2019年1月12日

北茨城と南福島を慣熟走行

 平成最後のお正月。お屠蘇気分満開の松の内、新しい相棒との信頼関係深めようと冷え込み厳しい極早朝、冷え切ったシートに潜り込んだ。慣れぬ場所にあるSTARTボタン押すと背中に背負ったエンジンが弾けるように目覚めふたり旅は始まった。

A110

 峠ニストとしてはそっちに逝きたいところですが、スキンシップもままならずお互い身を委ねるほどの関係になってない。そんなワケで離合や路肩の心配ない国道と広域農道を繋ぎながら二人の心理距離を縮めることにした。

 得意な早起きが功を奏したようで常磐道日立南太田IC降りても真っ暗ぢゃないか。R293R349と乗り継ぎルーティーンの珈琲を仕入れさらに北進。相棒との慣熟が第一義ですがワインディング親爺的にはスマホナビの慣熟という厳しい試練もあります。A110のナビ、BOSCHが開発したプラットフォーム「MySpin」のアプリケーションとしてリリース予定とアナウンスされてるだけでダッシュボードに鎮座する立派な7インチのタッチスクリーン、今のところナビとしては機能しない。スマホ世代の人なら笑って見逃せますが老眼進んだワインディング親爺には大きな問題。知らないピンポイントにナビゲート依頼するなら、ちっちゃなスクリーン気にせず音声案内だけでも十分でしょう。しか〜し、行き慣れないターマック林道、広域農道、三桁県道の山道を繋げるには、それらをハイコントラストでしっかり描画してくれる大きな画面の専用機に分がある。第一、オンライン地図ぢゃ圏外必須な山道で迷ってしまうぢゃないか。

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 もとい!、R349河内小入口交差点からグリーンふるさとラインに乗り入れた。同広域農道は茨城を代表するロングな好走路、しょっぱなショートぎみなターンありますが適度なアップダウンとミドルターンを縫いR461までイケます。

 続いて花貫渓谷の東方から乗り入れたのが萩ロードの源氏で呼ばれる多賀広域農道。R461で途切れますが、先ほど走った茨城県北東部広域農道(愛称:グリーンふるさとライン)雰囲気も近く併せて語られることも多いのですが、アンギュレーションに追加してバンピー、路面状況に大きな違いがあり快走路とは言いにくい。すこしばかり挙動がわかってきたのでチョッとペースアップ。と言っても相棒自身も体内慣熟中につき優しく柔らかくABペダルをほんの少し深めにストローク。んっ!、バンピーな路面でABS作動したかのような音と感触、んなバカな!、一番おとなしいノーマルモードだからと言ったって幾ら何でも早すぎませんか。各種安全機能のしきい値上がるドライブモードを試したいけど時期尚早、もっと絆を深めてから確認することにしましょう。太平洋を望む眺望ポイント、運良く曙色に染まった空を相棒に見せながらフォトタイム。さむっ!、氷点下が骨身に沁みるぢゃないか。挙動が気になったので花園渓谷方面逝くのを変更し同広域農道をピストン。やっぱりABSっぽい感じ、安全に振ったしきい値のせいなのかなぁ…

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 ドン突いたR461を東進、ここは改良されたミドルターン主体の好走カントリーロード。上下に薄いウインドスクリーン越しには霜まるけになった田畑や集落が続く、そんな原風景の冬バージョンをバックミラーに追いやるとクロスするR349。軽い鼻先を北に向け矢祭までリエゾン。峠と言うほどぢゃない明神峠過ぎれば福島県。矢祭町手前に少しだけ未改良区残っていますがそこを除けばターン少ない好走路。その未改良区で二両連結の飼料搬送車に追いつくってどうゆうこと。飼料搬送車は矢祭でR118に、ワインディング親爺は東に折れ狭路に変身したR349を逝きます。矢祭から鮫川までの同国道、広狭混在し阿武隈山地南縁を往く雰囲気あって好きかもしれない。このままず〜と北進し、磐越自動車道小野ICで帰途する選択もありますが、はるか手前で二桁県道のK27にお乗り換え。

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 目指したのは川辺地区で接続する東白川広域農道2期地区です。YouTubeに聞いたらここを走るのは4年3ケ月ぶり。「記憶を記録する」YouTubeやWeblogってその趣旨にぴったりですね。そのときは南進しましたが今回は逆走、ちがった北進します。同広域農道も適度なアップダウンとロングなターンで織りなす快走路。北進途中、R289をパスし東河内地区でいきなりドン突きエンディングを迎えます。

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 その後は鹿角平観光牧場に寄り道し開けた場所で相棒とツーショット。雲間からお天道さん覗く空模様、白いモノが舞ってるのは枯れた牧草かと思いきや雪でした(>_<) ここに寄る途中も陽の当たらない山陰ぢゃ、うっすら積もってた。雪の積もるチェリニ峠にならなくてよかったなぁ。刺すような小雪混じりの寒風にたまらず撤収、Uターンラッシュの渋滞が心配な三が日ゆえ超がつくほど快走降坂路のR289を繋ぎ、いわき勿来ICから常磐道の人になりました。

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☑️ 忘れないうちに記憶を記録しておきましょう!

 新しい相棒のファーストインプレッションは軽くてシュア、かつシビアなステアリングかなぁ。他の操作系はフランス車らしい節度感の緩いソレですがステリングとブレーキはちがう。おふらんす伝統なら手を添えるだけで矢のように直進するハズなのにクイック過ぎて過敏に感じるほど。もうひとつ、ストロークで減速度をコントロールするブレーキ多いなか、新しい相棒は踏力でコントロールするタイプ。昔のメルセデスっぽくて嫌いぢゃないけど他の操作系とはアンバランスに感じます。遭遇してないのでパニックブレーキやABSの作動具合はわかりません。

 ルノーで言うEDC、ゲトラグ製7速DCTは変速マナーや変速スピードも不満なくメルセデスのMCT並みにスムーズネス。ただし、渋滞走ってないのでDCT不得手な微低速時のマナーは未確認です。そうそうステアリングポスト固定のシフトパドル、ハンドルといっしょに回るパドルに慣れてしまったせいでしょう、思いのほか空振りするのに参りました(>_<)

 慣れないのはボタン式のシフトセレクター、アナログな機械的操作に慣れ親しんだ昭和世代ゆえ操作感乏しいボタンじゃ、エンゲージされたのか不安になっちゃいます。もちろん、ボタンの色が変わったり全面液晶のメーターパネルにレスポンス表示してくれるので慣れの問題だと思うのですが…

 もうひとつ、あろうことか普通のクルマなら助手席グローブボックス・オープナーかと思う場所に追いやられたキースロット。知らない人ぢゃイグニッション操作すらできないね(>_<) それもキーレスキーぢゃなく単なるリモコンキー。見覚えあるそのキー形状は2002年にデビューしたMégane IIや後継のIIIと同じモノだったのには驚きのてんこ盛り。電装系の設計新しくないのがバレちゃいますね。ここは日産のインテリジェントキーにして欲しかったな。

 FSWで開催されたショートサーキット助手席体験試乗時、ロール速度早めでしなやかな印象しかなかったのですが、自分で一般道をドリブンすると思ったより硬めの乗り心地。改修進みハーシュネスの不快感減った首都高、擬音で表現するならカドを丸めたタンタンタンですね(笑)、ボディ剛性は十分でミシリとも言わない。併せスカットルやフロアも震えたりしない。設計自由度の高い4輪ダブルウイッシュボーンの脚、現代の流儀に従いよく動くのですがフラット感が足りない気がします。

 あくまでスタッドレス履いた印象につき話半分で聞いてくださいね。桜咲くころには、OEタイヤとエンジンのインプレッションも語れると思います。遠い記憶を辿ると納得ですが、タイトな執務室には引き出しや戸棚など普段遣いの収納ないに等しく困ったちゃん状態。それにしても背後から伝わるエンジンの息吹!、とても新鮮で病みつきになりそうです(^^)

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■全行程(GPS):約526km/最高高度(GPS):約719m
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