2022年4月9日

北関東ツーリング

  栃木、群馬の山間地をドライブした。鹿沼(栃木)では桜満開だが、草木ダム(群馬)では7分咲き程度。神戸駅(群馬)ではハナモモがほぼ満開といずれも春の訪れを感じさせた。半面、赤城山(群馬)は残雪と春にはまだ遠そう。走行日2022年4月3日、曇天、使用車輌c63

C63AMG

 東北道を栃木ICで降り、栃木県道32を粕尾峠経由で足尾に向かう。IC着午前5時31分、気温5・5度。ICからさほど遠くない32沿道から左手に淡いピンクの花が咲いているのが家並みの切れ目から散見される。桜である。永野川堤防上に植栽された500本の桜並木。宮の桜と呼ぶ。堤防に寄っていく。満開といってよく、華やかに咲き誇っている。

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 さて、32に戻る。6時、5度。大越路トンネルを抜けて思川に沿っている15(鹿沼粕尾線)に入り、粕尾峠を目指す。大越路トンネルを越えると、それまでとは景色が異なった。15沿いにも桜木はあるものの、開花しておらず、つぼみの状態である。標高が高くなり、気温が低いために開花に至らないのだろう。下粕尾から発光路の森にかけて路肩に点々と駐車したクルマが目立つようになった。思川の上流部は粕尾川と称され、大小の岩がゴロゴロした渓流相になる。すでに渓流釣りは解禁されており、駐車しているのはそれにともなう釣り人達のクルマであった。走行日は粕尾漁協のヤマメ放流日。これを目当てに釣り人が押し寄せたのであった。

 峠への登りにかかる。短い直線部分の先にはコーナーが待ち受ける。その繰り返し。ヘアピンもあるが、とにかくコーナー数が多い。カーブナンバー38で峠に着くが、このナンバーはブラインドカーブごとに設置されているようで、そうでないコーナーを含めると、総ナンバーの倍以上のコーナーがある。標高1100㍍の粕尾峠着(6時55分、2度)。峠は鹿沼と日光両市の市境でもあり、古峰神社方面からの延びている58(草久足尾線)との合流点でもある。

C63AMG

 峠を下る。カーブナンバーは最後が58。峠からカーブは20あるということになり、登りよりも数は少ない計算である。こちらもブラインドコーナーにナンバーが打たれており、実際の総コーナー数はこの倍以上あるはず。下りは相変わらず、つぎはぎ鋪装などで荒れており、そこを通過すると乗り心地を大いにスポイルされる。おまけにとくに左コーナーでブラインド度がきつく、決して広いとはいえない幅員と相まって対向車の有無に気を使う。

C63AMG

 最後のカーブナンバーから先は幅員が広がるうえ、路面もフラットになるものの、斜度が大きく、速度が自然に上がってしまう。国道122と交わる田元交差点を直進し、250(中宮祠足尾線)で銅親水公園に。

 渡良瀬川をはさんだ対岸に足尾銅山跡地が広がり、長い風雪を経てくすんだ褐色の巨大煙突が見えてくる。周囲の山はまだ冬枯れの様相を呈し、わずかだが残雪も。親水公園着(7時18分、3度)。公園駐車場にはいつになくクルマが多い。松木渓谷へのハイカーだろう。同渓谷には一般車両は入れない。

C63AMG

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 クルマの向きを変え250を戻り草木ダムに向かう。その途中、足尾町上の平、足尾駅に寄るが、いずれも桜はつぼみ。

 国道122,群馬県道343(沢入桐生線)で沢入駅にも立ち寄ったが、ここもつぼみ。ただ、駅隣接の住宅の桜の大木は満開だった。国民宿舎サンレイク草木前を通過、草木ダム先の東運動公園からダム直下に降りる。水の広場着(8時21分、5・5度)。咲いている、咲いている。桜は6~7分咲きといったところか。次は道なりに走り、神戸駅に。鉄道沿線沿いのハナモモ並木はほぼ満開の赤い花をつけていた。ハナモモを売り物とする神戸駅着(8時33分、5・5度)。開花度は沿線沿いと同様。駐車場には10台以上の花見客のクルマが止まっていた。駐車場奥の土手には紫の小さな花をつけたハナダイコンが満開。同駅に桜も植栽されているのだが、こちらはまだつぼみ。訪問するのが1週間早かったようで、両花の競演は残念ながらかなわず。

C63AMG

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 駅の坂を上がり国道122、花輪で345(花輪水沼線)に入り、小夜戸・大畑の花桃街道に。約2㌔の区間にしだれハナモモが1500本植えられているのだが、まだつぼみ。地元住民がうえ30年前から毎年継続的に植栽しているもので、目標は1万本とされる。道なりに走り、水沼駅裏の黒保根運動公園に。9時20分、8度。駐車場を囲むようにピンクやホワイトの桜が咲いているが、7分咲き程度か。

C63AMG

 国道122から62(沼田大間々線)へ。目指すは最後の訪問地、赤城山の大沼。62は中速コーナーの多い、長い山間ワインディング県道で、それなりにドライビングを楽しめる。赤城山の標識に従って左折し、251(沼田赤城線)、通称赤城北面道路に。10時、6度。かつて有料道路であっただけに広幅員でコーナーもおだやかな曲がり具合のワインディング路である。ストレートでアクセルに力を込め、コーナー手前で減速、ストレートでまたアクセルオン・・・を繰り返す。しかし、標高1000㍍を越えたあたりから路肩や葉を落とした木々の間から見える山肌に残雪が目立ちだした。標高がさらに上がるにつれ、残雪量は増加の一途。路面が黒く、凍結の恐れがあると判断し、スピードダウン。路面中央が距離は短いものの、シャーベット状雪路もでてきた。

C63AMG

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 眼下の大沼の湖面が白く見える。氷結した湖面に積雪したのだろう。湖畔の朱色に塗られた赤城神社着(10時14分、1度)。非鋪装の神社駐車場は大きな水たまりができ、それ以外は泥路面。昭和の雰囲気を色濃く残した土産物屋やレストハウスのある湖畔に移動。駐車場の雪を取り除いた雪を水際に寄せているために1㍍程度の雪の壁となっていた。ここも鋪装されておらず、水たまりと泥だらけ。雪が舞っていた。寒々とした光景で、あたりは閑散としていた。

C63AMG

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 この大沼から4(前橋赤城線)で山を下る。ワインディング路なのだが、ボンゴベースのキャンピングカーに前方を塞がれ、その後をゆっくりとついて行かざる得ない。空っ風街道に右折し、関越道赤城ICから帰京。11時3分、10度。



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■全行程(GPS):約410km/最高高度(GPS):約1,445m
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