2019年4月20日

わ鉄沿線(群馬)、桜・花桃全開、赤城残雪

 わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)の群馬県みどり市沿線沿いは桜、花桃が咲き乱れ、春爛漫の様相だった。これに対し、同じ群馬でも赤城山降雪の影響で残雪しており、いまだ早春の雰囲気であった。走行日2019年4月13日、使用車輌alpine。

Alpine A110

 東北道栃木IC着、午前5時30分、気温3度と東京よりも6度低い。県道32(栃木粕尾線)、15(鹿沼足尾線)で足尾に向かう。ICから32の吹上で左に折れ、永野川両岸土手に植えられた桜を見る。すべて白い花の放列で見事に満開。32に戻り15に。15思川沿いの桜の花は十分残っているものの、落花しはじめていた。15発光路先からはピンクの花が満開のしだれ桜を散見しつつ進む。幅員が少し狭くなり、15の難所である粕尾峠(標高1100㍍)への本格的な屈曲路がはじまる。両路肩に雪塊が転がりだした。進むにつれ路肩は雪で覆われ、もともと広くはない幅員が一段と狭まり、走行車線は1車線程度まで減少。冬景色の森の地面は一面積雪していた。走行路面には融雪にともない水がしみ出し水膜ができている。凍結の恐れもあり、速度を抑制した。3日前に降雪したが、気温が低い高地のために雪解けが緩慢なのである。

Alpine A110

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Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 粕尾峠着、7時、2度。峠にはこの峠道の建設(1953年完工)にあたってリーダーシップを発揮した当時の足尾町議会議長酒井善太郎氏の残した句碑が建立されている。峠からは下りだが、路面は登りと同様積雪していた。下りは路面がラフなのだが、ところどころ改修しているものの、まだ荒れた箇所は残っている。凍結スリップしかねないのでゆっくりと走らせたせいか、例年よりもラフさを感じなかった。国道122に合流する間に雪は消失。田元交差点で250(中宮祠足尾線)に入り、いつきても静まりかえり、人気のほとんどない足尾の街を通り抜け銅親水公園到着。7時34分、2度。周囲はまだ冬景色。公園のカモシカのレリーフのある砂防ダムからは大音を立てて落水しているのは、いつもの通り。松木渓谷に立ちはだかるほとんど樹木が生えていない山々はところどころ黒や赤の山肌部とそれ以外は白い積雪部とが青空をバックに鮮やかなコントラストぶりであった。

Alpine A110

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Alpine A110

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Alpine A110

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 足尾市街を大間々方面に走る。足尾駅の一本桜も満開。通洞駅先で122に合流し、343経由で沢入駅に立ち寄る。ここも桜が植えられているのだが、日当たりがよいにもかかわらず、気温が低いのだろうか、5、6分咲き。草木ダム直下の桜を覗く。8時16分、6度。100本はありそうな桜は一本、一本あふれんばかりに白い花が咲き誇っていた。このダム直下はスリバチ状の空間で、スリバチの底だけでなく斜面一部にも桜を植樹している。それらすべての桜が満開。この場所は車道からは見えず、標識もなく、一元のツーリストは素通りしてしまうだろう。

Alpine A110


Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 次は神戸駅に。9時7分、16度。鉄路に沿う車道片側に濃いピンクの花を咲かせたハナモモ列が満開だった。跨線橋を渡り同駅に。桜と花桃が同時満開。しかし、駅構内駐車場は満車。一週間前にわ鉄は同駅で花桃祭りを開催した。2日間の祭りでは構内に駐車できない。で、祭りを避けて訪れたのだが、9時台でこの有様。ちょっと眺めてさっさと退出し、122から257(根利八木原大間線)を経て小夜戸大畑街道に。同街道は渡良瀬川をはさんで257の南を通っており、再び257に合流することができる。

Alpine A110

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あえてこの街道を選んだのは、小夜戸大畑花桃祭り開催日(4月13、14日)だからである。沿道2㌔に1300本とされるしだれ系の花桃が植えられているのだ、30年という月日をかけて地元住民が植樹し、育てた手作りの観光資源である。祭りを告げるノボリが林立するなか、ピンクやホワイトの花を盛大に咲かせており、ちょうど見頃を迎えていた。クルマで通過したが、最寄り駅の花輪や祭り会場にも駐車場が用意されている。そこにクルマを置いて徒歩で鑑賞するのもいいだろう。実際、カメラ片手に歩いて眺める人達も。道なり257に入るが、水沼駅先から貴船神社までの区間は狭路に変貌する。基本1車線幅員で軽自動車同士でもすれ違い困難な区間さえある。同神社を過ぎて上神梅駅への分岐路に入った。駅までの間、自生群生しているのだろう、ハナダイコンが紫の小さな花を咲かせていた。

Alpine A110

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 上神梅駅到着。9時47分、11度。大正元年に造られたとされる、古く、小さな木造レトロ駅舎。駅舎左に植栽された紅白一本ずつの花桃満開。見物人はいない。同駅からは333(上神梅大胡線)、国道353とたどり、赤城山に向かう。353では赤城南面千本桜見物に行くのだろう渋滞に出会うが、エスケープ路をカーナビで見つけ、赤城山に登る16(大胡赤城線)に入線。赤城神社を過ぎると、この県道は幅員は狭いわ、コーナーはキツイわ、で険道へと顔を一変させる。連続するタイトヘアピン。回り込んだ途端、急激に勾配を増す。その繰り返し。カーブナンバー35(全体99?)を越えると残雪がでてきた。90を過ぎると路面をシャーベット状の雪がところどころ覆いだす。そのたびに滑らぬよう速度抑制を強いられた。小沼は湖面が白く見え、氷結しているらしい。

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 大沼着、10時57分、8度。湖面は氷結していないが、土産物店などのある湖浜は融解しつつあるものの、積雪していた。赤城神社駐車場も積雪。周囲は冬景色。未鋪装展望所駐車場は水たまりだらけ。しかし、車道は除雪してあり、走行に問題はない。ここからは最後のルートである赤城北面道路(251=沼田赤城線)、利根沼田望郷ライン(広域農道)経由で関越道月夜野ICから帰宅する。大沼からの北面道路はセンターライン付き広幅員の豪快ダウンヒルを持ち味とするワインディング路なのだが、ところどころ雪が路面に残り、スローダウンを余儀なくされた。しかし、高度1000㍍近辺になると、その雪も消え本来の車道に戻った。

Alpine A110

Alpine A110

 二本松で赤城西麓広域道を経て望郷ラインに入った。この道は沼田市街地を取り囲むように通っている環状線で、高原道路のような雰囲気を備え、上越の冠雪した峰峯が正面にそびえているのを見ながら走った。加えて交差県・国道に交差点が設けられている以外は信号機もなく快適。交通量も少なかった。赤城山の北側はよほど慣例なのか、桜は開花しておらず、同山南側とは好対照であった。長い三峰山トンネルを抜けると、アクセルオフでもどんどん速度が上がっていく急坂屈曲区間となるが、後閑までくると望郷ラインは終わりで、月夜野ICは目前である。同IC着12時15分、17度。走行終了。

Alpine A110

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■全行程(GPS):約450km/最高高度(GPS):約1,537m
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