いつものWeb地図で阿武隈地方を見てたらショートカットにちょうどよい「白い道」を見つけた!。ググると「東白川広域農道」と呼ばれるらしいが、K27に抜けられるのか確実な情報が得られない…。わからないと行ってみたくなるのが人情(笑)。R289を塙方面に西進し、それらしき道を左に折れた。
さぁ逝くぜ!
待った!、Movie廻さなきゃ(汗;)
走り出しから広域農道お決まりの車道外側線つき完全2車線路。長いストレートとロングターンで織りなすハイスピードワインディング。太陽高度の下がった陽射しに薄の穂が輝き車内は爽やかな秋風に満たされ、絵に描いたような走り放題を満喫。そんな走り放題に水を差したのが突然顔を出した小さめながら赤い文字で書かれた通行止めの看板!。
「んもぅ〜」(>_<)
走り放題もこれまでか!。と、思ったけどゲートぢゃないので逝けるところまで行こうと走り出す。ほどなく対向車線の法面に少し崩れたところがあった。対向車線側にも看板が見えたので、たぶんここが障害箇所ぢゃないかと思う。後半は供用開始して間もないのか舗装も新しくフラットで快適至極なハイスピードワインディングが続いた。で、それ以降これと言ったドラマもなくK27まで抜けられちゃった。いやぁ、ナビに載らない道を走れるって楽しいねぇ(^^)。
続いて走ったのが「東白川広域農道2期区間」ぢゃないかと思われる「白い道」。って書いたけど、こちらもショートカットのつもりで走ろうと選んだ道。帰ってからググりまくったけど情報少なく要領を得ない。やっと東白川広域農道2期区間ぢゃないかと言う結論に達した(>_<)。
走り出しは1級町道東舘追分線。集落を繋ぎ黄金色の稲穂が目に眩しい。最後の集落を抜けると広域農道らしい雰囲気になってきた。ロングターンに続く真新しい橋梁やトンネルを抜けるとあっという間に終点と思われるR349にぶち当たってしまった。
紀行公開に備えポイント地点のリンクを張ろうとWeb地図を再確認。あれっ!、「東白川広域農道」も「東白川広域農道2期区間」も 繋がった状態に更新されてる(驚)!。これぞオンライン地図の真骨頂だよね。ナビの地図も閉じた世界にいないで、Wi-Fiに対応すりゃ世界が広がるのにねぇ…。
阿武隈へのアプローチと言うかトランスポート区間の目的地はR399の川内村。延伸され4月から供用開始した常磐道、常磐富岡IC経由で行くのが最短だけど、全線走ったことのない「あぶくま高原道路」を走ろうと東北道矢吹ICを目指した。台風18号が駆け抜けすっかり秋めた神無月、矢板ICを過ぎると足許が冷たいじゃないか…、今シーズン初めてヒーター焚くことに…。
あぶくま高原道路って標識見て驚いたけど県道42号線なんだね。それゆえETCも使えず料金所でポケットまさぐり、おはようの挨拶とニコニコ現金払い。そう言えば、神奈川県道路公社の三浦縦貫道路ってSuica支払いできるって知ってました?。料金所で「Suicaで!」って言うとあのFeliCa端末が差しだされ「ピッ」っとね。
雰囲気的にはよくある無料開放区間を思わせる快適な道路ですが、東日本大震災の影響なのかところどころ路面が大きくうねってる。同道を突き進むと気温10℃と表示した掲示板が。寒いワケだね。いつの間にやら矢吹ICから47km。さぁ、長かったトランスポート区間の終わりを告げる小野ICです。
覚めやらぬ小野の街を抜け、K19、K145、K36と乗り継ぎ川内村でR399に繋いだ。同道は南東北を代表する酷道のひとつ。これからその酷道を堪能すべく南下します。昨年、酷道区間の福島・山形県境の鳩峰峠も走ってるのでちょっとやそっとぢゃ驚かない覚悟はできてます(笑)
途中までは完全2車線かつフラットな走り放題でしたが小さな峠に差し掛かるといきなり1〜1.5車線の狭窄区間が現れ退避場所も少なく交換に苦労しそうな酷道の本領発揮(笑)。それでも線形改良工事箇所もあり、いずれ酷道の名を返上する時がくるのだろう。そんな区間も含め阿武隈と受け止め愉しむうち小川町からK41に乗り換えた。
K41は夏井川と「ゆうゆうあぶくまライン」の愛称ついた磐越東線に沿って走る目に優しいカントリーロード。紅葉には早かったけど、透きとおる流れの渓谷や集落沿いのはさがけされた稲穂を見ながら走れR399とは違う阿武隈を魅せてくれた。
夏井と言えば「夏井千本桜」。Once upon a time…、満開ぢゃなかったけど磐越道から見えた桜並木が今も瞼に残ってる。せっかくなのでJR夏井駅近くの駐車場で小休憩。土手にはクルマの通れる道はなく残念ながら乗り入れできなかった(>_<)
リスタート!
ショートカットのK286を走りR349に合流。阿武隈高原を縦断する同道の南部を走り、50km弱の長丁場を南進します。山があり谷があり集落と田畑そして林業がある。そんな日本の原風景の中を駆け抜けた。鮫川村を過ぎると狭隘区間。今年の2月、心細くなるほどクルマのいない凍てつく同道走ったのを思い出す。今回は心地よい黄金色の稲穂とはさがけを見ながら駆け抜ける(^^)
チョイと飽きてきたころ…、牧場の看板を見つけ脇道に入った。
しばらく走るといきなり視界が開け牧草地広がる「鹿角平観光牧場」に到着。放牧中の牛さんいなかったけど波打つような丘陵地に秋風が心地いいぢゃないか!。しばしフォトしながら休憩♪
東白川広域農道2期区間を走り終えぶち当たったR349を南進しK22で猪の鼻峠を越えた。「奥久慈憩いの森」を過ぎるとリンゴ畑が点在し観光農園の看板が五月蝿くなってきた。
R461に接続すると近くの観光地「袋田の滝」と観光農園の看板が一層五月蝿くなり観光バスまで現れ観光地に迷い込んだ雰囲気ぢゃないか。新月居トンネルを越え次のワインディング「奥久慈パノラマライン」に備え目を皿のようにして入路を見極めた。
奥久慈パノラマライン(奥久慈林業地帯林道)は、久慈川東側袋田以南の森林・林業の活性化と山岳景観美を誇る男体山及び周辺地域の有効利用を図るための幹線となる林道で「茨城県ふるさとづくり基本計画」の事業の一環として平成13年度に部分的な改良工事を行い事業が完了した。とWebに記載がありました。
ソレらしき道を左に折れるといきなり1.5〜2車線の山道が始まる、あれぇ、パノラマラインなのに広がる景色が見えないぢゃないか。名前はパノラマラインだけど実態は小さな集落を繋ぎ長福山や男体山を廻る林道ですね。それでも走ってみれば奥久慈の山間を縫うようにリズミカルなショートターンを繰り返し小さな集落を繋げて往く。
フラットかつロングターン連なる広域農道も嫌いぢゃないけど熟年男子的には腰の曲がったおばあちゃんが猫の額のような小さな自家用畑を手入れしてる。そんな山間の生活が見える生活道路か木漏れ日射す樹林を縫う舗装林道が好きだなぁ。その好物が目の前に展開すると嬉しくなっちゃうね。そんな林道ライクな道が約16km続きK322にぶち当たった。
リズミカルなターンはなくなったけど、1.5車線の狭路は変わらないK322、K249を繋ぎK29へ。早朝は寒かったのに窓全開でも暑くなってきた。
今回の走行もクライマックスを終えあとは近くの常磐道を目指すだけ。K29は幾度か走っているのでK36を繋ぎ水府へ向かうことにした。走ってみれば杉林を往く林道のような1.5車線路ぢゃないか!。水府の街へ降りきる手前で右へ折れるナビにも載らない細い道を発見(^^)。
そこは「林道堰場飯渕線」と掲示されてた。のっけから整備されてなそうな雰囲気が漂いヤメようかと思ったけど逝ってみた。やっぱヤメときゃよかった(>_<)。道路両側から雑草がトンネルのように生い茂り路面には松ぼっくりや栗が散乱し路面が見えないぢゃないか!。
「んもう〜…」
ヤバそうなのでUターンできそうなところを探そうと匍匐前進(笑)。が、しばらく逝くとチョッとましになり南斜面に廻るとイケそうな雰囲気になってきた。暑い陽射しの中、冷や汗かきながらやっと集落に辿り着いた(^^)
農道のようなところで地図を開き確認するとR349に抜ける道があるぢゃないか!
修羅場をくぐり抜けてきたのでどこでもイケそうな気がして再度「白い道」にトライ。山道を進むと、ん…!、通行止めの小さな看板。東白川広域農道走行時は抜けられたのでダメ元で登り続けたけど十国峠と呼ばれる付近の二叉、どちらもゲートがしっかり閉ざされてた(>_<)。やっぱり女神は二度微笑まないね。抜けられればグリーンふるさとラインの入路となる交差点に出られたのになぁ…。
撤収!
K33、K29、常陸太田の旧市街を抜けR293に繋ぎ、C63の故郷、日立南太田IC近くにあるメルセデスPDIを横目で見ながら常磐道の人になりました。
・・・
この季節、タイトルどおり紅葉には早いけど、走り抜けた道路沿いには頭を垂れた黄金色の稲穂や収穫間近の蕎麦、そして薄の穂が逆光に輝き農耕民族のココロを癒す光景が続いてた。来秋と言わず芽吹きのころにでも再訪したくなりました。
■全行程(GPS):約631km/最高高度(GPS):約732m
■フォトギャラリーはこちらです。