2020年11月21日

奥武蔵の細道

 冬季閉鎖前に麦草峠を愉しもうと、相棒のバケットシートに身を委ね中央道に乗り継いだ。「ちょっと待った!」東名集中工事の迂回路としてアナウンスされた中央道、目を疑うほどの交通量ぢゃないか。でもって、なりゆきで細道の続編、奥武蔵の細道紀行と相成りました。

 

 八ヶ岳方面訪ねると帰りも中央道になりがち。この交通量なら帰りの渋滞約束されたようなもの。標高の高さを誇る麦草峠、晩秋をとおりすぎ冬景色ぢゃないかと自分に言い聞かせ、八王子ICでゲートをくぐり走り慣れた奥多野ルーティーン道のりを辿りはじめたワインディング親爺でした。

Alpine A110

 久しぶりに寄ってみようと乗り入れた有間ダムの取り付け道路、大きく崩れた法面のまま改修工事進んでいなかった。有間ダムをバックミラーに収めれば、山伏峠で足慣らしのルーティーンですが、天目指峠越える林道そだちの細道、K395(県道南川上名栗線)に乗り換えた。この選択が、まさかの奥武蔵細道紀行になるとは知る由もなかった。細道を選んだワケ、それは峠道から民家を繋ぐ生活道路に姿を変えてからの風情が素敵だから。晩秋の風情漂う生活道路、色づいた椛や鈴なりの柿たちがワインディング親爺のココロを癒してくれる。

Alpine A110

Alpine A110

 ドン突いたR299に乗り換えると連なるクルマたち、愉しめると思ってたミドルロングなターンはお預けらしい。でもって、正丸トンネル手前から林道苅場坂線に乗り換えることにした。「ちょっと待った!」、林道起点に掲げられた通行止の看板…。ふむふむ、確認すると通行止は苅場坂峠で接続する林道奥武蔵2号線らしい。入線、少し先にある規制ゲートをバックミラーに追いやった。同林道、天目指峠越えのK395より幅員広く明るく走りやすい。季節柄、落ち葉多い路面を注意深く踏みしめながらヒルクライム。三年ぶりの苅場坂峠で仁王立ちするワインディング親爺でした。がっつりゲートに阻まれた林道奥武蔵2号線、反対側の林道奥武蔵1号線側には、おおぜいの四駆に狩猟犬たちがシューティング準備に精出してた、くわばらくわばら!

Alpine A110

Alpine A110

 撤収!、相棒の軽い鼻先を大野峠に向け林道奥武蔵1号線に乗り入れた。初っ端は東にひらけ視界広がるも樹木に囲まれ普通の山道に。クリアする大野峠で進路を変え高篠峠に向かうのですが、ところどころ衝撃の大きい鋭角的なハンプがあるのは以前と同じ。知らずに飛び込むとガツンやられるのでご注意ください。白石峠の分岐、林道奈良田線経由、定峰峠に向かおうとしたところで全面通行止のゲートに阻まれた。
 「ちょっと待った!」、奈良田線通行止ぢゃ奥多野ルーティーンどころぢゃない。う〜む、正丸トンネルまで戻るのも悔しいぢゃない。すなおにK172(県道大野東松山線)で、ときがわ(都幾川)に降りましょう。同道もタイトターン連なるりっぱな細道ですが、落ち葉も少なく路面もよかった。思わぬところで望外なダウンヒルを愉しませていただいた。

Alpine A110

Alpine A110

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 ときがわまで降りると、奥多野より東松山の方が近いんぢゃないか。しばしナビと相談、K273(県道西平小川線)、K11(県道熊谷小川秩父線)と繋ぎ、相棒の軽い鼻先を定峰峠へ向けた。K11が横川を渡河する落合橋の交差点を曲がったところで事件は起きた。それは「秩父に抜けられない旨の看板」が掲げられてたこと。「ちょっと待った!」、富嶽に負ける8bitCPU、オーバークロックのフルパワーで二本木峠、釜伏峠を繋ぎ秩父を目指すルートを導きだした。

 小川町からワインディング親爺を先導してくれてる軽トラ、ていねいにも二本木峠に向かうK361(県道三沢坂本線)まで先導してくれたのにはマイッタね。そう言えば、昨年も軽トラが先導してくれたのを思い出すぢゃないか。コスモスも終わり寂しい秩父高原牧場をバックミラーに追いやるといきなり細道に姿を変え二本木峠へ向かいます。峠でインカム握る同年輩にお声がけ、なんと今日は埼玉県の狩猟解禁日とのこと。ハンターさん多く見かけた理由がわかりました。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 リスタート!
 K361、秩父高原牧場から釜伏峠まで高低差の少ない稜線を逝きます。途中の茱萸ノ木峠(ぐみのきとうげ)をバックミラーに追いやると、こんどは樹木が迫りだし薄暗い釜伏峠に到着。んっ、女子ローディに声かけられた。聞けば寄居側に降りる市町村道、倒木があると教えてくれた。お互い、お気をつけての挨拶を済ませると、彼女は寒神峠方面へ向かう細道を、ワインディング親爺は皆野方面へ向かう細道へ分け逝った。

Alpine A110

Alpine A110

Alpine A110

 うっ、スタートに先立ち二人のオフローダーが露払いを演じてくれることになり二人に続いた。ブラインドターンもおかげさまで快適ぢゃないか。気分よろしくダウンヒルを愉しむも、集落分岐で停まってしまい露払い交代。残念!、その後は、転げ落ちるような勾配とショートターンに気を使いながら露払い役を演じきった。

 ドン突いたK82(県道長瀞埼玉自然公園線)北進すれば皆野寄居有料道路は目と鼻の先、奥多野ルーティーンはあきらめた。時間も早いので荒川に沿うR140経由、花園ICに向かうことにした。う〜ん、思ったより交通量多いなぁ。こんなときは対岸道の法則でしょ。K82(長瀞玉淀自然公園線)へ繋ぐ橋を探すナビ画面で間瀬峠を思い出してしまった。奥武蔵の細道、フィナーレにちょうど良いぢゃないか。

Alpine A110

 射撃場入口信号からK287(長瀞児玉線)入線、ヒルクライム区間は愉しみもなくあっという間ですが、ショートミドルのダウンヒルはココチよい。残念なのは、林立するポールコーンが気になること。峠道を降りきり見えてくるのが間瀬ダム。本庄市のWebによると「東日本に残る最古のコンクリート式農業用ダムで、ダムの堰堤と堰堤管理橋は国の登録有形文化財となっています。また、ヘラブナ釣りの名所としても知られています。」湖畔に太公望がびっしり並んでた理由がわかりました。で、本庄児玉ICから関越道の人になりました。

Alpine A110

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Alpine A110

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■全行程(GPS):約292km/最高高度(GPS):約868m 
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