2021年4月9日

花盛りの秩父、奥多野路

  昨年の春といえば未知のウイルスにおののき巣篭もり一徹!、桜を愉しむどころぢゃなかった。あれから一年、満開控えた桜を待っていたかのように緊急事態宣言解けた。第四波の気配ただよう翌週末、高い緊張感を持ってホームグランドの秩父と奥多野を巡ってきた。

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 例年なら春を告げる花たちの一巡をゆっくり見届けられるのに、初夏の陽気続き、あっという間に通り過ぎてしまった。そんな都内を抜けた八王子ICから奥多野ルーティーンは始まった。でもって、さっそく満開の桜並木がワインディング親爺をお出迎え。法面もすっかり緑に染まり春の装いに変わってた。

 ファーストミッションは、林道常磐線終点の成木峠。ここはリエゾン通過点になるのとピストン嫌って訪ねる機会がなかった。でもって、春爛漫のT53(成木街道)からT202(都道上成木川井線)に乗り入れた。

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 染井吉野、レンギョウ、ミツバツツジの咲き乱れる成木川沿い集落、あさひに輝き理想郷ぢゃないかと思った。残念なことに理想郷は長続きしない。林道標識過ぎると薄暗いリアル1車線に路面を変え、都内とは思えぬ景色がウインドスクリーンに広がりだした。嫌いぢゃない細道ですが、ファーストミッションぢゃなくてもよかったかもしれない。

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 ピストン終え成木街道に復帰し小沢トンネルで県またぎ。入間川に沿う桜を愛でながら北進、ルーティーンなら山伏峠抜けるのですが、いくつかの林道を繋ぎR299に接続するルートを逝こうと林道原市場名栗線に乗り入れた。でもって通行止めの標識に出くわしミッション・アン・コンプリート。Aゲートぢゃないので通れる可能性ありますがコンプライアンス遵守。つまるところ、いつもの山伏峠を抜けることとなりました。

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 秩父ハーブ橋を渡りK209(小鹿野影森停車場秩父公園線)、K37(皆野両神荒川線)と繋ぎK363(石間下吉田線)に乗り入れた。
 な、なんと目に飛び込んできたのは通行止めの看板ぢゃないか。林道太田部峠線、林道上武秩父線と繋ぐつもりも春の夢と散りました。

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 合角ダムでスピリチュアルなパワーを授かりヤル気スイッチを入れ直し向かったのは矢久峠。ここまできたら懲りない面々貫きます。吉田川に沿う集落を繋ぐ生活道路K282(藤倉吉田線)を辿り山ふところに分け逝った。県道区間は藤倉まで、林道双子山線に繋ぐと路面や傾斜も変わりそれと知れる。短い登坂区を登り詰めかけた道なり、ウインドスクリーンに飛び込んできたのはまたしても通行止め!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 確認すると通行止めは林道西秩父線の東行きでした。道なりを逝かず左に折れると待ち構えてくれたのは矢久峠。おもわず仁王立ちしたワインディング親爺でした。グーグル先生に頼らずダメ元程度でルートに組み入れた林道たち、災害の深い爪痕癒えない冬季閉鎖解除前、訪ねた時期も悪かったと反省。

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 霧にむせぶ標高800m弱の矢久峠、路肩には枯れ葉が降り積もり「山眠った」まま。ふもとの春爛漫と比べるもなかったのは内緒です。県境の同峠、北に降ればR462、南に降りるとR292にドン突く。せっかくなので距離の長い林道西秩父線に繋ぐことにした。正しくは、先ほどの通行止めゲートから西秩父線なんですが…

 登坂してきた双子山線に比べると幅員広いし、通行止め解除に向け路面清掃作業も進みよろしゅうございますが、降りるにつれ深くなる霧と降りだした雨はよろしゅうございません。
 忽然と姿を現した路肩の駐車車両、それは双子山登山基地。そいつをバックミラーに追いやりダウンヒル続けると薄い視界に双子山トンネルが見えてきた。隧道と名乗らないだけ新しい林道なんでしょう。終盤、路面の悪いところもありましたがR292にドン突きミッションコンプリート。

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 志賀坂峠をのんびり愉しみ芽吹き始めた里山を瞼に焼き付けると神流川にドン突いた。雨が気になりますが、ここまで来て帰るワケには逝かない。流れの細い神流川を遡上するも低い雲が垂れ込め雨足まで早まってきた。それなのにバックミラーには明るい空が広がってる。北へ行くほど好天と言ってた予報と違うぢゃないか。残念ですが、道の駅上野まで届かずUターンすることにした。

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 秩父に戻るのもしゃくなので、神流川の流れに身を任せ下久保ダムまで降りましょう。神流川の流れが太くなるほど進む春、広がる里山たちもライムグリーンに輝きだし、菜の花、染井吉野、山桜、花桃、モクレン、レンギョウ、コブシの咲き乱れる沿道は、まさに山笑う。こりゃ堪えられないね。ウインドスクリーンに広がる景観にほだされ下久保ダムに寄るのを忘れてしまったぢゃないか。

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 鬼石で神流川と別れ、K13(前橋長瀞線)をつたい荒川(R140)に向かった。秩父鉄道眺めながら荒川の流れに身をまかせるつもりでしたが、ふと、よこしまな考えが浮かび、中野上の交差点を直進。高砂橋で荒川を渡りK82(長瀞玉淀自然公園線)に乗り換え、目指したのは葉原峠。

 乗り入れた林道葉原線、奥武蔵の林道群ライクな雰囲気。十分細道ですが、桜とミツバツツジの歓待受け、そんな些細なこと気にならない。最初にコンプリートした常盤線同様、冬とは決別した沿道の雰囲気が堪えられない。最後の最後、方向をロストしミスコース。それでも無事、寄居風布ICにたどり着いた。秩父方面に向かうクルマで渋滞気味のR140を東進し花園ICから関越道の人になりました。

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 初夏のような陽気が続きハナミズキまで咲き始めた今年の春、それは春の花たちが一斉に咲き乱れる北国のようです。春の花たちを順繰りに楽しんできたワインディング親爺にはとても新鮮な体験でした。


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■全行程(GPS):約324km/最高高度(GPS):約944m
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