2019年9月1日

トンボ舞う奥日光

 夏台風が過ぎ去っても不安定な天気続く関東地方。それでも処暑を過ぎると朝晩めっきり凌ぎやすくなってきた。そんな週末、女峰山と男体山を周る奥日光地域を巡ってきた。

Alpine A110

 激しい雨音で眠りから覚めると、しばらくして目覚まし鳴った!、この雨ぢゃ濡れネズミぢゃないか。雨足の弱まるのを見計らい相棒のシートに抱かれた。首都高川口線に乗り継ぐと路面はドライ、東北道に繋ぐとベリーウエット、まるで天気のように不安定ぢゃないか(>_<)

 宇都宮ICで日光宇都宮道路に乗り換え日光ICでゲートをくぐった。22℃だけど、降り出しそうなどんぐもりのせいなのか気温より涼しく感じる。最寄りのコンビニ経由するルーティーンに加え今日はもうひとつ寄り道。それは、美しいネオ・ルネサンス様式のJR日光駅。フォトセッション済ませ、相棒の軽い鼻先をファーストミッションの大笹牧場に向けた。

Alpine A110

 乗り換えたK169(栗山日光線)は、2006年に無料開放されたかっての霧降高原有料道路。源氏も涼しげだし終盤に用意されたダウンヒルは大笹牧場内を往く心地よいワインディング、たいへんよろしゅうございます。ニッコウキスゲ咲く季節は賑わうのでそれをハズして訪ねた(嘘) キスゲ園地過ぎると女峰山の東を流れる六方沢に架かるアーチ橋、観光名所の六方沢橋を渡ります。ちなみに、その姿は鬼怒川を挟んだ日塩道路からも確認できます。そして最後はグリーンの絨毯へランディング。んなワケだからお天道さん高くなると観光ドライブ強いられ愉しいワインディングが台無し。でもって、思いっきり早起きしたら大笹牧場の駐車場ゲート閉まってた。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 楽しみにしてた熱い走りのあとの冷めた珈琲は叶わぬ夢だった(笑)。それでも、雲間から射す朝陽が目に優しい。なにより18℃の高原は心地よすぎです。

Alpine A110

 K245の狭小路で南にダウンヒルするのも一択ですが、K169で北進ダウンヒル。牧場脇を走る区間は短く景観も望めませんが、霧降高原道路なみに幅員確保されたショートターンは走り甲斐あります。終盤、たび重なる雷雨の影響でしょう、路肩に落ち葉が散乱しワインディング親爺の足許をすくおうしてるぢゃないか、くわばらくわばら。

 ドン突いたK23を東進しミッションぢゃなくて栗山ダムに寄り道。
 前から気になってたけど取り付け道路名わからず遠慮していたのですが、時間も早いので逝ってみた。ダムの取り付け道路、一般的に良路が多いのですが、ここは普通に林道気分満載。ダム近くの終盤、法面の土砂が崩れ路面に堆積してぬかるみ状態になってた。停止!、ロードクリアランス少ない相棒ゆえ路面状況確認しちゃいました。いきなり開けた終点は駐車場なのか公園なのかわかりませんが、手入れされたダムを見上げる広場でした。さらに奥に進む道がありましたがゲート封鎖されてた。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 さぁ、本日のメインイベント、林道奥鬼怒線(旧:山王林道)駆け抜けるミッションに向かいましょう。川俣温泉、そのむかし落人伝説が残る平家塚もあり秘境と言われてた。秘境と言われるだけにアクセス悪く、R121、川治温泉先から分岐するK23で西進するか、R120、光徳牧場先の林道奥鬼怒線を北進するかの二択。まぁ、ピストンぢゃないだけマシかもしれないね。でもって、相棒の軽い鼻先を川俣温泉に向け鬼怒川に沿うK23を遡上した。

 その道すがら瀬戸合峡の看板を見つけてしまい萱峠先から分岐する旧道に踏み入れた。おおっと、こっちも雷雨の影響なのか、葉っぱに小枝、そのうえ、恐怖のちっちゃな落石まで待ち伏せして気分よろしゅうございません。くわばらくわばら。眼下に川俣ダムと瀬戸合峡を望める見晴茶屋に到着。茶屋は昭和の観光地を彷彿させる造り。めっきり見掛けることの少なくなった昭和の香りを堪能できます。そうそう、見下ろす川俣ダム、現在メンテナンスと補強のため工事中。ググったら高さ100mにもなる工事用足場がTwitterで話題になり脚光浴びてるという。もとい!、K23、川俣湖側の旧道接続までは改良進み普通に走りやすいのですが、川俣大橋を渡ると改良前の見通しの悪い昔ながらの狭小路に姿を変え再び鬼怒川を遡上します。

Alpine A110

Alpine A110


Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 のんびり来たのですが川俣温泉の観光スポット、間欠泉展望台に到着!
 う〜ん、予想以上に早く着いてしまったなぁ。
 なぜ時間を気にしてるかというと、間欠泉の噴出タイミングを計ってるワケぢゃなく、林道奥鬼怒線の時間通行規制解除に照準合わせてたから。しょうがない、チョッと早いけどゲート閉まってたら、食べ損なったおにぎりでも頬張ろうと噴泉橋を渡った。入線するといきなり薄暗い樹間を往く区間はじまりゲートイン!

 なっ、なんとゆうことでしょう
 規制時間内にも関わらずゲート開いてた!

Alpine A110


Alpine A110

 まっ、深く考えずチャンス逃さず、暗く路面良くない樹間登坂区間を進みましょう。北斜面の沢まわり、雨水なのか湧き水なのか路面を水が流れ走りにくい。う〜ん、ここさえ抜ければ東側が開け走りやすくなったハズ。記憶を信じ楽しくないターンをバックミラーに追いやる作業を続けた。
 同林道なかほどに治山記念碑があり、そのターン過ぎると稜線らしくなり視界ひらけ南へ行くほど路面良くなり気分もよろしゅうございます。山王峠を越えると路肩は子熊笹エスケープに変わり、ダイナミックなヘアピン連なるつづら折れ。そして光徳牧場側ゲートが迎えてくれる。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 さて、ゴールゲートをくぐって思ったのは、A110で林道を愉しむのは厳しいと感じたこと。それは林道でよく見かけるアレ、路面を横断する排水溝の大きな段差です。C63やLuteciaならガツンとくるだけですが、フロントオーバーハング長くアプローチアングル浅いA110、結構速度落としてもストレイキを擦りザザッ!とくる。登坂はまだしも、ここのダイナミックなヘアピン進入時に見かける排水溝段差でもザザッっとくる。これぢゃBペダル蹴とばせやしない(>_<)

 ドン突いたR120、右折して湯の湖に逝きたいのにクルマやバイクがひっきりなし。こりゃ金精峠越えは厳しいかなぁ。そう感じながら湯の湖の水辺に向かった。で、久しぶりに訪ねた湯の湖の水辺、一般車でも乗り入れできたところにポールバリケード。以前は入れた水辺、そして海辺も川辺もバリケード封鎖。映えそうな相棒とツーショット、撮りにくくなったなぁ(>_<)

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 金精峠抜けるつもりでしたが、自分のペースで走れそうもない。作戦変更、湯の湖をあとに戦場ヶ原、竜頭ノ滝、中禅寺湖を素通りし、いろは坂を駆け降りることにした。その途中…、中禅寺湖湖畔に沿う区間でふと気がついた。「そうだ 京都、行こう」ちがった!「そうだ 半月山、逝こう」立木観音入り口を折れ、K250に乗り換えた。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 K250(中宮祠足尾線)は読んで字のとおり中禅寺湖の中宮祠と足尾を繋ぎますが、南北で分断され路線名を果たしていません。これから走るのは北区間、そのむかし中禅寺湖スカイラインと呼ばれた有料道路でしたが、1997年無料開放されました。
 また、そのむかし終盤にある中禅寺湖展望台(第一駐車場)まで逝ったことありますが、スカイラインと呼ぶほど眺望優れてた記憶ありません。生まれが有料道路だけに幅員やターン深度は問題ありませんが、登るにつれ路面のアンギュレーションが気になりだし終点近くになるとBペダル必要なほどでした。終点になる第二駐車場到着。19℃、風もあるしTシャツぢゃ寒いと思う。さて、食べ損ねたおにぎりでも頬張りますか(^^) 

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 ここのところマイブームっぽいピストンでR120復帰。いろは坂をとっちらかしながら駆け降りるにはお天道さん高過ぎ。思ったとおり、遅めのワンボックスに塞がれてしまった。一方通行とは言え、あおり運転と勘違いされぬよう最新の注意を払い峠道区間を脱した。馬返でちょいと作戦会議開催、でもって、久しぶりに滝ヶ原峠を抜けようと清滝からK277(小来川清滝線)に繋いだ。

Alpine A110

Alpine A110

 入線して驚いたのは、スグ先にある「市営やしおの湯」までの短い道のり。いつのまにか改良されすっかり良路になってたこと。もっともソコを過ぎると狭小路に戻っちゃうのは以前と同じ。規制ゲート前から狭く暗い急勾配を登り詰めると滝ヶ原峠。峠で基幹林道前日光線を構成する林道河原小屋三の宿線(長い名称だよね)に繋げます。路面良くない同林道、今日のところは遠慮して転げ落ちるような南進激坂区間に挑みます。忙しすぎてリズミカルぢゃないし速度もでない。狭小、激坂、落差の大きいヘアピンと三重苦かさなり険道の称号授けたくなります。それでも林道と違い段差大きい排水溝もないので嫌いぢゃないんだなぁ!

 それにしても先人たち、こんな厳しい環境によくぞ道路を通したもんだと感心する。おそらく先祖は林道ぢゃないかと思う。激坂の奈落に落ちると今度は黒川のせせらぎのごとく細く狭い道は続きます。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 幅員広がったところでK14に乗り換え、今度はたくさんの釣り人が目立つ大芦川の流れに乗りながら鹿沼ICで東北道の人になりました。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

■全行程(GPS):約472km/最高高度(GPS):約1,726m
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