2015年2月2日

寒晴れの碓氷峠と榛名路

 波状攻撃のようにやってくる寒波!。まっしろに冠雪した山並みは美しいけど路面が白いのはイヤだね。そんな睦月にC63を操り碓氷峠と榛名周辺のワインディング愉しんできた。

C63

 冷え込み厳しい夜明け前、シートヒーターMAXで首都高ゲートをくぐった。皮製のシート、見た目は別として手入れはメンドウだし夏熱く冬冷たい!。贅沢かもしれないけどシートヒーターは必需品。その贅沢と思われがちなシートヒーターですが、鈴木の軽自動車に装備されてるモデルがある。冷たく感じにくいファブリックシートゆえ不要なんぢゃないかと思うけど燃費対策なのかもしれない。誰だって凍るように冷たい椅子に座りたくないぢゃない。15分の通勤に10分のアイドルで室内を暖めておく。シートヒーターあれば寒冷地で重宝するワイアレス・スターター使わなくても済むのかもしれない。実はシートヒーターって、人にも環境にも優しい装備なのかもしれないね(^^)

 キャビンも油温も温まり、やけに交通量多い首都高から外環と繋ぎ関越道に乗り換えた。その関越道、スノーアクティビティに向かうクルマで三車線びっしりぢゃないか。さっきまで緑色だった情報表示板がオレンジ色に変わり、鶴ヶ島JCT過ぎると一層クルマが増え法定速度に届かない。巡航速度は落ちるばかり、嵐山小川ICを過ぎると遂に停まってしまったぢゃないか!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ!

 アベノミクス効果がスノーアクティビティを楽しむ世代にも波及してきたのだろうか…。スノーアクティビティって、用具もウエアもお金が掛かる。その上、行くのに時間まで掛かる三重苦。もとをただせばハイソサエティ(死語)のアクティビティ、お金も時間も自由になる人たちのお楽しみだったんだね。

 花園IC手前、隣りの第二車線が完全に停まってしまった。見れば数台前、軽度の多重追突でした。

 くわばらくわばら…
 楽しみにしてたスキーアクティビティが台無しぢゃないか!。こんなシチュエーションで威力発揮しそうなのが、話題の全車速追従機能付クルーズコントロール。いやぁ、欲しくなっちゃうよねぇ。

 藤岡JCTで上信越道に繋ぐとクルマも減り遵法速度で巡行できるようになった。フロントウインド越しに妙義山、そしてその向こうに裾野まで冠雪した浅間山が見えココロが逸るね。

 松井田妙義ICを降りR18に乗り換えると、あれほど走ってたクルマたちは何処へいった。交通量極貧ぢゃないか。その昔、スキーバス深夜便の定番休憩スポットだった「おぎのや」さんで珈琲ブレーク。広い駐車場は大型スキーバスに占拠され乗用車は片隅に追いやられていたのを思い出す。

C63

 リスタート!。峠道手前、坂本の街中は軽トラに先導されたけど、碓氷峠通行規制ゲートを過ぎるころにはペースカーも脇道に退きグリーンフラッグ状態に(笑)

 碓氷峠(旧道)の標高は960m。日本海側にそそぐ信濃川水系と太平洋側にそそぐ利根川水系の中央分水嶺になってる。さぁ、これから184のカーブ標識をクリアします!。

 走り出しは雪もなくドライ路面に恵まれスタッドレスの頼りないグリップを別にすればココチよい走り放題を楽しめた。リズムに乗りショートターンをクリアすると朝陽に凛とそびえる碓氷第三橋梁、通称めがね橋が視界に飛び込んできた。誰もいない早朝、せっかくなのでフォトタイム♪。

C63

 ここを過ぎるとしだいに落葉し冬枯れとなった広葉樹が目立ち始め、山陰のターンにアイスバーンが顔を出し始める。陽当たりの良いところはドライ、日陰はアイスバーンと走り放題楽しむには条件悪すぎ。そのアイスバーン、ESPをスポーツモードにするも作動ランプがチカチカ点滅するばかりでトラクション掛からないぢゃないか。終盤の峠近くになると路肩や山肌が白くなりはじめ、「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」かのごとく走りたい心境とは裏腹に亀のごとく慎重にターンをやり過ごし碓氷峠をクリアすることとなった。

C63

 早朝の旧軽井沢、気温はマイナス6℃と凍てついてる。走るクルマもなく閑散としたメインストリートや静まり返った別荘街を抜け万平ホテルでフォトタイム。オフシーズンの軽井沢を徘徊し、変わらぬ軽井沢と変わってしまった軽井沢を満喫したのち「白糸ハイランドウエイ」に乗り入れた。

C63

C63

C63

C63

 観光名所「白糸の滝」の傍らをとおる同道、路面は黒く細かい砂利の浮いた感じなんだけど、完璧なアイスバーン。見れば気温もマイナス12℃まで下がってしまった。見た目はスベらなそうだけど走るとヌルヌルぢゃないか。試しに強めにブレーキ踏むもまったく停まる気配なし(>_<)

 くわばらくわばら…

C63

C63

 初夏ならブナやコナラの木漏れ日刺す樹林を気持ち良く走れるのに冬枯れのアイスバーンぢゃアクセルもブレーキも踏めない。冬枯れの樹間から真っ白な浅間山が見え隠れするなか、這うように走り峰の茶屋にぶち当たった。

C63

C63

 日本ロマンチック街道と称されるR146を北上しK54(長野原倉渕線)を右に折れた。昨年の弥生、西往きで心地よく走れたのを思い出し今回は東往きで二度上峠越え。距離の短い峠までは浅間山も望める快走路ですがアイスバーンが魔の手を差し出してる。峠を越えるとショートターンとヘアピンそしてアイスバーンと手に汗握るダウンヒルが続く。通行規制ゲートを過ぎ鳥川沿いを走る区間はストレート主体の快走路。冬晴れの山間をだらだらと下るため気づくと思わぬスピードになっちゃう。集落が増え始めると権田の三叉路。


 草津街道と称するR406をほんの少し南進し左に折れC63の鼻先を榛名山麓へ向けた。その先は「榛名西麓広域農道」です。本来ならR406を倉渕まで南進しK33から同道に入路すれば、より長い距離、走り放題楽しめるけど通行止めの心配あるのでショートカットしてみた。

C63

C63

 薄暗く狭い杉林を走る一車線路をのぼり、無事、榛名西麓広域農道に入路(^^)
同道、ドライとアイスバーンの差が顕著、融雪剤撒かれておらず陽当たり悪い北斜面はテカテカつるっつるのアイスバーン!。カントのついた登りのショートターン、フォトしようと停まったら滑るばかりで発進できないぢゃないか。空転するとカントの斜面を滑り路肩のガードレールに向かって行くばかり!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ!

C63

 やむを得ず平坦路まで後退し事なきを得た。C63って、なぜかスノーモードがない。それゆえ強大なトルクが仇となりアイスバーンや砂利の浮いた登りは発進しにくいんだなぁ…。それでも古賀山牧場を過ぎると陽当たり良くなり眺望の効く快走路。雲ひとつない寒晴れの走り放題を堪能できた。同道の終点は裏榛名と呼ばれるK28(^^)

C63

C63

 ドン突きを右に折れ裏榛名の名物、ハイスピード・ヒルクライムに挑みます。フラットかつ広い幅員。路面も概ねドライだけど路肩には少しだけど雪が残り山陰は路面が黒い。そして一部はアイスバーンが手ぐすね引いてるし最後のくだり区間は逆光で路面状態がわからない。せっかく走り放題なのに踏み切れない。圧雪路や雪降りなら潔く諦められるけど中途半端だなぁ…。

C63

C63

C63

 無事にヒルクライムをこなし、一部氷結した榛名湖湖畔で小休止とフォト休憩。陽射しはたっぷりだけど空気冷たく長居は厳しいね。夜明け前、渋滞気味の関越道考えると渋滞回避の鉄則は早めの撤収。ナビを見ると松之沢峠へ降りるK28には通行止め表記。天神峠を降りるか伊香保に降りるかの二択。お昼には早いけど逆に並ばず水沢うどんが食えるんぢゃないか!

C63

 思い立ったが吉日、善は急げ!
 ダイハツ・タントのCMでその名を全国区にした「榛名湖メロディーライン」を走り、観光客で賑わい始めた伊香保を抜けK15に乗り継いだ。観光オフシーズンのお昼前、水沢うどん有名店も選び放題ぢゃないか(^^)

C63

 アイスバーンに悩まされワインディング摂食中枢満たされなかったけど、旨いうどんで満腹中枢を満たし関越道を目指します。途中、高崎IC近くに「おぎのや」さんあるのを思い出した。早朝に珈琲ブレークで寄った横川本店、今度は急遽ルートを変更し、高崎で「峠の釜めし」を調達し関越道の人になりました。

C63


 今回、予想してましたがアイスバーンも手伝い不完全燃焼のワインディング走行となりました。それでも真っ青な冬晴れに映える浅間山や上越の山並みを堪能できた。帰りの関越道、心配した渋滞もなく予想以上に早い帰宅となりました(^^)

■全行程(GPS):約395km/最高高度(GPS):約1,417m
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