2019年3月23日

春の房総周遊

 河津桜がほぼ散り、ソメイヨシノの開花までは間がある房総南部を国道、県道軸にして周遊した。日中になるにつれ気温が高くなり、日差しの強さから確実に春が訪れていることを実感した旅となった。走行日2019年3月17日、使用車輌c63。

C63AMG

 館山道君津ICで一般道に降りた。午前5時20分、気温3度。日の出少し前のため、周囲はまだうす暗い。千葉県道163(小櫃佐貫停車場線)で鹿野山に向かう。164(萩作君津線)と163との交点部には白いモクレンの花が咲いていた。ここから登りの本格的ワインディング路が始まる。かろうじて2車線の幅員が確保された屈曲路だが、林間を通っていることから眺望は効かないものの、ところどころで薄いピンクの花をつけた河津桜が視界に入る。神野寺手前のT字路で163は93(久留里鹿野山線)に突き当たる。交点部からここまで9分程度だった。93はしっかり2車線幅員あり、T字路から2分も走れば九十九谷展望公園に到着する。

C63AMG

C63AMG

 5時53分、2度。前夜に降雨したらしく、朝陽を浴びて気温上昇したことで山波の谷間という谷間に雲海が湧き上がり、黒い山と白い雲海が織りなす水墨画の世界が広がっている。標高400㍍にも満たない展望公園だが、雲海の名所として知られ、この日も数名がカメラを構えていた。

C63AMG


C63AMG

 展望公園から西粟倉で国道465に当たるまでの区間は急坂のダウンヒルで、思いのほか速度に弾みがついてしまうのでコーナー手前でシフトダウンとブレーキングでスピードを殺す。465着、6時6分、1・5度。次は465を上総湊方面に走り、88(富津館山線)、184を経て佐久間ダムを目指した。465には桜のなかを通り抜けていく植樹区間があるのだが、ソメイヨシノゆえにまだ蕾の状態であった。88は戸面原ダムから先の区間が狭く、急な坂のタイトなブラインドコーナーも待ち受けているが、34(鴨川保田線)に近づくと幅員も広がり一息つける。88から分岐直後の184は少しの間、ヘアピン連続で高度を急激に下げていく。佐久間ダムへの標識は184にはなく、カーナビの地図を頼りに、かぼそく狭い山道をたどっていくとダム湖面が見え始める。ダム着、6時50分、2度。ダム湖周囲の河津桜はほぼ葉桜状態。またここはスイセンで著名だが、これもすでに葉だけになっていた。ただ、ソメイヨシノらしき桜の木が一本だけ花を咲かせていた。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 同ダムを離脱し34で保田にでて、国道127302(館山富浦線)、257(安房公園線)とできるだけ海岸線に近い道で須崎に向かった。保田で本郷浜に寄った。おだやかな波が打ち寄せているが、雲が多く富士山は見えず。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 127勝山で再び184に入り、館山道鋸南勝山ICを越えた中尾原で右折、1車線の、これは通り抜けられるのか、と思える簡易鋪装の斜度の強い山道を登っていった。林道らしくもあり、それを表示する標識もなかったが、下佐久間方面を示す青看がでてきた。嶺岡中央3号林道に突き当たり、幅員も広がった。下佐久間とは鋸南勝山IC周辺の地名であり、どうやらぐるっと回って戻ってきてしまったのであった。184から嶺岡3号に抜ける林道は明下、下要路の2林道があるようで、そのうちの一つを走ったらしい。

C63AMG

 勝山で再度127に入った。大房岬手前で原岡海岸に寄る。海に向かって木製桟橋が一本延びている。岡本桟橋である。スズキなどのCMに登場し、その存在が知られたフォトポイントだ。ここは遠浅の海岸。桟橋を設けて舟が接岸できるようにしている。8時5分、8度。今度はまっしいぐらに須崎に。須崎先端の東京湾と太平洋を見下ろすオートキャンプ場に乗り入れた。キャンプ場の管理人の住宅らしき家屋の近くまでくると、270度の視界で下界の海が広がっているが、風が強いこと、強いこと。東京湾側に白い4つの球形タンクをつけたLNG船が薄いもやのかかる中ゆっくりと接岸点に向かってすべっていた。8時41分、9・5度。


C63AMG

C63AMG

 須崎を退出し、257、国道410などで白浜、千倉、鴨川へと走る。白浜の野島崎灯台直下の駐車場は9時過ぎにもかかわらず、ほぼ満車であった。千倉では漁港で朝市(第一、第三日曜開催)が開かれており、多くの観光客が訪れていた。空色の木造事務所は塗装が剥がれつつあり、時代を感じさせるが、今は倉庫になっているようだが健在であった。9時57分、12・5度。鴨川はバイパスを避け旧道を通り、国道128に合流し、安房小湊で分岐する285(内浦山公園線)で内浦山県民の森に。285は途中から林道奥谷線となるが、幅員2車線あり、林道標識に気付かなければ285と思ってしまうだろう。11時5分、14・5度。県民の森入り口から同林道と分かれる林道内浦山線(全長1・5㌔)に。対向車とすれ違えるだえの幅員はあり、森の中を登りつつ進んでいくと終点標識。その先には小さな勝浦ダムがあり、数台の釣り人のクルマが路肩駐車していた。11時11分、14度。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 同ダムからは178(小田代勝浦線)、81(市原天津小湊線)、32(大多喜君津線)と走り、国道410バイパス経由で圏央道木更津東ICから帰宅する、当日最後のルートである。178は狭くなったり、広くなったり、幅員変化する山間ワインディング路で、栗又の滝というプチ観光資源もある。32ではベレットGT、スカイライン(s54)、フェアレディ(sr311)、MGBファーストバック、ジェミニ(オペルカデットのいすゞ版)などの旧車ツーリング群にであった。公道上ではもうめったにお目にかかれないクルマ達で、s54はひじょうに珍しい。久留里で彼らとは別れ、木更津東ICに到着、11時58分、16度。走行終了である。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG

C63AMG


■全行程(GPS):約395km/最高高度(GPS):約341m
■フォトギャラリーはこちらです。