猛暑日の続く今夏。高地を巡れば涼しかろうと、夏のスポーツ合宿地として著名な菅平高原、五味池破風高原、毛無峠などに出向いた。時間的にも早朝ゆえいずれも涼感をたっぷり味わえた。走行日2023年8月5日、使用車輌c63
上信越道を東部湯の丸IC(午前5時15分、気温23度)で降車。曇ってはいるが、気温は東京出発時よりも9度程度低く、涼しい。まず長野県道4(真田東部線)で菅平を目指す。4はそこそこの林間ワインディング路で谷周りのコーナーにタイト性を帯びたものがある。もともと4は菅平有料道として1970年に供用開始。そのせいか、ほとんど人家はみられない。しかし、黒字化せず1989年に無料となった。
国道144に合流して4終了(5時45分、21度)。次いで国道406に入り、鳥居峠(1362㍍)手前で左に分岐する県道182(菅平高原線)入線(5時53分、18・5度)。入り口際が狭い182だが、すぐに幅員は広がり、登りとなる。コーナーの多い屈曲路で、右コーナーはブラインドとなっているケースが多い。しかし、カーブミラーがあり、対向車有無は見分けやすいだろう。路面はやや荒れ気味。沿道周囲にキャベツ畑のなかを通るストレート区間終盤に立地する菅平サンホテル。隣接の太郎山ゲレンデにはトンボがたくさん飛んでいる。シオカラトンボのよう。夏のスポーツ合宿地として著名な菅平だけに早朝ランニングするアスリート多数。
182は国道406に突き当たってエンド。6時14分、19・5度。406は下りとなり広幅員の山間中速ワインディング路が始まる。ヘアピンは8つだったか、それでもリズム感のある道で、楽しく走れるはず。長い直線とゆるいコーナーとなり、集落がでてくると、幅員が狭くなるが、屈曲感が終わったことを実感するだろう。須坂市仁礼町。
次に向かうのは五味池破風高原自然薗。406から分かれる県346(五味池高原線)の終点部にある公園である。346入線(6時43分、24・5度)。センターライン付、同ライン無と346は幅員がだんだんと狭くなり、集落が尽きると、本格的な狭い登坂山道となる。同園案内板には園まで13㌔の表示。
当初、鬱蒼とした成長した樹林の間を抜けていくが、左コーナー内側がウインドウに迫るほどの高斜度のタイトヘアピン登場。それも連続。2ndでパワーをかける。ウエット路面に左後輪が斜度に負け空転。空回りしていることをセンサーが察知。それ以上アクセルを踏んでも後輪にパワーを伝えないようプログラミングされたECUが作動した。急斜度ヘアピンを走るうちにオイルクーラー冷却ファンまで回り出した。
峠は硫黄鉱山跡地で、緑を失った茶色の山肌や鉱山稼働時に運搬手段としての索道鉄塔が残るなど荒涼感のある風景。群馬と長野の県境でもあり、群馬側を示す案内板の群馬表示はかすれて読み取れず。唐下はまた破風岳(1999㍍)の登山口でもあり、地面がむき出しとなった登山道が見える。先に走ってきた五味池破風自然薗は、破風岳を越えた側にあるのだが、車道はなく、行き来できない。
行き止まりの112なので、来た道を分岐まで戻り、雑草が道路にせり出し気味だが、稜線上を通っている長野・群馬県466(牧干俣線、9時44分、20度)で万座峠(1830㍍)を経由で国道292(10時6分、23度)に。眺望のよい白根山周辺屈曲路では青空の下、清涼風を浴びながらゆっくりと走った。山肌抜き出しの殺生河原では例によって鼻をつく硫化水素臭が漂う。交通量も増えつつある。
草津(10時27分、27度)で長野原方面に向かう292を選択。国道145バイパスから川原湯近くで全長3㌔もある大柏木トンネルをくぐり県377(川原畑大戸線)で国道406(11時10分、33度)にでる。少し古い地図では、377は大柏木で行き止まりとなり、八ッ場ダム方面には行けない。しかし、同ダム建設にともなう資材運搬路として活用するため、長大トンネルを設けるなどして通り抜けられるようにした。377は交通量の少ない幅員も広い快走県道であり、乗り継ぐ406よりも立派である。
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