2022年5月7日

新緑の秩父、早春の八ヶ岳

 秩父周りで八ヶ岳をドライブした。秩父は木々の緑が鮮やかで春たけなわだが、標高の高い八ヶ岳はサクラこそ咲いているものの、山の樹木はまだ芽吹きの状態であった。走行日2022年4月30日、使用車輌Alpine。

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   中央道・八王子ICで降車(午前4時26分、気温9度)。最初の訪問地の美の山公園道路(秩父市黒谷)に向かう。同ICから都道、埼玉県道を経由、秩父側の正丸トンネル入り口手前で国道299に。秩父市街地で交差する同410を長瀞方面に向かい、美の山入り口交差点から同公園道に入る。5時46分、8度。登坂入線際の幅員は狭いものの、すぐに広がり新緑に包まれた山のなかに道は延びている。大型車通行止めとなっているが、乗用車では十分に広く、対向車があっても楽にすれ違えるだけの幅員である。コーナーもゆるい。前日が雨天だったせいで、路面はウエット気味で茶色の落葉がほぼ一面に張り付いていた。

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 樹木の切れ間から秩父市街やハーブ橋が見下ろせた。この道路は簑山(標高586㍍)に開削されたもので、散ってしまっていたが桜と夜景の名所である。簑山は平野部にとひとつだけ聳えるために、標高が低くとも全貌が見渡せるのだ。また、山にはツツジ、アジサイなども植栽されている。しかし、注意すべき段差路がある。それは大きく、段差表示をみたら減速し、通過するほうが賢明である。頂上は公園である。ツツジがあるということだが、公園に入っていないので見かけず。下りとなるところに簑山林道と表記された標識が立てられていた。しかし、林道とはいえ広幅員。秩父の山塊を見ながら下り、140に合流して公園道は終わる。6時6分、3度。

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 次は神流町(群馬県)に向かう。140を秩父市街地方面に走らせ、下吉田フルーツ街道に入る。信号が少なく快適な道で沿道には観光農園が立地。今の時季はイチゴが収穫期のよう。同街道は道なりで埼玉県道37(皆野両神荒川線)に合流、次いで埼玉・群馬県道71(高崎神流秩父線)にジョイントする。71から間近の合角ダムに寄る。桜はすでに新緑状態だった半面、しつらえられた藤棚からは薄紫の花弁を垂らしていた。満開には少し早いが、周囲の山にもフジが花をつけだしていた。71で土坂峠(700㍍)の登りにかかる。1・5車線は確保されており、どうということもなく登坂していくが、沿道沿いの桜は花こそ多少残しているものの、葉桜化が急ピッチで進行中であった。

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 峠着(7時15分、10度)。トンネル直前に分岐する西西武林道は、引き続き通行止め。トンネルをくぐれば群馬県。道は下りになり、国道462に突き当たって神流町町内に。新型コロナでなければ、神流川の河原上空ににたくさんの鯉のぼりが泳いでるのだが、今年も鯉のぼり祭りは中止とあって、鯉のぼりなし。水量の増した川は茶色く濁り、流速も速い。7時27分、10度。上野ダムに向かう。462,299、群馬・長野県道124(上野小海線)とたどる。299の上野村周辺の山々は新緑一色に彩られ、枝と葉が勢いよく延び、生命力の強さを感じさせる。2頭の恐竜モニュメントが沿道に建ち並ぶ恐竜センターを抜けるなどして124に。8時6分、8度。

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 124は3年前から災害通行止めだが、上野ダムにはいける。同ダムまでの道にはトンネルが多い。トンネル内照明は天井にナトリウム灯が着けられているが、その間隔が広く、えらく暗い。また、照明がなく、おまけにコーナーもあるというトンネルも。同ダムを望む駐車場は狭い。案内板によると、通ってきた道路は上野村道2ー8とある。ダム先の道は御巣鷹山登山口に通じるのだが、道路の規格が数段落ちる。眼下に流れる長戸沢に沿った凹凸のある簡易鋪装路で幅員も狭いうえ、法面から染み出した水が道路上を流れていたりする。工事中で片側通行の砂利道区間も。だんだんと山深くなり、冬枯れと新芽の樹木とが混在する景観となる。Uターンできる御巣鷹登山口まで3・4㌔の表示板のところで走行中止した。8時21分、8度。

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 来た道を戻り124から299の再開通なった十石峠(1351㍍)を抜けて八ヶ岳を目指す。299の黒川の集落を過ぎると、1車線道といっていい狭道に変わる。8時51分、10度。法面をモルタル吹きつけし、崩落防止措置を施したのに加え、落石防止ネットを張るなどして改修した様子が複数箇所で見受けられた。また、道を付け替えたような箇所もあるのだが、停車して確認したわけではないので、断言できない。広く伐採した区間は開放的な雰囲気であった。しかし、補修したといっても広範囲に幅員を広げているのではなく、酷道には変わりない。峠前後は道幅が広くなり、サクラ咲く峠着(9時16分、8度)。下りは長野県側となり、広狭取り混ぜた道だが、かなり降りきったところから片側1車線の広い快走路になる。

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 海瀨で国道141、県道2(川上佐久線)で八千穂駅(JR小海線)に立ち寄る。10時7分、13度。駅駐車場らしき場所。線路をはさんだ山側にサクラと黄色のスイセンが同時に咲いていた。2から清水町で299に入り麦草峠(2127㍍)に向かう。メルヘン街道とも呼ばれる、ここからの299はセンターラインのあるロングワインディングロードで、走行当日はクルマが少なく、快調に峠まで登り詰めていった。高度が上がるに従ってまだ早春の趣でカラマツは芽吹きだしていたが、白樺は冬枯れを脱していない。路肩には除雪された際の雪がうず高く積もり、樹木の隙間から見える山斜面にも雪が。白駒池駐車場はハイキングにはまだ早いのだろう珍しく空きが多い。

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 峠着(10時52分、10度)。麦草ヒュッテの駐車場は新たに砂利を敷き詰め、シーズンインに備えている様子。峠からの下りは登りと打って変わり、路面は相変わらず荒れている、速度を上げるとクルマの上下揺動が大きいので、ゆっくりと下る。標高1900㍍地点の日向木場(ひなたこば)展望台からは、山襞に雪の残る北アルプスや御嶽山を眺望。蓼科高原を過ぎ、国道152(大門街道)近接地・芹ケ沢ではサクラが咲いているのだが、八ヶ岳エコーライン(11時53分、14度)周辺ではサクラの季節は終わっていた。

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 長野・山梨県道17(茅野北杜韮崎線)などを経て狭い長野県道485(富士見高原線)で田園の中にあり、甲斐駒ヶ岳をバックにした墓守桜に寄る。しだれサクラなのだが、すでに葉だけの状態だった。

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 ここが最後の訪問地。中央道・小渕沢ICにでて走行終了(13時8分、21度)。



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■全行程(GPS):約495km/最高高度(GPS):約2,127m
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