2020年9月26日

甘利山とその周辺林道

 韮崎、北杜の山梨中北域の山道を走行した。韮崎の甘利山登坂路はヘアピン多発、同山から延びる林道群は、下り一辺倒だが、路面がよく快適に走れた。観音平、平沢峠(長野県)にも回ったものの、登山者のクルマでいずれの駐車場もあふれていた。走行日2020年9月21日、使用車輌C63。

C63AMG

 まずは甘利山に向かう。中央道韮崎IC(午前5時58分着、気温19度)で降車し、山梨県道613(甘利山公園線)に出れば、甘利山(1731㍍)までは一本道である。613は取り付きこそ、たっぷり2車線幅員あるものの、途中から狭道ワインディング路に変化する。613について大型バス通行不可としていることからおおよその幅員は判断できよう。
 ヘアピンが連続しているうえ、ダブルヘアピンまで備え、急角度で登っていく613。2~3速で慎重に駆け上がっていくが、きついコーナーでは、パワーをかけると内側後輪が空転気味となる。小排気量車ではずっと2速固定で登坂することになるだろう。613の全長は10㌔を越えているが、このうち7㌔程度はこんな工程だが、樹木の影響で景観は望めない。

甘利山

C63AMG

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 甘利山駐車場着(6時36分、11度)。標高1640㍍にあるだけに、この気温ではさすがに寒い。駐車場に止まっているクルマはまばら。富士山と6月のレンゲツツジの撮影ポイントとして知られる甘利山だが、曇りがちで、富士の全貌は見えず。駐車場から標高1731㍍の甘利山頂上まではあと70㍍を残すばかり。頂上まで片道30分とされる最短の登山口だ。

C63AMG

 駐車場脇から延びる林道伝いに県道12(韮崎南アルプス線)に降りる。林道起点道標の立つ韮崎市営林道小字沢(こあざさわ)線と、これと接続する県営林道小字沢線に入る。両林道とも全長3・9㌔で幅員3・6~4㍍。道両脇の雑草がはびこっているためにそれだけの道幅があるようにはみえないが、鋪装路面はきわめてフラットであり、平坦感に乏しい613よりもむしろ走りやすい。加えて、タイトコーナーもほとんどない。山中を縫い、濃緑のクマザサと時折、穂をつけたススキの繁る林道を淡々と下っていく。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

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 県営同林道は起点標識が県営林道小武川(こむかわ)線とのT字路ふうコーナー合流点にある。小武川線をいったん青木鉱泉のある小武川支線との接続点まで走った。小武川線は幅員3・6~5㍍と小字沢線よりも広い区間があり、ちょうどその2車線広幅員区間である。引き続き路面はフラットで道両肩中心に枯葉が積もりだしているものの、まだ本格的堆積前。日陰の路面はウエット。依然、下りだが、コーナーは緩やかである。小武川支線との分岐近くで路面が深く掘れ鋪装の剥がれている箇所があったが、広い幅員のおかげで、回避可能だった。

C63AMG

 ロータリふうの同支線入り口でUターン。走り終えた小字沢線との分岐を過ぎても小武川線の路面は平坦維持。ただ、2㌧トラックと10㌧級のダンプなどと対向した。林道開設工事現場に向かう作業車輌らしいが、クルマを路肩に寄せてダンプを通した。小武川林道は県営御庵沢小武川(ごあんざわこむかわ)林道に直結しており、丁寧に林道標識をチェックしているわけではないので、両林道の境はわからなかった。大きめの右コーナーで視界が一気に開けるところがある。はるか前方に黒い山容の八ヶ岳連峰を遠望できた。また、周囲が開けた伐採跡があり、開放感がある。

C63AMG

C63AMG

 林道をどんどん下っていくと、御庵沢小武川の林道標識がでてくる。。この林道は全長25㌔におよび、南アルプス市から始まっており、今回走行したのは韮崎市側で全体の3分の1程度の距離。甘利山駐車場の小字沢林道入り口から、この標識までざっと40分を費やし、結構な長さである。しばらく鋪装路が続くが突然、ダートに変わる。全長1・2㌔の韮崎市営清哲(せいてつ)林道の一部である。しかし、ダートは500㍍程度で、そこそこ路面は荒れているが、ゆっくり走れば、乗用車でも走り通せ、すぐに鋪装路に復帰する。民家群が現れると、林道終了で、県道12に接続(7時40分、18度)。

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 次は観音平に向かう。12が国道20に合流する手前から平成14年に全通したとされる甲斐駒ヶ岳広域農道で小淵沢まで行く。広域農道は幅員が広い割に通行量と信号が少なく、路面もフラットで快走路であるというのが多く、甲斐駒ヶ岳広域道もこの例に漏れない。北杜市武川町では沿道沿いの真原桜並木を通過。同広域道は一時、県道614(駒ヶ岳公園線)にでて後、再び広域道に分岐する。614では、刈り取り直前の黄金色に色づいた小さな棚田をみかけた。同広域道は白州のサントリー醸造所前を抜け、、国道20を横切り、小淵沢で県道11(北杜富士見線)に合流している。11からピストン県道618(観音平下久保線)に。

C63AMG

C63AMG

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 618は広い道幅、緩いコーナー、路面フラットな一級観光道。終点が観音平駐車場である。しかし、70台収容能力とされる駐車場規模では、クルマを納めきれず、片側路肩に珠々つなぎの路駐状態。その距離500㍍はありそう。速度をぐっと落として路駐車の脇をすり抜け駐車場着(1560㍍、8時29分、14・5度)。編笠山などへの登山口となっているため、登山者のクルマばかりといっていい。5月連休、お盆休みと、まとまった休みのとれる連休はコロナウイルス感染者が多く、外出を手控えざるを得ず、感染者が小康状態となった9月の連休になって、どっと繰り出したとしかおもえない。これではどうにもならず、クルマを転回し下山。

C63AMG

C63AMG

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 11に戻り、平沢峠に行ってみた。11,615とたどり、JR最高標高点から市町村道で峠へ。飯盛山への登山口の峠駐車場着(9時12分、14・5度)。ここも満車。雲がたれこめ、八ヶ岳なども一部しか見えず。観音平に続く、この混みようでは早い時間からの中央道の渋滞を予想、ドライブを終えることにした。

C63AMG

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 帰路は同峠から下る、キャベツ畑の広がる市町村道から国道141、県道605(清里須玉線)、同619(箕輪須玉線)で須玉ICに向かうことにした。両県道は国道141と並行路だが、国道に比べ幅員はずっと狭く、一部1車線区間も備え、おまけにくねくねしているプチワインディング路である。地元民以外が利用することは少なく、空いている。須玉IC着(9時54分、22度)。帰路につくが、調布で14㌔の渋滞に遭遇した。


C63AMG

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■全行程(GPS):約428km/最高高度(GPS):約1,652m
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