2019年9月15日

山梨峡東と奥多摩めぐり

 台風15号が東日本をうかがってた週末、富士を望める山梨の峡東地区と奥多摩を巡ってきた。沿道には百日紅と秋桜が咲き、戻ってきた猛暑のなか季節の移ろいを告げていた。

Alpine A110

 なにを隠そう泊りがけの遠征計画していた週末だった。しか〜し、台風の行方に慄きトドメは頼まれた野暮用、Cruiseは叶わぬことに。その台風の行方と裏腹、予報は晴れ。くやしいので相棒の心地よいビートを背に中央道を西進し大月ICでゲートをくぐった。天気予報にほだされた今回のワインディング巡り、錆びついた引き出しから選んだファーストミッションは大峠に向かう林道真木小金沢線です。

 R20を少しだけ西進し真木の信号で相棒の軽い鼻先を北に向けた。同林道はK510に続き標高1,567mの大峠を繋ぎます。林道としては広めの幅員と富士ビューで選んだのですが、荒れた路面だったの忘れてた。前回の奥鬼怒林道でA110ぢゃ林道走行厳しいカモ。舌の根も乾かぬうちにまた林道ですか!

Alpine A110

 どこと言わず落とし穴が隠され路面選びが忙しくワインディング愉しむどころぢゃなかった。パズル解くようにしてやっと開かずのゲートで閉ざされた大峠に到着。登山口なのにクルマもいないし人影も見えない!、そこは気温18℃の快適空間、首都高ゲートくぐったころの熱帯夜がウソのよう。振り返れば夏富士がお出迎えする絶景を独り占め、気分たいへんよろしゅうございます。やっぱり林道はやめられないね。

Alpine A110

Alpine A110


Alpine A110

Alpine A110

 開かずのゲートで折り返し。ピストンになる降坂路、あんなにひどかった穴ぼこが不思議なことにさほど気にならず愉しめたのは望外でした。ドン突いたR20を東進しセカンドミッションのR139に繋いだ。2014年、松姫峠をパスする松姫トンネル供用開始にともない大月側の旧道は奈良倉トンネルでガッツリゲート封鎖。それ以降、走行する機会減ってしまい訪ねるのは久しぶり。幸いなのは小菅村側から松姫峠までの旧道が残ったこと。でもって、標高1,250mの松姫峠ピストンアタックをセカンドミッションに選んだ。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 乗り入れた旧道、伸び放題の雑草がガードレールを越え繁茂してるところや苔で路面が緑色になってるところもあり旧道を走ってる気分を盛ってくれるぢゃないか。生まれが国道だけに幅員確保されフラットな路面とあいまってワインディングを堪能させていただきました。峠先、でっかい車両通行止め標識ついたゲートで封鎖されてるのは変わりませんが、少し色褪せた分、刻の流れを感じた。そうそう、ピストンだけに乗り入れるクルマも少なく、ある意味おススメのワインディングかもしれません。

Alpine A110
▲ 奈良倉トンネル
Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 大菩薩ラインで塩山を目指すつもりでしたが、遠目の富士を見てたら気が変わった。そうだ「奥多摩周遊道路逝こう」、ドン突いたR139を突っ切るようにK18に乗り換え鶴峠越えに挑んだ。峠道そのものは完全二車線とよろしゅうございますが、ポールコーン設置されワインディング親爺のやる気スイッチ切ろうとしてる。鶴川に沿うようになると広狭併せ持つカントリーロードが続く。ワインディングも好物だけど、自然と共存し生活するその営みの見えるカントリーロードを抜けるのも、ワインディング親爺の密かな愉しみです。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 ドン突きで鶴川を離れK33に乗り換え甲武トンネルを抜けましょう。トンネル手前は幅員狭めで路面もよくない。その上、その手のヤカラ対策でハンプまで仕込まれ走りにくいんだなぁ。トンネルで東京都に戻り急転直下の降坂路を転げ落ちたところでT206(檜原街道)に乗り換えた。

Alpine A110

Alpine A110

 同街道は奥多摩観光地へ向かうメインロード。お天道さんも高くなり交通量増える時間帯、思いのほかマイペースで逝けたのですが案の定、前走車に追いついてしまった。ところが前走車たち、うれしいことに脇道へ折れたり譲ってくれたり、クリアな視界で奥多摩周遊道路に繋げた。

 バックミラーに大写しになったヤル気満々のビックバイクに道を譲るのが最初のタスク。チョッとだけ後追いしたけど歯が立たなかったのは内緒です。久しぶりに走る奥多摩周遊道路、フラット至極な路面に加えトリッキーなターンもなくストレートも短め。バイクの聖地になる由縁わかる気がします。ワインディング・オーセンティックな相棒、それは水を得た魚のよう。次々と現れるターンをヒラリヒラリとバックミラーに追いやる作業、たいへんココチ良くよろしゅうございます。そうは言っても名だたる取り締まりのメッカ、Aペダル踏み抜けないのはよろしゅうございません。そっちの心配もあってペースダウン、しばらく往くとバックミラーに白い点、その白い点は次第に大きくなり86と認識できる大きさに!、あおり運転動機付けになる進路妨害しちゃマズイでしょ、慌ててAペダル踏みつけたワインディング親爺でした。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 深山橋を渡りドン突いたR411に乗り換え相棒の軽い鼻先を西に向けた。
 奥多摩湖北岸を往く大菩薩ライン、奥多摩湖がしだいに湖幅を狭め丹波川に変わります。丹波山村を越えると山がせまりだし、山肌を縫うような遡上はじまり気分よろしゅうございます。その遡上、一ノ瀬川、柳沢川と名前を変えるたび標高を上げ、遡上する流れがなくなり、さらに登りつめると標高1,472mの柳沢峠を越え柳沢茶屋に到着。昭和の香り残る茶屋、営業前ですがここに寄るのはルーティーンになりました。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 茶屋前の駐車場ぢゃバイクたちが休憩中。バイク談義に花を咲かせてるので、お邪魔にならぬよう名物の富士をCMOSに焼き付け、そそくさと降坂区に乗り入れ峠の茶屋をバックミラーに追いやった。

 9割がた改修終わったハイウエイダウンヒル。富士が見え隠れするもののやっぱり線形計算され尽くした道路は今ひとつだなぁ。改良区終え市街地へ降りてくると、甲府盆地越しに見え始める南アルプスの遠景。う〜ん、こっちの方が好きだね。晴れて遠望効かないとダメですが好きなポイントです。最後は、塩山フルーツライン、フルーツラインと繋ぎ勝沼ICから中央道の人になりした。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

■全行程(GPS):約404km/最高高度(GPS):約1,571m
■フォトギャラリーはこちらです。