2022年11月5日

北信州ツーリング

  長野最北端、秋山郷経由で奥志賀公園栄線を使って、また秋山郷入り口に戻る周回路を走った。秋山郷は見ごろの紅葉だった。また、公園線も紅葉を見ることができたが、標高の高い区間では紅葉は終わり、冬枯れの時季にさしかかっていた。走行日2022年10月30日。使用車両POLO。

Polo

 関越道、湯沢ICで国道17に降り、同353、同117と経由して秋山郷に向かう。353では十二峠のトンネルをはさんだ前後がワインディング路。アクセルオンで登坂するためにタイトコーナーでもそれほどの険しさは感じられないものの、トンネル通過後の下りになると、ただでさえ速度ののった急坂の先に待ち受けるヘアピンが結構きつい。トンネルは峠最高標高よりも100㍍ほども下った地点(626㍍)に設けられており、全長1・2㌔ほどである。

 ずっと街並みが続く117から新潟県道238(加用逆巻線、6時8分、8・5度)に入るや二叉路を右に折れれば、長野県道507(秋山郷森宮野原線)となり、秋山郷までは一本道である。北野天満宮を過ぎると道は二手に分かれるが、五宝木方面の標識に従いこれを左に行く。6時25分、8度。村道長瀬秋山線のようである。急登坂の屈曲山道からこの道は始まる。人家はない。湿潤フラット路面だが、坂を登るにつれ黄中心の紅葉がロード両サイドに一挙に開けた。限られた車輌しか通行しないのだろう、両肩部のみならず、茶褐色落葉が道中央にも散らばっていた。高低差のあまりない区間で標高800㍍ちょっと。村道入り口から300㍍程度高度を上げている。下りになる。車窓からみえる谷間も一面の紅葉状態。

Polo

Polo

Polo

 山の中に突然の集落。五宝木である。1950年に14戸が入植した戦後開拓部落で、一時、大根の産地として知られた。現在、道沿いに見える民家は5軒程度で、うち1軒はひとが住んでいることがわかったが、無住の家もある。冬季は栄村中央部に移動して暮らしているそうで、春から冬季までの期間、人が暮らしているのかもしれない。この部落から道路が劇的に変わる。それまでの1・5車線の幅員がセンターラインのある幅員に広がるのだ。快走村道。無照明の五宝木トンネル(1252㍍、2000年竣工、6時48分、6・5度)通過。

Polo

Polo

 道なりに進んで国道405着(7時3分、5・5度)。切明に向かうが、途中、405から分岐する村道苗場山登山道路線に入線(7時8分、5・5度)。入線間際の民家を過ぎると、この道はカーブミラーもガードレールもない、1・5車線ぐらいの山道となり、ほぼ林道といっていい様相を示す。ウエット路面だったが、周囲の木々の葉は彩られ紅葉は素晴らしい半面、路面には落葉が両肩部に散っていて、幅員はさらに狭く見える。おまけにブランインドコーナーが多く、ゆっくり前進するにこしたことはない。

Polo

 また、深い洗い越しが2箇所連続してでてくる。それを告知する注意書きはない。一箇所の洗い越しに水こそ溜まっていないものの、法面から激しく水が流れ落ちてていた。その手前の洗い越しも水はないが、気付かず、クルマはフロントが大きく跳ねた。クネクネ登っていくと天池に。小さな池だが、風が弱く池面は静かで対岸の黄、赤の紅葉を逆さに映し出していた。

Polo


 登山口駐車場の少し手前から紅葉は既に終わり、冬枯れが始まっていた。100台収容の広い駐車場着(7時23分、4度)。標高およそ1300㍍。

 登山道はピストン道のため来た道を下り、405(7時53分6度)まで戻り、切明に向かう。405は2又にわかれるところがあり、どちらにいっても目的地に行けるが、和山温泉経由の、たぶん村道を選択した。対向車とのすれ違いには問題ない広幅員のダウンヒルロードで、道すがら見える山々は全山紅葉といっていい。宿の黒い屋根が眼下に見えてくると切明である。8時5分、6度。細雨。


Polo

 ここからは林道秋山線、長野県道502(奥志賀公園栄線)で野沢温泉経由で117に出て、関越道・塩沢石打ICに向かう。秋山線は冬季閉鎖期間を除いて、切明住民や温泉客対象の生活・観光道という性格を備えてもいる。高低差は少なく、この時期、道路の路肩にある落葉もほとんど見られないことから日頃、道路清掃が行われていることをうかがわせる。淡々と同林道を進んでいき、502との交点に至る。小休止。8時43分、5・5度。野沢温泉まで46㌔の標識。

Polo

Polo

 502に乗り入れる。幅員は広くはないが、徐行してすれ違うことは可能。路面性状も概ねフラットである。道際には緑のクマザサが茂っていたが、カラマツが茶色に色づき、路肩には針状の落葉が降り積もり、ベルト状になっていた。しかし、ダケカンバは完全に葉を落とし、この樹木の特色である枝が空に向かっていっせいに延びる白色の枝が目立っていた。細かい雨が降り続いている。カヤノ平通過(9時18分、3・5度)。葉を散らしたダケカンバが林立。雲間に青空が顔を出してきた。雨は止む。アップダウンの少ない道のために、刺激が得られず、ステアリングこそ、右に左に切るが、ドライブ自体は単調である。

Polo

Polo

Polo

 野沢温泉村に入ってサンセットポイント(夕日100選)先でゲレンデが見渡せる箇所がある。ゲレンデ内の島のように残された小さな森が緑、黄、赤の紅葉に染まっていた。同村に降りていく屈曲路。距離は短いが、なかなかのダウンヒルワインディング路でタイトコーナー多し。野沢温泉スポーツ公園着(9時42分、3・5度)。公園前の人工雪装置で雪面を造ったゲレンデでは小・中学生対象のクロスカントリーレース大会が開かれていた。



Polo

 公園前でクルマをUターン。今度はヒルクライムで502に戻る。この先の502は長い下りに転じる。スキーリフトの架線下のゲレンデを通る。灯篭木峠(1014㍍)あたりから紅葉再開となった。標高1000㍍を越えると、10月末ともなると、紅葉は終わっているようである。高倉山麓あたりから晴れ間が覗き、青空の面積が広くなった。次第に周囲は針葉樹の多い雑木林となり、紅葉はまばら。

Polo

Polo

Polo

 117に。11時9分、13・5度。ドライブ最初の秋山郷に入る238までくると、再び弱い降雨に見舞われる。353、17と辿り、塩沢石打IC着(11時57分、14・5度)。ドライブ終了。



Polo

Polo

Polo

Polo

Polo


■全行程(GPS):約609km/最高高度(GPS):約1,571m
■フォトギャラリーはこちらです。