2023年5月5日

新緑の奥多野、東信州ツーリング

  神流川に架けられた鯉のぼり、新緑とフジの花に彩られている群馬の半面、山間部では桜がまだ残っており、標高が下がると新緑といった長野であった。走行日2023年4月29日、使用車輌Polo。

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 正丸トンネルの秩父側入り口で都・埼玉県道53(青梅秩父線)は国道299に合流(午前5時38分、気温8度)。八王子IC(4時30分着、13度)で中央道を降り、都・埼玉県道を伝ってここまできた。途中、武蔵五日市駅あたりから周囲の緑は濃くなり、都道251(青梅日の出線)の日の出町大久野、埼玉県道73(秩父上名栗線)沿線沿いには木々に巻き付いたフジが紫の花を咲かせていた。

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 秩父市街地で299へのショートカット路となる秩父ミューズパーク内の樹木はいっせいに新緑に彩られていた。299復帰。黒海土バイパス前交差点を右折し、37(皆野両神荒川線)。すぐさま左折、埼玉・群馬71(富岡神流線)に。合角ダム着(6時15分、9・5度)。藤棚の下に車を乗り入れるが、路面にたくさん花散。花房が崩れ、もはや終盤。

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 71に戻り土坂峠(標高700㍍)への登り屈曲路が待ち構える。土坂千本桜と呼ばれる区間では、桜の木は濃い緑の葉を茂らせていた。それに代わり、ところどころフジの花を見ながら走る。峠トンネル前着(6時30分、11度)。トンネル抜ければ群馬県である。どんどん下っていき、万場で国道462を上野村方面に。狭い万場街の国道から神流川の河川敷に降りる。駐車場には1組のキャンパーのみ。6時39分、10度。

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 川の上空に張った8本のロープに赤、黄、青など色とりどりの鯉のぼりが掲揚されている。その数、およそ800。ほとんど風がなく、鯉のぼりは、ほぼ垂直に垂れ下がっていた。神流川の鯉のぼりは1981年に100匹で始まった。今でこそ全国各地で同じような風物詩となっているが、神流町は先駆者と言っていいだろう。5月3~6日は鯉のぼり祭りである。

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 462に戻り、299を経て上野村方面に。山の樹木は新緑一色のなかを走る。蔦がからんだフジの花も咲いている。恐竜センター通過。299から群馬・長野県道124(上野小海線)に折れる。8時3分、14・5度。災害復旧工事で昨年は通り抜けできなかった124だが、今年はクリアである。冬季閉鎖明けからまもなくとあって路面はクリーニングされ、路肩に敷かれた白線がまだ鮮明度を保っていた。広くもないが、狭くもない幅員の山道。コーナーは見通しやすく、二つ先まで見渡せるところが少なくない。299の十石峠経由よりも走りやすい。むろん険しい区間もある。上正面に3本の段々となった白いガードレール。ヘアピン連続で高度を稼いでいるのだ。


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 ぶどう峠着(1510㍍、8時25分、13・5度)。群馬と長野の県境で峠から下る。長野のほうが気温が低いのだろう、群馬の新緑に比べ、芽吹きの状態の樹木が多い。加和志湖着(8時39分、15度)。ため池ふうの小湖だが、水は澄んでいて湖底が見える。釣り人2人。北相木村白岩地区。道路右上に薄いウグイス色の校舎跡らしき平屋建物。事後調査で北相木村小学校白岩分校と判明。この分校は明治19年に開校し、昭和46年に閉校した。小さな校舎軒下に冬の暖房にでも使うのか、切り出した薪を積み上げている地元の方がおられた。

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 124から左折川上村、馬越峠の青看に従って左に。大鰭トンネル経由で長野県道2(川上佐久線)に出られる道である。以前、この青看はなく、いつの間にか新設されていた。トンネルを抜けた直後に残雪をかぶった八ヶ岳が・・。緑色の水面の立岩湖着(9時13分、16度)、釣り人あり。2も冬季閉鎖明けまもなくで道路はクリーン。点々とピンクのサクラが咲いている側を通る。馬越峠(1620㍍、9時20分、12・5度)。樹木は冬枯れと芽吹きの混合状態。峠から下る。2箇所規模の大きい伐採跡があり、視界が広々としている。

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 下りきったところで68(梓山海ノ口線)との交点(9時34分、11度)。左折。三国峠に向かう。道すがら川上村の民家が続く。大きな立派な住宅が少なくない。鯉のぼりを敷地内に掲揚している家々も。この鯉のぼりが豪華。ブラックにゴールドのストライプなどが入った真鯉のようで、おまけに吹き流しなのか、武者のぼりなのか、わからないが、付帯物がついているのが、どうも定番のよう。生地も神流町でみたフラットな織りとは違うような気がする。レタス豪農の村だけに財力の違いが際立っている。


 川上村道192号梓山線は民家が途切れ、畑も途切れると、途端に狭路となり、簡易鋪装されているとはいえ、鋪装の剥がれたガタガタの道に変貌する。中津川林道に入った気配。車の腹をすらないようスロー走行に徹する。ピンクのサクラがところどころ咲いている。カラマツの林が続くが、よく間伐されているうえ、まだカラマツの葉がまだ十分に繁っていないこともあって林床まで陽が届き明るい。

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 切り通しの三国峠着(1720㍍、10時12分、16・5度)。道は埼玉側につながっているものの、未鋪装。しかも、災害影響で長らく通行止めとなっており、それを告知する標識も立てられている。埼玉への道は枯れた草で覆われ、倒木もあって、自然に還ろうとしているようにみえた。

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 Uターン。68沿ぞいに広がるレタス畑、マルチ栽培用の白い樹脂フィルムの畝が延々続く。一部フィルムを破ってレタスの芽が出始めていた。スーパー、ナナーズで小休止するが、隣接地には、これまでなかったセブンイレブンが設けられていた。長野106・山梨610(原浅尾韮崎線)に入り、樹木が芽吹いている信州峠(1470㍍、11時42分、16・5度)を下っていくと新緑に覆われる。

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 塩川ダム着(11時55分、18・5度)。新緑バックのダム湖面。ここではダムカードを戴く。山梨県道23(韮崎増富線)、茅ヶ岳広域農道を経て中央道韮崎IC着(12時31分、22度)。ツーリング終了。

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■全行程(GPS):約442km/最高高度(GPS):約1,730m
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