2020年3月1日

河津桜三昧

 如月三連休の中日、久しぶりに伊豆を巡ってきた。暖冬の影響だろうか、何処と言わず河津桜が咲き、季節の移ろいを魅せていた。

Alpine A110

 混雑の予想される三連休、夜明け前に東名沼津ICでゲートをくぐり伊豆縦貫道に繋いだ。久しぶりの伊豆、せっかくなら駿河湾沿いを走ろうぢゃないかと相棒の軽い鼻先を江浦湾に向け、R414に乗り換え海岸線を往くK17に繋いだ。春の嵐にしちゃ冷たすぎる北西の風がぴゅうぴゅう吹き荒れ、すんごい風。岸壁に打ち寄せ、砕け散る波しぶきがスゴすぎてよろしゅうございません。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 ヤバいなぁ、そう思いながら海岸縁を逝くと、海面との距離近く、しぶきは激しくなるばかり。たまらず海岸線を離脱しK127(船原西浦高原線)に乗り換え、山の幸へスイッチ。集落すぎてもゆるめのアプローチ続く、真城峠(さなぎとうげ)のお出迎えです。標高489m、峠ニストのメインディッシュにはならないけど、ワインディング親爺の足慣らしにちょうどよい。

Alpine A110

 軽トラの露払いに先導されドン突いたK18、戸田峠へ続くリズミカルなヒルクライムに峠ニストも微笑むのですが、足許がドタミテ(スタッドレス)ぢゃ苦笑い。でもって、峠手前のお立ち台に寄り道。見下ろす駿河湾、白うさぎが飛び跳ね真っ白ぢゃないか。大瀬崎を周らず正解だったようです。

 さぁ、山の幸、西伊豆スカイラインを愉しみましょう!
 勇んで乗り入れた同スカイライン、昨晩降ったであろう大雨の置き土産、大量の藻屑に強風に飛ばされた小枝が散乱し、たいへんよろしゅうございません。その上、山肌を駆け上がる強風に鉛色の雲が湧きあがり、目まぐるしく天気が変わる。気温1℃、降ったら雪ですね。そうそう、フォトしようと停まった尾根沿い、風圧でドア開かず、カメラを構えることできないほどの烈風でした。

Alpine A110

Alpine A110

 どうせ愉しめないならと気分を変え、前から気になってた林道達原線を降りてみた。名前こそ林道ですが、車道外側線付きの完全2車線路。なにを目的に造ったのか知る由もありませんが、短距離ながら大雨の藻屑さえなければ、ショートミドルの好走路でした。愉しむ間もなくドン突いたのはK59、持越川を渡れば、風早峠のヒルクライムです。

Alpine A110

 伊豆の狭小路として名を馳せるK59(伊東西伊豆線)名前のとおり、相模湾から、冷川峠、国士峠、風早峠、仁科峠を経て駿河湾にいたる伊豆半島の狭小横断路です。でもって、ワインディング親爺の朝飯前として風早峠をご相伴にあずかります。西風をまともに受けない西斜面を登坂するので愉しめると思ったのですが、小枝や藻屑が気になり、これまたよろしゅうございません。仁科峠以降もK59にお任せするのは厳しそう。でもって、ちがった意味でタイトでハードな急流、K410に身をまかせた。眼下に宇久須の街が見えだすと、またしても白うさぎが飛び跳ねる駿河湾が目に飛び込んできたぢゃないか。

Alpine A110

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 乗り換えたR136、三連休の混雑を心配したのですが、自分のペースで走れたのは望外でしたが、駿河湾を往く堂ヶ島付近、海面との高低差あるのに波しぶきが強風で運ばれ、ウインドスクリーンがみるみる白くなったのには驚いた。南進する同国道、松崎すぎると富士見彫刻ラインの源氏で呼ばれる好景観路ですが、猛烈な潮風に戦意喪失。K121(南伊豆松崎線)に乗り換え、またしても山の幸をいただくことにした。

Alpine A110

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 同県道は集落を繋ぐ長閑なカントリーロード。川沿いには染井吉野が植えられ桜並木になってる。その岩科川の流れが細るとターン密度が増し、最後の集落すぎると峠道のお出ましです。これからいただくのは標高324mの蛇石峠(じゃいしとうげ)。以前は樹間を往く薄暗いヒルクライムでしたが、知らぬ間に伐採すすみ見通しよくなってた。足慣らしで抜けた真城峠よりも低い標高ですが、リズミカルでワインディング親爺的には好物のひとつです。

Alpine A110

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 ちょうだいした好物も規制情報板すぎると集落現れごちそうさま。こんどは緩やかな青野川の流れに沿い、春の息吹溢れるカントリーロードを満喫。一条川と合流するとK119に乗り換えた。

Alpine A110

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 伊豆半島と言う名の暴風壁に護られる東伊豆はどんなもんだろうと、懲りもせず下田のフェリー乗り場に寄り道。さすがに下田湾のなかは静かでしたが、外洋を往くフェリーは欠航でした。

Alpine A110

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 さぁ、どうしたもんでしょう!
 三連休に東伊豆の海岸沿い往く勇気ないので、伊豆の中通り、R414を北上することにした。同国道、河津に向かうK14接続手前に昔ながらの狭小区残ってるので愉しみにしてたのに、交通量多く離合渋滞するほど、これぢゃぁ、よろしゅうございません。狭小区を抜け下佐ケ野からは河津川を遡上します。

 な、なんということでしょう
 河津に向かう南進は渋滞中、三連休おそるべし!

Alpine A110

 観光地を繋ぐ国道を北上したのにはワケがあります。それは天城峠の旧道逝こうと思ったから。それなのにお目当の分岐、情報板には災害通行止と表示されてるじゃないか。放心状態で情報板をバックミラーに追いやり北進続けた。

 遅くはないけどクルマ連なりアベレージの上がらない北進、対向車線の渋滞で見通しも良くない。でもって、湯ヶ島でK59に乗り換えた。ご相伴にあずかるのは国士峠(こくしとうげ)です。同県道らしく標高は500mたらずですが、ワインディング度は低くない。残念なのは通年、路肩に吹き溜まる杉の葉っぱや藻屑に気を遣い広くない幅員がいっそう狭く感じること。
 また、伊豆スカイラインから中通りのR414へ抜けられる抜け道的要素があるためでしょう、過去最多のの対向車と遭遇、三連休の実力を見せつけられ、よろしゅうございません。

Alpine A110

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 冷川ICから伊豆スカイライン、通行止解除されたものの片側交互通行規制残るK20、箱根新道、小田厚と繋ぎ厚木ICから東名の人になりました。

Alpine A110

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 そうそう、オーシャンビューで思わぬソルトコーティングされてしまった相棒。スプレーガン洗車で入念に潮抜きしてあげました。

Alpine A110

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■全行程(GPS):約480km/最高高度(GPS):約932m
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