2019年1月20日

房総ショート林道

 千葉県下の林道(8+アルファ)を巡った。丘陵地帯の房総半島では険しいとか長いといった林道はないに等しい。しかし、冬期に閉鎖されず手軽に林道の雰囲気を味わうことができる点で貴重である。走行日1月12日。走行車輌Polo。

Polo

 今回の林道ツアーでは諏訪林道(君津市)など隣接3林道をまず目指した。館山道姉ヶ崎袖ヶ浦ICで千葉県道24に降りる。300(上高根北袖線)、金堀通り(300から分岐、袖ヶ浦市道)、143(南総昭和線)、幽谷通り(143から分岐、同)、国道409を経由し、同410へ。410にでるには圏央道木更津東ICで直行できるのだが、周囲が明るくなるまでの間、時間稼ぎのために、通行量、信号ともに少なく、走りやすいローカル県・市道を利用した。410を小櫃方面に走り、県道23(木更津末吉線)に。分岐する163(小櫃佐貫停車場線)を走る。163は森の中を貫くちょっとした広幅員ワインディング県道で、急坂で下りだしてT字路に突き当たる。163は右だが、君津市道とおもわれる左に曲がる。これも急坂でアクセルを抜いても慣性力でバンバン速度が上がっていく。君津の森手前に目的とする諏訪林道の入り口があるのだが、見過ごしてしまい、そのまま同市道で93(久留里鹿野山湊線)に接続。
 93を右折すると、すぐに開けた畑の中を直線で通り抜けていく、右手に民家の見える道がある。これが糸川間野林道到着(終点部)である。終点部には丸太に林道標識が掲出されていたはずなのだが、現在、丸太のみが残り、標識はその近くに裏返しされ無造作にころがっていた。

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 林道入線。午前7時7分、気温3・5度。2車線幅員あり、民家を過ぎた右コーナーを曲がり出したあたりから右、左と小刻みに回り込みつつ道脇の雑草がせり出したややバンピーな路面の道は下りだしながら建設用砂採取場前を抜けていく。道はゆるやかに登りだし、スギ木立の中に入り、周囲は暗くなった。路肩に茶色の落葉が目立ちだし、この道でもっとも林道らしい雰囲気の区間である。山中にも民家があるが、これを過ぎると、林道は終盤となり、下り右コーナーにさしかかると、集落が現れ、林道の終わりを告げる。この林道は93と92(君津鴨川線)をつないでおり、92近くに林道起点標識が立てられている。車載メーター読みで林道全長3・7㌔。同林道は生活道路として機能しているように見受けられた。

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 92を右折。すぐに糸川神社の赤い大鳥居が右に見える。最初に走ろうとした林道諏訪線はこの大鳥居先にある。鳥居前は信号交差点で、ここを右折、鳥居をくぐる。正面は糸川神社である。道は二手に分かれているが、左側に林道標識がある。林道入線。7時15分、4・5度。幅員1・5~2車線で登ったり、降りたりしながら深いスギの森の中を道はコーナーを連続させながら縫っている。路面には敷き詰めたように落葉が積もっていた。林道に沿う民家はなく、今回の林道巡るの中で、もっとも林道らしい空気に包まれていた。終点にも標識は存在するが、君津の森前を通る君津市道からはちょっと見えにくい。林道区間は2・8㌔。この君津市道を右折し、再び93にで、さきほど走行した糸川間野林道の数十㍍先に左を分岐する道に入ると、間野四の宮林道に接続する。同林道は93から410に抜けることができる。林道全長は約2㌔。

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 林道入線。7時28分、4度。路面はほぼ2車線で、クリーンであった。少しずつ登りだしているが、急ではなく、タイトコーナーもなく、森の中を通っていることから景観は期待できない。林道最後の区間は下り坂で、正面に民家のあるT字路で終了する。左折し410に向かうが、集落内は1車線幅員で林道よりも狭い。この林道は半生活道路のように見受けられる。

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 410を館山市方面に南下、林道嶺岡線に向かう。34との交差点を過ぎると、410は鴨川と南房総両市境である南房総市に入ったことを示す標識を過ぎると、「酪農のさと」目前である。嶺岡線は鋸南町から鴨川までを結ぶ嶺岡中央林道とは別物で、酪農のさと入り口に標識が立っている。入り口先に左に降りていく駐車場誘導路の隣に登っていく道がある。これが嶺岡線である。全長1・5㌔程度しかなく、410に突き当たって終了する。入線。8時19分、5・5度。幅員1・5㍍ぐらいで路面はラフ。入り口からしばらくは山の稜線を走っているようだが、木立の遮られ、視界は開けない。畑も現れるが、農家が標高頂点で、これを境に結構な勢いで下りだすが、次の民家が見えてくると、まもなく410到着である。正面はバス停。

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 410を再び南下し、皆倉林道を目指す。同林道は410と186をつないでいる。石堂原で左折するのだが、案内標識も信号もない。石堂寺まで行ってしまうと行きすぎ。市町村道らしき道をたどっていくとの登り坂途中に産廃業者らしい駐車場を過ぎ、直線道になる直前に左に折れる道があり、皆倉林道の標識が設けられている。入線。8時31分、6・5度。左コーナーの登坂路から始まるが、路面は劣化したコンクリ。適度にコーナーが連続し森の中に入っていく。アスファルト舗装に変わると、今度は下り。「ふるさと学舎」(障害者施設)とその駐車場を過ぎると、民家脇をタイトコーナーが10連続する急坂となって高度を下げ、186(南三原停車場丸線)に接続する。林道終点はよくわからないが、林道入り口から186接続点までの全長は3㌔。

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 186を左折し、小向ダム先で太海に向かう標識に従って右折、89(鴨川富山線)にでて国道128を鴨川方面に走る。次の林道は向井線(御宿町)。その過程で小雨降る鵜原の海岸に寄った後、128松部漁港信号の手前で松部集落に入る道に踏み込み、1車線の登坂路を上がっていった。この道は東急勝浦ゴルフクラブの外縁を通り82に抜ける、たぶん市道。ゴルフクラブまでの区間、右が崖法面、左が谷という様相のままずっと登りが続くが、なにしろ狭路で対向車には絶対に会いたくないとおもうほどのスリリングな林道ライクさであった。いったん国道297にでて273(上布施勝浦線)に。

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 273は畑のなかを走るこれまた1車線ちょっとの幅員しかないが、これを過ぎると2車線になる。向井林道へは実谷で273と分かれ、町道か、農道らしき道をたどっていくのだが、273との分岐点には食品系店舗らしい小さな茶色に塗られ店名が白地で書かれた小さな木製案内板が立てられているのが目印。そこを左折する。向井林道の手前にダートが残る実谷林道の標識があるが、この先に目的林道の青看標識(終点)がでてくる。林道入線10時17分、5度。スギ林のなかを淡々と幅員1・5~2車線の道が続く。タイトなコーナーもないし、アップダウンも大きくなく、単調な全長約2㌔の林道であった。T字路にでるところに林道起点標識が立っている。右折すると174(勝浦布施大原線)に突き当たる。この合流点にはShellのGSがあるので、ここからアプローチしたほうが林道を見つけやすい。

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 次の林道は丸山線である。174を左折しすぐの左コーナー途中に右に曲がる小道がある。この分岐には木に埋もれて見つけにくいもののソバ屋が立地する。丸山線の手前に行き止まりの林道加賀谷線があり、そのわずか先に丸山線の標識が立つ。林道入線、10時27分、4・5度。道側面は雑草に覆われ幅員が狭く見え、次第に雑木林に入っていく。1・5~2車線幅員はあり、アップダウンは小さく、フラット感の強い林道であった。左手にある白い建物は「鳥インフルエンザ云々」なる注意板があり、養鶏場のようである。このあたりは上空視界が開けているが、また林間部に入り込む。視界が開けてくると、どうやら林道は終わりのようで、南総広域農道にぶつかるものの、林道終点標識はない。起点から同農道までの全長で2・7㌔であった。空いている同農道を茂原方面に走り、今度は市野々上小野田林道(睦沢町)に向かうために27(茂原大多喜線)にでる。大多喜から茂原に向かって27を走ると、147との分岐点を越えると、27の法定最高速(50㌔)を示す標識がポールにつり下げられている。この標識直下を左折するのが同林道への入り口。標識脇には熊野神社があるが、正面に来ないと神社とはわからない。

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 林道に入る。11時26分、3度。1車線強の幅員で枯れた水田のなかを通り抜けると、森の中に入るが、タケなどが生える雑木林で、とくにタケが道にしなだれかかるように斜めになっており、強風にあおられれば、折れて道を塞ぎそう。森を過ぎるとまたも水田が現れ、二叉路にでる。ここに背丈の低い、錆びた林道標識が設けられている。ここまでの全長は2・4㌔。二叉を右に行くと下小野田のバス停脇で148にでる。ここまでの区間も水田が広がるなかを抜けていく。148を左折し長南町市街地に入り口のある中谷利根里林道に向かう。同町市街地は147が通っており、郵便局を過ぎたところに古色蒼然とした外観の肉屋があり、そこを左折する。これが林道の始まりだが、実は同林道は現在、町道に昇格しており、林道標識は見つけられなかった。

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 元林道入線。11時40分、3・5度。左カーブしながら登っていく。森の中に突入するが、とくにこれといったタイトコーナーはない。高さがやけに高い煉瓦色の特徴あるトンネルまでは登りで、トンネルをくぐると下りとなり、田園風景が広がっている。どこまでが林道かわからず、最初に現れた分岐までの全長で1・2㌔であった。道なりに走り圏央道のカルバートをくぐり293(茂原環状線)に接続。40913(市原茂原線)と継いで当日の最後の林道である針ヶ谷刑部に向かう。13を市原方面に走り刑部でキングフィールドゴルフクラブの東端を通り、海上自衛隊通信所に行く道を選ぶ。滑り止め鋪装された赤茶色のタイトコーナー付きワインディング路を登っていくと左コーナー入り口に大成ロテックなる企業の案内板が立っており、この道に入ると、同林道の入り口があり、斜めにかしいで倒れそうな標識を備えている。この脇には太陽光発電施設も。


 林道突入。12時6分、2・5度。強くはないが降雨状態。うす暗い森の中を多数のコーナーを連ねてアップダウンも備えた林道らしい林道である。下りに入るとコーナー路面にはびっしりと水を吸った落葉が暑く積もり、下手にパワーをかけると滑りそう。この林道は14に合流して終了する。合流点に生コン製造会社があるので、14からのほうが林道を発見しやすい。林道全長2・6㌔。適当に県道を走り蘇我IC京葉道に乗り入れから帰宅。同IC着12時52分、4度。

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■全行程(GPS):約342km/最高高度(GPS):約239m
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