2016年8月9日

山繁る奥多野と甲信、峠三昧

 夏休みも始まり、いつもなら猛暑日続くころなのになかなか梅雨明けしない関東地方。そんな7月下旬、山繁る群馬と甲信の峠道をPoloで駆け抜けた。諸般の事情で遅くなりましたが、リオ・オリンピック開催のどさくさに紛れ投稿します(^^)

Polo

 交通量多めの関越道を順調に北上し花園ICから一般道の人になり、R140、秩父やまなみ街道と称される皆野寄居有料道路、フルーツ街道と乗り継ぎ田中橋でK37にブチ当たり宮戸でK71に乗り換えた。目指すファーストミッションは、奥多野への関所とも言える土坂峠です。上吉田のヘアピンまで緩い勾配と緑眩しいカントリーロード続くのですが、ヘアピンから勾配も線形も一変、ワインディングローダーを愉しませてくれます。隧道と言う関所を抜けると奥多野、雪の消える春先は撒かれた砂に脚をすくわれ肝を冷やすのですが、この季節なら路面を気にせず滴る緑を堪能できる。ひとしきりダウンヒルを愉しみ神流川を渡りR462に接続。

Polo

Polo

Polo

 神流川を遡上するよう西進し次のミッション、桜井沢林道に向かいます。ちなみに流れに沿って下ると貯水率の低下した下久保ダムです。神流の街を抜け快走路を注意深く進み魚尾を右に折れた。入路した山道は幅員広く路面も良いのですが前夜に降った影響なのか、流された枯れ葉が路面に堆積しそれを避けるスラロームを強いられる。つい先日、まったく同じシチュエーションの伊豆山中、地雷を踏んだ苦い経験が脳裏をかすめ、堆積物が地雷に見えてしまう(笑)

Polo

Polo

 大福峠(標高848m)付近で林道標識発見!、ここから桜井沢林道のようです。同林道は基本ダウンヒル。進むにつれ枯れ葉爆弾減るのですが、今度はコブシ大の落石でリズムに乗りきれないままK172に接続。いくつもの集落を駆け抜け先ほど走ったR462にブチ当たった。

Polo

 R462を東進し神流町から分岐するK46で塩沢峠に向かいます。塩沢ダムを過ぎるまで走りやすいのですが、そこを過ぎると奥多野の峠道らしくなります。そうそう、峠の手前は右側が開けるのですが、生い茂った葉っぱで遠望効かなかった(>_<)

Polo

Polo

Polo

 塩沢峠(標高1,073m)は三叉路、少しくだると御荷鉾スーパー林道の分岐。そこを過ぎると完全二車線路に姿を変えスカイラインのような趣ある快走路になります。しか〜し、上日野を過ぎると昔ながらの幅員に戻ってしまうのが残念。

 群馬県道46号線(富岡神流線)には狭隘区間が存在します。その険道区間とは、K177と分岐する大山祇神社先から雄川に沿う秋畑を繋ぐ狭くて勾配急な降坂路。一部スリリングな崖を往きワインディング親爺的にはハイレベルな険道です。

Polo

Polo

 次なるミッションは同じK46から分岐するK192(秋畑富岡線)の藤田峠です。入路するなり険道になりそうな気配を感じ、谷ノ口の集落で標識従い右に折れると心細い1車線路になります。険道を期待しながら進むとあっけないほど簡単に峠と思われるところを通過。すぐ小さな集落が現れ、路肩には誇らしげに県道標識がそびえ立ってるぢゃないか。「ありゃ、こんなモンですか?」と思いきや、いきなり薄暗い樹林に囲まれ勾配急な1車線路を転げ落ちるようにくだり始めた。そこは確かに険道に恥じない県道でした(驚)

Polo

 岩染でK193に乗り換え下仁田でK45に乗り継ぎ南牧川を遡上するようにK93に乗り換えた。同道を進めば田口峠になりますが寄り道ミッション遂行。それは羽沢地区から星尾川に沿い小倉から入路する林道道場線。同林道途中から分岐する林道渡戸線を走る目的で入路したのです。同林道ってコブシ大の落石多かった覚えがあり記憶に違わず小さな落石が多かった(>_<)

Polo

Polo

Polo

 分岐点到着!
 林道渡戸線、林道標識見ると分岐が終点でK93に接続する砥沢が起点でした。同林道は南東方向に開け眺望も期待できる明るく走りやすい舗装林道、奥多野の常で転げ落ちるような勾配をくだりK93にブチ当たり寄り道コンプリート。

Polo

Polo

Polo

 馬坂川に沿いながらいくつもの集落を抜け田口峠を目指します。禅昌寺を過ぎると本格的な峠道になり、峠に向かいハイライトがふたつ存在します。ひとつは拡幅され幅員広いつづら折れ、ふたつ目が昔ながらの幅員狭いつづら折れ。秩父と千曲川を東西に繋ぐ峠と言えば北から内山峠、田口峠、十国峠、ぶどう峠、三国峠とありますが、付け替え線形改良施され昔の面影ない内山峠を除き、どれも線形厳しい昔ながらの峠道。それが好きなんですけどね(^^)。その昔は余地峠越えもありましたが現在は通り抜けできません。また、昔ながらの峠道で冬季閉鎖されないのは田口峠だけです。

Polo

Polo

 もとい!
 田口峠を越えたダウンヒル区間、勾配なだらかなミドルターンとロングターンを繋ぎ千曲川に向かいます。臼田から八ヶ岳高原線と称される小海線に並走するK2でどんどん南下。海瀬でR299を無視し八千穂で八ヶ岳横断道路を無視し、小海でR141と小海線を離れ相木川を遡上し目指すは馬越峠。峠に向かう途中、「立原高原ふれあいの森」先の分岐を左に折れカラマツの緑眩しい樹林を往き南相木ダムに寄り道してみた。一般車は乗り入れできませんが、ダムの先、御巣鷹トンネルを抜ければ上野ダムに抜けられ、ぶどう峠を降りた先でK124に接続します。

Polo

Polo

Polo

 もとい!
 馬越峠を越えると川上村の高原レタス畑を見ながらのダウンヒル。この季節ぢゃ収穫時期ゆえ叶わない光景ですが、植え付け時期なら畑に敷いたマルチフィルムで一面銀世界。それはそれで人類が創った絶景かもしれないね(^^)

 峠をくだりきりブチ当たったK68、給油のため東進(汗;)
 クルマの摂食中枢満たしたあとは人間さまの満腹中枢刺激するため川上村のスーパー、ナナーズに直行。特段美味しいモノがあるわけぢゃないけど、ここにくるとなぜか寄るのが定型業務のようになってきた(笑)

 さぁ、ヒトもクルマも笑顔で満タン。次なるミッションはK106の信州峠。収穫進むレタス畑を追い越し線形改良された快走区間のまま標高1,464mの峠をクリア、信州の人から甲州の人になりました。

Polo

Polo

 集落を繋ぐ快走路のまま塩川ダムへ向かう途中、サビついた脳回路が突然繫がった。「そうだ、クリスタルラインの最西端を走ろうぢゃないか!」、注意深く標識を探し黄色い看板に清里と書かれた分岐を右に折れた。「クリスタルラインにしちゃせまいなぁ…」、しばらく行くと繁茂した雑草で狭い車線が一層狭くなり葉っぱがボディを撫で始めたぢゃないか!。それでも我慢しながら逝きましたがしだいにココロまで閉ざされそうな雰囲気の路面になり、撤収!

Polo

Polo

 う〜ん、納得いかんなぁ…
 地図を確認すると、もう少し先にもクリスタルラインに繋がる道があるぢゃないか!。よ〜し、逝ってみよう、その道は市営林道高須線でした。山奥に分け入る狭い山道なのにラーメンの看板を複数見掛け、忽然と「森のラーメン」なるお店が現れ、たくさんクルマが停まってる。ひょっとして有名店なんだろうか?…。つい先ほど満腹中枢満たしたばかりなので試食は次回のお楽しみにすることにしたのですが気になるなぁ…。そうこうするうち、クリスタルラインの最西端を構成する県営林道高須線に接続。同道は整備され走りやすく、クリスタルラインらしい雰囲気でした。

Polo

Polo

Polo

 K605にブチ当たり最後の寄り道ミッションも無事コンプリート、あとは同道を南下し中央道に向かうだけ。渋滞しないことを願いつつ須玉ICから中央道の人になりました。夏休みの始まった最初の週末、まだ早い時間にもかかわらず燦然と輝く渋滞表示に遭遇。上野原から小仏トンネルまで渋滞の苦行を強いられました(>_<)

Polo

Polo

Polo

Polo

■全行程(GPS):約527km/最高高度(GPS):約1,613m
■フォトギャラリーはこちらです。