2016年4月14日

春の兆しを探した栃木路

 花散らしの大雨に見舞われ見頃を過ぎてしまった桜たち。その週末、花ぐもりの東北道を桜前線に倣い北上。春の兆しを探しに霧降高原道路、日塩道路、そして旧那須甲子道路を巡ってきた。

Lutecia

 宇都宮ICから日光宇都宮道路に乗り換えると沿道は桜並木。濃淡鮮やかな白やピンクの桜たち、七部程度に咲きそろい見頃を失した熟年男子を出迎えてくれた(^^)

 日光ICから一般道の人になり趣あるJR日光駅でファーストショット。東武日光駅をやり過ごし霧降高原の入口、K169の霧降大橋交差点を突っ切った。今回走るワインディングは旧有料道路などデートコースとして走ってもおかしくない観光地沿いを逝きます。

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 ファーストミッションは霧降高原道路。栃木県道路公社が管理する有料道路でしたが2006年無料開放され呼称は愛称として残りました。同道は霧降高原の尾根沿いを往く目に優しくクルマに厳しいワインディングロードです。当日も真っ赤なロータス・エリーゼが待避帯に停まり熱いヒルクライムに備えてた。名だたるコーナリングマシンに追い立てられたら、とてもぢゃないけど太刀打ちできない。急ぎ右足にチカラを込めミドルターンに挑みましたが、景色に絆されキスゲ平園地と六方沢橋(ろっぽうざわばし)でフォトタイムしてしまった。エリーゼの彼も景色を堪能しているのだろうか、耳を澄ませど快音響いてこない。バックミラーを気にしつつ眼下に広がる放牧地をココチ良くダウンヒル。大笹牧場レストハウスにブチ当たった。

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 右に折れるとK245、今市の街に降りられますが何やらAゲートで通行止め。予定どおりドン突きを左に折れ、K23に向けカップルには辛いタフなダウンヒルを逝きます。景色が開けないのは承知していますが滑り止めの砂が大量に播かれてるとは承知してない(>_<)

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

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 季節的にはそうなんでしょうが、ここで砂場に遭遇するとは思わなかった。アイスバーン並みに怖い砂場を慎重にやり過ごしK23に繋いだ。同道は鬼怒川の流れに沿い集落を繋ぐ生活道路。桜には少し早かったけど、コブシやレンギョウが咲きトリを務める春の大御所、染井吉野の前座を飾ってた。

 R121に乗り換え南下、今度は日塩道路を走ります。同道は「もみじライン」とも呼ばれる栃木県道路公社の管理する有料道路。鬼怒川温泉と塩原温泉を繋ぎ紅葉の名所として知られています。眺望開けないので芽吹き始めたばかりのもみじを見ながらミドルターンを愉しんだ。ここを走ると寄りたくなるのがハンターマウンテン、そのむかし通ったよしみで乗り入れてみると駐車場には係員の姿が。春本番の麗らかな陽差し続くなか営業中でした。

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 日塩道路に復帰し料金所を越え少し走ったところでK56にトラバースするため脇道に折れた。広域農道のように整備された道を往きK56に向かう。第一級の観光道路ばかりぢゃつまらない。K56を南下した八方ケ原付近はドリフトコースとして有名なようでブラックマークが続いてる。北進は一車線の荒れた路面とタイトターン続くハードなダウンヒル。荒れた路面がイマイチでしたが最近整備されたようでココチ良く走れました(^^)

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 R400にブチ当たるとそこは塩原温泉郷の福渡温泉、植栽された早咲きの桜に熱烈歓迎されながら帯川に沿う景色を愉しんだ。対向車線は遡上する県外ナンバー多く観光シーズン近いことを教えてくれる。

 那須高原を目指しK30にお乗り換え。高原ライクな牧場や牧草地の点在する同道、背の低い牧草がお天道様に輝き麦畑のようです。また、近所ぢゃ見掛けない山桜、エドヒガン、ミツバツツジたちが咲きそろい春の共演にココロ癒される熟年男子。名残惜しいけど板室街道と称するK369、そしてK266と繋ぎ一軒茶屋前へ向かう。

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 一軒茶屋前信号からK17に乗り繋ぎルーテシアの鼻先を茶臼岳に向けた。湯本界隈、荒れた路面が改修され走りやすくなってる。那須湯本と言えば鹿の湯。ウン十年前、ワケあって足繁く通った那須界隈、必ずと言ってよいほど鹿の湯に浸ってました。その頃って混浴だったしねぇ(^^)

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 観光シーズンは混み合うロープウエイ方面、交通量少なめなので久し振りに訪ねてみました。小熊笹繁るタイトターンを重ね標高上げてゆくと茶臼岳の雪渓が見え、路肩には残雪も。桜咲くころに雪渓残る景色を望むのって好きだなぁ。その折り返し、V8フラットプレーンを響かせ駆け上がるF355ベルリネッタとすれ違った。いつ聴いてもあの金管楽器はシビれるよねぇ(^^)

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 那須高原自然の家手前を左に折れ旧那須甲子有料道路(現在の県道290号線)に入路。同道は栃木県及び福島県の道路公社が管理する有料道路でしたが2008年に償還し無料開放されました。本日最後の快速ワインディングを愉しみにしていましたが、以前より路面が荒れ、冬覚めやらぬ景色も手伝い今ひとつ盛り上がらない。

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 ブチ当たったR289を右に折れ速度乗りやすい緩い下り坂を往きます。ただいま春の全国交通安全運動、鋭意実施中。ヘンなトラップ仕掛けられてたら困るので、いつもに増して人力レーダー効かせ安全運転で白河の街に向かう。その人力レーダー、なぜか桜や季節の花に強く反応し勝手にスピードダウン。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)
 役立たずなんだからぁ。

 神のご加護をいただき何もなくクリア(^^)
 ルーテシアの空きっ腹を満たし、白河ICから東北道の人になりました。

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 今回の走行で刺さったのはワインディングぢゃなくて帰りの東北道。ワインディングローダーにとって、高速道は単なるトランスポート区間のハズなのになぜか、それは沿道に咲く桜やモクレン、そしてコブシなどの花たち。報道ぢゃ満開前線快速で北上し、仙台が満開と伝えてた。東京から放射状に伸びる高速道、ウン十年、ウン百回と走ってるけど、東北道の沿線、こんなにたくさん春を彩る樹木や花があるとは知らなかった。

 那須付近ぢゃ鯉のぼり泳ぐ桜越しに残雪残る那須連山を望み、矢板付近ぢゃ里山が吉野のごとく桜色に染まる。佐野付近まで戻ると芽吹きを迎え里山が瑞々しいライムグリーンに輝く。そんなココロに染みるニッポンの原風景が渡良瀬川を渡るまで続いた。右脳が鈍感な熟年男子ですが、季節の移ろいに敏感になったのは歳のせいでしょうかねぇ(>_<)

 そうそう、同じく帰りの東北道、フレンチブルーのClio RSに遭遇した。リアゲートにはLuteciaぢゃなく、Clioのバッチ。本国ではクリオと呼ばれますがニッポンでは商標の関係(ホンダが販売店名称としてクリオを登録済)で、ルーテシアの名前で販売されてます。彼のクリオはSiFo製鍛造ホイル、同じくドライカーボン製リアディフューザー、そしてフロントディフューザーまで備え、排気音から察するにアクラボビッチ製エキゾーストに換装してそう。シートはレカロ製フルバケットと抜群のセンスで美しいボディカラーのようにクールにキメてた。フルノーマルの熟年男子と大違いぢゃないか(>_<)

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■全行程(GPS):約524km/最高高度(GPS):約1,471m
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