているようで、湖岸にボートが並べられていた。

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 R140の佐久海ノ口から小沢志なの入トンネルを抜けて長野県道2の馬越峠に向かう。同トンネルから2に入るまでの道路は2車線の快適ワインディングロードで交通量も極小である。狭路だが、林間の同ロードである馬越峠を走りたいというなら馬流橋から2に入るよりも時間短縮できるだろう。馬越峠を過ぎれば、川上村の長野県道68に合流するまではあとわずかだ。レタス豪農村川上のレタス栽培はもう終わりに近づいていた。同村のナナーズで一服する。午後2時30分。


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 さて今回も同村から長野県道106で信州峠(1470㍍)を抜け、道なりに同610、塩川ダムを通る同23から茅ヶ岳広域農道経由中央道韮崎ICで走行を完了した。

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 帰路の中央道は渋滞が20キロを越えた。大月JCTから都留ICで降りる。山梨県道35で上野原まで行き、再度中央道に乗り入れるも、相変わらずの渋滞。八王子で開通間もないフラット快速圏央道に入り海老名で東名経由東京へという経路をたどった。100㌔ばかり余計に走ったおまけ付きドライブであった。

■全行程(GPS):約610km/最高高度(GPS):約2,120m
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