2019年1月2日

Hey! Alpine

 平成最後のクリスマス、トナカイに引かれ新しい相棒がワインディング親爺の許にやってきた。その相棒は、まぶたに刻まれた元カノのイメージ残しながら最新のトレンドを纏い蘇った。Hey! Alpine 優しく呼びかけみたが返事はなかった(笑)

A110

 遙か昔、モータースポーツ小僧にどっぷり浸かってたころ、日本ぢゃモータースポーツは日陰の存在、Google先生の影や形もなく紙メディアしかなかった時代。情報得る手段は数少ないモータースポーツ専門誌でした。なけなしのこずかいで買った月刊誌を何度も何度も読み返し擦り切れんばかり。そんな小僧のまぶたに焼き付いたのが雪深いチェリニ峠をドリフトしながら駆け上がるフレンチブルーの勇姿でした。その時代ってカラーぢゃなくモノクロフォトだったハズ、夢が総天然色になるのと同じように脳内でアルピーヌ・ブルーに仕上げていたんだね。2016年2月、Renaultはアルピーヌ(Alpine)ブランドの復活計画を発表しコンセプトカー「アルピーヌ・ビジョン」を披露した。過去の思い出に過ぎなかったAlpineが帰って来る。

A110


Alpine is back!

 刻は流れその途中で紛らわしい情報もありましたが、2017年6月、ついに本家ルノー・ジャポンがAplineブランドモデルの日本における輸入販売事業を行なうと発表した。ニュースリリースから1年半、平成最後のクリスマスはワインディング親爺にとって忘れられないクリスマスになりました。Lutecia III RSといっしょでメーカー完成検査修了証のない(型式指定番号のない)少数輸入車。予備検通し最終的には陸運局へ持ち込みナンバー交付を受けるのですが、クリスマスイブを含む三連休もあり薄氷を履む思いの納車スケジュールでした(>_<)




Right-hand drive

 世界で1,955台限定のプルミエール・エディション。日本に割り当てられると言う50台待ちわびていたのですが、Left-hand drive限定になることを事前情報で知りました。チョッと不便覚悟で普段遣いするなら我慢できますが、車道外側線のない狭めのワインディングを好んで走るとなると話が違う。Left-hand drive永く乗り継いだワインディングローダーならノープロブレムですが、法面などの左側ブラインドターン、見通せる範囲が狭まりターン深度や対向車の確認が遅れてしまう。第一、左右のハンドルを乗り分けられるほど器用ぢゃない。でもって2018年8月ニュースリリースされ、9月末に正式発表されたカタログモデルまで、長くなった首をさらになが〜くして待つことになりました(>_<)

A110

A110
ショールームでアンベール(^^)

不思議な遺伝子

 残念至極なのは可愛いLuteciaを里子に出してしまったこと。いくらなんでも三人のヤンチャを養う甲斐性ない。そのLutecia、本国ではClioと呼ばれ新しい相棒のモデル名はLINEAGE、彼の地ではLÉGENDEと呼ばれる。お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、ともにホンダの商標。文章にするほどのことぢゃないと思うけど、ワインディング親爺的には不思議な縁を感じてしまう。ターマック林道や狭小路を走るのに適したBセグメントのLutecia、ルノー・スポール謹製NAエンジンは7,000RPM超えても快音放ち青天井、でもって常用域もトルクフル。リズミカルなターン続く峠道、ターンをスローモーションにしてしまうワインディング・ハイを堪能できたのも可愛い相棒の賜物です。

LuteciaIII RS
Lutecia III RS


 復活したニューカマー、それはスペックで語らず五感で愉しむ新世代スポーツカー。ウインドスクリーンの先に新しいマーケットは拓けるのでしょうか。ついにその刻はやってきた。恥じらうようなココロもちで新しい相棒と初対面。ワインディング親爺のよそよそしさを知ってかA110も凛として畏まってるように思える。さぁ、新しい相棒と信頼関係築けるよう少しづつ絆を深めていきましょう。

A110

A110

A110

A110

A110

A110

A110

A110

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