前日降った雨も上がり見上げれば星も瞬く夜明け前、いつものようにセブンで煎れたて珈琲と朝食を仕入れ首都高ゲートをくぐった。曜日の繋がりで帰省のクルマが分散したせいなのか大きな渋滞を伝えるニュースを見てない。安心しきって乗った首都高ですが…。
「うそだぁ!、めっちゃクルマ多いぢゃないか!」
いつもなら大型トラックたちが遅いクルマを蹴散らすように飛んでるのに、前も後ろも乗用車とワンボックスばかり。クルマが多いせいなのか遵法精神旺盛なのか、ちっともペースが上がらない(>_<)
三郷線に繋いでも減らないクルマ。満天の星空なのに何故か路面は黒く湿っぽい…。走行車線を遅い流れに乗ってのんびり流してたら、F10型M5が追い越し車線を逝った。ウインカー出して後ろについてみる。さすがEセグメントカー、ハーシュネス厳しく荒れた路面の首都高や波打つ常磐道でもドライバーの頭も揺れずフラットで滑らか、とても500馬力を越すハイパフォーマンスカーとは思えない。後ろにつくと揺すられてるのがハッキリわかるC63やM3とは性格が違うようだね。
谷田部ICを過ぎると気温は氷点下まで下がってしまったぢゃないか。土浦北ICでM5と別れR125、K199(フルーツライン)と繋いだ。それは買い物客で賑わう年末のアメ横から丸の内のビジネス街に移動したようなモノ、閑散として誰もいない走り放題ぢゃないか。朝日トンネルを行かず旧道を逝くと例のハンプに悩まされながら最初のヒルクライム。ようやくハンプ群を抜けアクセル踏むと、ぬるっとフロントが逃げる。最初は冬に備え履き替えたスタッドレスのせいかと思ったら、それは凍った路面の仕業だった(>_<)
くわばらくわばら!
筑波パープルラインでつつじヶ丘駐車場を目指すもABSとTRCの効き放題。フォトしようとドアを開け歩き出した途端、「つるっ!、アブないなぁ!」。こんな状態だからとてもぢゃないけど楽しめない。圧雪路と違い何処で滑り出すのかすごく判断が難しい。全身の神経を集中しなんとか駐車場にたどり着いた。ほっと胸を撫でおろし、熱い珈琲で乾いた喉を潤す。
う〜ん、沁みるねぇ♪
リスタート!
駐車場をあとに風返し峠までくだり、「白い道」でK150に降りる。北斜面のせいか朝日当たっているのに路面は凍ってるし路肩は霜で真っ白ぢゃないか。神経をすり減らし降りるも、逃げる流れるの繰り返し。冷や汗でステアリング持つ手が汗ばむ。そんなワケで楽しめるハズだったワインディングが台無しぢゃないか。んもう〜!
さて、次はターマック林道に挑戦!
それは、K7沿いの上曾(うわそ)峠から入路した林道北筑波稜線、距離にして約7km。筑波山の北側、きのこ山、足尾山、標高300mから500m程度の稜線沿いを抜け丸山(標高576m)手前、一本杉峠に至ります。幅員4m、ショートターンを繋ぐ一般的な林道の趣。西斜面は陽が当たらず路面は黒くアクセル踏めない。ところどころ東側に石岡の街並が望めます。後半、突然視界が開けハンググライダーやパラグライダーのランチャーが現れた。見ると東西両側にランチャーが設置されてる。そんなワケで右も左も雲海に浮かぶ光景が目に飛び込んできた(^^)
チョッと遅くなったけどコンビニで仕入れたおにぎりを頬張る♪
幻想的な雲海を肴に珈琲を愉しみ至福の刻を過ごす。これぞワインディングローダーの醍醐味だね。
リスタート。同道って普通に走りやすいけど、太陽高度の低い冬、日陰は魔の手が手ぐすね引いて獲物を待ってる。こんな状態ぢゃ楽しめないよねぇ。
続いて一本杉峠から繋がる林道丸山線に乗り入れた。加波山の東側を走る同林道、走ろうと思ったのはフルーツラインからも見える「ウインドパワーつくば」、風力発電風車を間近で見たかったから。しばらく走るとローター径60m、出力1,000KWの大型発電風車二基が眼前にそびえ立つ。残念ながら施設付近は立派なゲートで立ち入り禁止、フォトできないぢゃないか。
同道は道路を横切る排水溝の段差大きくガツンと来るんだなぁ。そして日陰が凍ってるのは一緒、水溜まりには厚い氷が張り、走り抜けるとバリバリっと大きな音が響く。それでも東斜面が多く路面凍結は林道北筑波稜線よりましかなぁ。そんなダウンヒルを慎重に駆け抜けK64にぶち当たった。
気嵐立つK64をほんの少し北進し右に折れた。今度は板敷峠を通る北筑波稜線林道を往きます。最初にレポートした林道の標識が「林道北筑波稜線」、今走ってる林道の標識は、「北筑波稜線林道」、よくわからないなぁ…。
前年の年末は西往きで走りましたが今回は東往き。走り出し、樹木の影で陽の当たらない路面はぐちゃぐちゃだけど凍結路よりマシかもしれないね。調子乗ってきたところで軽トラに追いついてしまった。スグ前にも同じような軽トラが停まってる。追い越せと手招きする人に訪ねると「猪打ち」とのこと!
う〜ん、旨いジビエ料理を連想しちゃうぢゃないか。
そんな妄想を蹴散らすようにアクセルひと蹴り、邪念を忘却の彼方へ追いやった。途中、昨年も寄った展望台のようなハンググライダーのランチャーでフォトタイムしK42、道祖神峠に降りてきた。
朝日トンネル供用開始後はフルーツライン唯一の峠越え、ダウンヒルゆえ凍った路面はイヤだなぁ。そう考えながら降り始めると、融雪剤撒いてあり北斜面の黒い路面も滑らないぢゃないか!。いやぁ、融雪剤の有り難みを身を以て体験したね。
北関東道をアンダーパスした先で左に折れK109、稲田の交差点でR50を突っ切り、K289、K257、K286と繋いだ。その県道群、陽射したっぷりの田園風景に囲まれた集落を繋ぐカントリーロード。路面はすっかりドライに変わり先ほどまでの鈍く光る路面がウソのよう。このままK286を逝っても目的地、茂木方面に行けますが、それぢゃワインディングローダー魂が許さない(笑)。そこで選んだのは林道小貫深沢線。
同道、事前調査してないので現地を走るまで不安だったが集落を抜けると林道標識を見つけた。あとはグラベルにならないことを祈るだけ。小貫上の集落まで約5km、ショートターンを繋ぐ幅員4mの林道は最後までターマックのままでした(^^)。その集落からK1までは広域農道のように走りやすく、少しだけ走り放題を愉しみました。
このままK1を北上しK206と繋いでも茂木に行けますが、ワインディングをもう一本!
それは林道辰沢線。K1を北進し逆川地区の「いい里さかがわ館」手前を右に折れ同道に入路した。同道もWeb地図で見みつけた「白い道」でまったく事前調査してない。並柳集落で分岐したさきのクネクネ度にほだされ確認走行と相成りました(笑)。そんなワケで林道名も標識で確認する始末。
そしてその林道終点と思われる分岐を右に折れた先が本当に最後のワインディング、高田新田並柳線(約9km)でした。集落を過ぎた走り出し、通行止めの看板なかったけど枯れかかったススキや雑草が路面を隠すように覆い被さりイヤな感じ。しか〜し、そこを抜け林道の標識が現れる当たりから普通に走りやすいターマック林道に変身した。道中、伐採されたばかりの山肌と伐採された木材の傍らをやり過ごし鮎田のドン付きにぶち当たった。
そのドンつきを左に折れK51に合流すれば最終目的地「ツインリンクもてぎ」はすぐ先、同道を左に折れ、南ゲートをくぐれば一年ぶりの「もてぎ」です。
料金所のおねえさんに了解をいただきゲート前でフォト(^^)
コレクションホール、今回の企画展は「52年ぶりの再会〜よみがえる国産スポーツカー〜」でした。わかりやすく言うなら、「エスハチとヨタハチ」ですかね(古!)
四連CVキャブその精緻なエンジンに眩しい眼差し
レフトハンダーの輸出モデルですね
その時代の夢はスポーツカーでピクニック!
そば屋さん、ラーメン屋さん、郵便屋さん、そしておまわりさんもカブ
そしてASIMOクン
DREAM
駐車スペースで出逢った良きライバル
なごり惜しいけど帰りの渋滞怖いのでツインリンクもてぎをあとに、K51、少しだけビーフライン、K39、金久保からR355へのショートカットになりそうな白い道を選んでみた。広域農道のように整備された白い道で同じ熟年操るX3に追いついた。まぁまぁの巡航速度だけど信号のスタートダッシュが速かった。本気の8割ぐらいで頑張らないと置いて行かれそう!。しばらく往くとR355に合流。友部ICから北関東道の人になりました。
友部JCTで常磐道に乗り換えペースメーカーを探す。おっと、早速ターゲット発見、そしてロックオン(笑)
ロックオンしたのはボクスター。走り慣れているのでしょう、オービス手前でチャンと減速してくれる。冬晴れなのにまさかの泥んこ。スプレーガン洗車と給油のため立ち寄った守谷SAまでそのロックオンは続くことになった。
2014年を締めくくるワインディング走行だったのに終わってみれば、黒く半凍りの路面に悩まされ心地よく踏めなかった。その代わりと言っちゃ何だけど、ぶ厚い雲海に出逢え幻想的なシーンに魅せられた。そんな素敵な出逢いがあるからヤメられないよね。
■全行程(GPS):約335km/最高高度(GPS):約570m
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