2016年7月21日

箱根と伊豆のショートトリップ

 翌週は三連休なのにイベントが重なり身動きとれない。そんな雨降りの週末、予報を確認するとお天道さんに変わってるぢゃないか。デジタルガジェットをバッグに放り込み、星の見える都内を後にした。ショートトリップと題したのにはワケがあります(汗)

Lutecia

 えっ!、通行止め!
 いつになく空いた東名の情報板に燦然と輝く赤い文字!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 慌てて確認すると厚木IC秦野中井ICの区間で工事通行止め。そう言えば第二東名接続ジャンクション工事してたよねぇ。起き抜けでシャキーンとしないてんやわんやの前頭葉、酸素を過給しルートを思案するもワインディング親爺の曇った脳を見透かすように霧が路面を覆い始めた。

 なんとゆうことでしょう!
 くわばらくわばら…

 厚木ICを強制退去させられるころには霧も薄くなってきた。乗り継いだ小田厚の上り線、通行止めをエスケープしてきたのか大型トラックがひっきりなしぢゃないか。弁天山トンネルを抜けると一糸まとわぬ夏富士がお出迎え、こりゃ大観山寄れってコトだね(^^)

 早朝にゲートオープンするターンパイクもワインディング親爺の早起きには勝てない。朝の貴重な時間を無駄にしたくないので湯河原まで南下し椿ラインで大観山を目指すことにした。

 「チョー気持ちいい!」、相模湾から昇る朝日を眺めながらココチ良く走れる海岸線、残念なのは交通量多くすぐ団子になってしまうこと。湯河原温泉入口の信号を折れ在来線と新幹線を越えると雰囲気ある温泉街が広がります。落ち着いた佇まいと程よい気遣いのおもてなし、むかしながらの癒し空間が嬉しいよね。

 奥湯河原温泉街を右に折れると椿ラインのヒルクライムが待ち受けます。残念なのは紫陽花の終わるころになると道路脇の雑草が生い繁り左ターンの先が見難くなること。走り甲斐あるタフでハードなワインディングを往くと踏みたい気持ちを抑え込むほどの絶景に遭遇。それは、伊豆の山々を覆い隠す雲海が沢に沿い滝のように流れる圧巻と言えるシーンでした(驚)。う〜ん、東名の通行止めに感謝しなきゃダメかなぁ(^^)

 目にもココロにも染み入る絶景とワインディングを愉しみながら大観山に到着、逸るココロのままフォトポイントにクルマを寄せた。夏富士のたもと、芦ノ湖はぶ厚く広がる雲海で真っ白ぢゃないか。雪のない夏富士がチョッと残念だけど、眼下に広がる絶景を前に言葉を失うワインディング親爺でした。


Lutecia

Lutecia

 海馬に栄養と刺激を過給、余韻に浸りながら湯河原峠を通過。K20のまま十国峠に向かうのですが、南伊豆方面は深い雲海に沈み駿河湾側は全面雲海に埋もれてるぢゃないか。

Lutecia

 雲海は時間とともに消えると思いますが、ぶ厚い雲海に飛び込むのもつまらない。時間つぶしも兼ね熱海峠からK11(熱海街道)に乗り換え函南(かんなみ)方面に降ることにした。熱海街道って雰囲気的には昔ながらの山道。けっこう急な勾配を転げ落ちるように雲海を抜け、お天道さんの見えぬ函南の街まで降りてきた。伊豆中央道に繋ぎ、狩野川放水路脇を走り駿河湾沿いを走るK17にブチ当たった。

Lutecia

Lutecia

 駿河湾越しの富士を期待して降りてきたのに裾野までお隠れぢゃダメぢゃないか。富士が見えない海岸線走ってもいまひとつ、大瀬崎を回ろうと思ってたけど西浦でK127に乗り換え真城峠(さなぎとうげ)を越えることにした。同道は交通量少なくココチ良いヒルクライムが楽しめますが、峠を越えるとショートターン連なり気持ちを切り換えなくちゃいけない。

Lutecia

Lutecia

 ドン突きでK18にブチ当たり海沿いをあきらめ戸田峠(へだとうげ)のヒルクライムを選んだ。この峠道、真城峠のくだり区間がそのままヒルクライムになった感じでショートターン多く気が抜けない。

 戸田峠を右に折れると伊豆を代表する絶景快走路、旧西伊豆スカイライン(K127)です。乗り出しはショートターン気味ですがセンターラインの色が変わると快走路ライクに変わり、達磨山(だるまやま)手前から絶景路を愉しめます。嬉しい誤算だったのは東側山裾に雲海が広がってたこと。そのうえ、富士ビュースポットではお隠れになってた夏富士がすっきりクッキリぢゃないか(^^)


Lutecia

Lutecia


 同道、なぜか冬に走る機会が多くこの季節に走るの久しぶり。したたる緑の高原、垣間見える雲海を楽しみながら走れるなんて早起きワインディングローダーの特権でしょうね(^^)

Lutecia

 思いがけず見えた夏富士に欲が出た。「駿河湾に降りてみよう!」そう思い立ち、仁科峠に向かわず船原峠(土肥峠)からR136旧道で土肥へ降りることにした。昨年の師走、同じ旧道を土肥側から登ったのですが、途中通行止めで峠まで辿り着けなかった。

 旧西伊豆スカイラインの橋梁を仰ぎ見る船原峠(土肥峠)、走り屋さんが残した爪痕はあったけど、通行止めの看板やゲートもなく、ワインディング親爺を誘っているようでした。まさかその誘惑がトラブルのお誘いになるなんて知る由もなかった。

Lutecia

 樹木に覆われ薄暗いくねくねの峠道、峠ニストなら迷うことなく旧道逝くよね。前夜に降った影響でしょう、ウエットな路面に木漏れ日刺すシチュエーション。そんなココチ良いダウンヒルを往くと、雨に流された枯葉や枯れ枝が堆積しはじめ二車線路が狭くなってきたし道路脇は苔色ですべりそう。堆積した枯葉と苔に脚をすくわれないよう注意深く走っていたのですが地雷を踏んでしまった!

 「ガツン!」、ボディとステアリングに伝わる衝撃と同時に少し左にハンドルを取られ、瞬時にバーストとわかった。

 Welcome to Hell!!

停まって左前輪を見るとペチャンコ。よく見るとタイヤの黒い爪痕ついたリムの外側、サイドウォールがザックリぢゃないか…

 んもう〜!
 な、なんとゆうことでしょう(>_<)


 標準のルーテシアはトランク下にスペアを吊り下げていますが、RSはスペアの場所をディフューザーに譲りスペアレス仕様。密かに心配してたことが現実になってしまった。神にもすがる思いでiPhone手にすると、アンテナピクトに「圏外」の二文字(>_<)

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 深・呼・吸…、てんやわんやのココロを鎮め、ホイルを気遣い這うようにアンテナピクト立つところを探索。300mほど降りただろうか、谷側に少しだけ開けた場所でアンテナピクトが反応した。遅い3Gだけど、すかさずJAFアプリを立ち上げ「Help Me!」。小一時間待っただろうか、積載車のエンジン音聞こえた時は神のご加護かと思ったね。アクシデントで停まってから二時間弱、聞こえたのは鳥のさえずりばかりでバイクを含めエンジン音ひとつ聞こえなかった。これぢゃ名の知れた林道より交通量少ないね。

 テキパキと手慣れた作業、あっと言う間に積み込み完了。最寄りのタイヤショップに向かった。積載車が来るまでWebを徘徊。R136沿いのタイヤガーデンが最寄りとわかり速攻電話、タイヤサイズを告げると在庫はエコタイヤだけだという(>_<)



 積載車のキャビンに揺られタイヤガーデンに到着。驚いたのは積載車に載ったままジャッキアップしタイヤ交換するという。それはピットインのように慣れた作業でエコタイヤを組み付け、10分もかからずタイヤ交換コンプリート(驚)。最後に積載車で駆けつけてくれたJAF提携業者の方とお店のスタッフにお礼を告げ、JAFの作業書とCAT(クレジット処理端末)から出力されたタイヤ一本にしちゃ恐ろしく高額な伝票にサインし悪夢から解放された。








 戦意喪失!
 晴れ渡たる夏空なのにココロは急降下。ワインディング走る気力をなくし狩野川を挟んだ道を北上しながらジェダイ國に帰還することにした。そんな矢先、画になりそうな棚田もどきに遭遇し路側に急停止。せっかくだから俯瞰しようと脇道を登っていったのですが、振り返ると人工物が目立ちすぎぢゃないか。フォトをあきらめクルマ戻ると目の前に軽トラが停まってる。出にくいのでチョッとリバース、

 二回目の「ガツン!」
 ガードロープの支柱もどき背の低いパイプ、ミラーの死角でまったく見えなかった!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 バンパーとハッチゲートに凹みがぁ(>_<)
 クルマをぶつけるなんてウン十年ぶり。ココロは奈落の底、ダークサイドに沈み込み意気消沈。その後は脇目もふらず運転に集中。天城北道路、修善寺道路、伊豆中央道、伊豆縦貫道と乗り継ぎ沼津ICから東名の人になりました。心配した三度目はなく無事ジェダイ國に帰還。近所の神社で二拝二拍手一拝、お払いしてきました。



 先日聞いたクルマ屋さんの情報によると一部パーツが「本国お取り寄せ!」
 あちゃぁ、果報は寝て待つしかないね(>_<)

■全行程(GPS):約368km/最高高度(GPS):約987m