2014年2月18日

C63AMGが見た富士

寒い季節限定!、冬晴れに映える富士を見たくなりM156エンジンに火をいれた。いつものようにiPhoneのアラームで目を覚まし、眠いカラダにはセブンの煎れたて珈琲で火を入れた(^^)。

C63AMG

睦月のはじめ、いつになく流れの速い首都高。冷え込みのせいか油温上昇が遅く踏めないぢゃないか…。横浜ICを過ぎ、小田厚経由にするか御殿場ICで降りるかチョッと悩む…。そう、今回はC63AMGを連れだし富士を望む箱根と伊豆のワインディングロードを堪能しようという魂胆♪

まだ暗い空を見渡すと満天の星空♪、それなら富士と遭遇チャンス多い御殿場ICで降りるっしょ!。と、厚木ICをやり過ごし交通量多いけど流れの速い東名を御殿場に向け快速クルーズ♪

ワインディング好きが選ぶなら当然、旧乙女道路(K401)だね。しか〜し、路肩には除雪された雪が残り、黒く凍った路面には撒かれたばかりの融雪剤が白く光る。そして気温は零度を表示。と言うことは氷点下!。そうそうC63の外気温計、2℃程度高めに表示されクレーム対応してもらった。センサー交換しても完治せず今でも1.5℃程度高めに表示される。(>_<)

W124の外気温計は環境に左右されず規範のように正確だったし、VDO製水温計や油圧計も生き物のように敏感だった。「最善か無か」標語は戻ったけど中味が伴ってないぢゃないか!。

C63AMG

K401、楽しもうとチョッと踏むとESP効き放題(>_<)。ESPをワンプッシュしESPスポーツモードにするも北斜面など凍った路面ぢゃ甲斐性なし。こうなるとLSD欲しくなるよね。峠の茶屋を過ぎ後ろの富士を気にしながら南進。箱根スカイラインを過ぎると立派なゲートが道路を塞いでた。えっ!、芦ノ湖スカイラインって通行止め?、そんなぁ…。看板読むと7時からゲートオープン…。ありゃりゃ…。

C63AMG

C63AMG

湖尻峠の駐車帯にはゲートオープンを待つのか数台スタンバッてる。箱根スカイラインを少しもどり姿を魅せた富士とご対面♪。再び湖尻峠に戻ると何もなかったかのようにゲートが開いていた。ゲートイン(笑)。少し走ると道路管理車両とすれ違ったと同時に路面がいきなり「あられ」のように真っ白。それは融雪剤の散布車両だった。

C63AMG

刻々と表情を変える富士、C63に見つめられ頬を紅潮させた富士をCMOSに焼き付けた♪ 

C63AMG



芦ノ湖スカイラインはご存知のとおり中速コーナー主体の快速ワインディング。しか〜し、滑ったらクラッシュ間違いなし。路面を読みながら手探り走行(>_<)。比べちゃかわいそうだけどオリジナルのスポーツコンタクト5Pに比べ縦方向も横方向も剛性もまるで頼りないYOKOHAMA製スタッドレスタイヤ。チョッと早めにアクセル開けるとフロント逃げちゃうし、チョッとハードなブレーキングすると、こんなんでABS効いちゃうのって感じ。

むかし話ですが、同スカイラインの駐車帯で津々見友彦氏に偶然お逢いしたことを思いだす。お声をかけたら気さくに記事執筆のインプレッションで走りにきたと話してくれました。

手探り走行にも慣れやっと調子でてきたところで料金所。ETCに慣らされてる身にはいつもニコニコ現金払いはメンドウだよねぇ。とくに輸入車は小物入れ少ないしその容量も小さめ。C63はドアポケットにペットボトル置けないのが悩みのたね。

ここで、椿ライン経由湯河原パークライン走るか一瞬迷ったけど、予想に反し行楽客多いので幅員広い伊豆スカイラインに鼻先を向けた。同スカイラインしばらく楽しめたけど、ほどなく行楽客と隊列走行。早い時間とは言え取り締まり厳しいところゆえ隊列は長くなるばかりぢゃないか。

 隊列走行を繰り返しながら山伏峠で同スカイラインを離脱しK80へ、降りるにつれ住民たちの生活道路となり、霜で真っ白な田畑の脇を軽トラが元気よく走ってた。修善寺でR136経由K18へ、趣ある早朝の温泉街を楽しむうちミスコース(>_<)

 虹の郷方面に右折するハズが直進してしまった。しかし走ってみれば旧道もオツなモノ。温泉街を抜けると観光地伊豆とは思えないのんびりした集落を繋ぐ川沿いの生活道路だった。バイパスに合流すると一転また観光道路にもどり荷物満載の輪行軍団が寒いのに汗を拭いあえぎながらペダルを踏んでた。

C63AMG戸田峠を越えると遙か下に見える駿河湾まで一気に駆けくだる!。キツいくだりとコーナー、スタッドレスの頼りないグリップ感が切ないなぁ…。と嘆きながらブロックすり減らし戸田に到着。 

防寒着で風船のように膨らんだ太公望たちが釣り糸を垂れる戸田漁港、クルマを降りるとスタッドレスタイヤのゴムの焼ける匂い(>_<)。潮の薫りがココロを満たしワインディングローダーの疲れを癒してくれる。

C63AMG
遠い記憶を頼りに御浜岬に向かった。ふふふ、見えるぢゃないか富士が!。チョッと雲多いけど駿河湾越しの富士もオツだねぇ♪。おやつに持参したヨックモックを頬ばりながらしばし富士を楽しみ、再びM156に火を入れK17を北上することに。

K17は駿河湾が見え隠れする海岸線沿いのワインディング。南進するクルマはいるけど、北上するクルマは熟年男子だけ。走り放題だけど富士の勇姿が見えるとアクセル踏むチカラが抜けちゃう。大瀬崎付近、ほんの少し咲き始めた水仙の群生が続いてた。
 
C63AMG

C63AMG

C63AMG

いくつも漁港を抜け西浦からK127で真城峠を目指す。海岸線をはなれると気持ちよさげな完全二車線のヒルクライム。ここぞとピッチを上げると眼前にクラウンハイブリッドが迫ってきた…。なにをおもったか急に頑張りはじめコーナーではハデなスキール音が聞こえてくる。「急かしちゃいけない!」ペースダウン…。K18合流地点、彼は右、熟年男子は左と別れ、戸田峠へ仕切り直しのヒルクライム(笑)

C63AMG
K18の登坂、夏タイヤと同じタイミングでアクセル開けるとフロントは逃げるしテールも滑る!。これぢゃドリフトアウトぢゃないか(>_<)。そうこうアクセル踏むタイミングを見計らううち展望台に到着。クルマを停めると、またゴムの焼ける匂い。展望台からはさっき寄った戸田の漁港が遙か眼下に見える。頬にあたる風は冷たいけど、真っ青な駿河湾が気持ちいいなぁ!。

C63AMG

駐車場に戻ると軽トラが2台。インカムと猟銃で武装した猟師さんが降りてきた(怖)。

「鹿撃ちですか?」
「あぁ、鹿と猪だ!」
「お気をつけて!」

そんな短い会話でお茶を濁し、逃げるようにV8の咆哮で鹿を蹴散らかしてきた(嘘)。そう言えば、昔はめったに遭遇することなかった鹿ですが、今ぢゃ鹿もタヌキも野猿もクルマの前を平気で横切る。そして駆け巡る山間の樹々には鹿よけネットが目につく。自然と共生していた集落が限界集落になり野生の動物達が自然の法則に戻っているのだろうか?

C63AMG
さぁ、これから本日のメインイベント、旧西伊豆スカイライン(K127)とK411を走ります♪。戸田峠の交差点を曲がり、「行くぜよ!」と、高鳴るココロの雄叫びと同時にM156が吠える(笑)

ふたつみっつコーナーやり過ごすと、人で満タン状態のワンボックスに急接近、しばし我慢の子。黄色い線が白線になったのを確認しパス。記憶にたがわず素晴らしい眺望!。リズミカルにアップダウンとコーナーを繰り返し、ドライバーズハイになれちゃうワインディングローダーには天国みたいなところ♪。チョット雲が多いのと路肩の雪が寒そうなのは次回のお楽しみにとっておこう。

C63AMG

駿河湾を望むところでクルマを停めフォトしようとしたら対向車線にCLS63が停まった。スタイリッシュなサッシュレスのドアが開くとスタイリッシュな娘がでてきた!、左側からは、ちょいワルおやじのスパイスを効かせたダンディな熟年男子が…。なんだ!、同じ63でも全然違うぢゃないか(汗)。…彼女との関係を考えるとドライバーズハイ醒めちゃいそうなのでアクセルひと踏み。流れ去る景色のように忘却の彼方へ追いやった(笑)

C63AMG
ワインディング好きには天国の旧西伊豆スカイラインとK411ですが、このまま行くと宇久須か松崎に行っちゃう。西天城高原で天国とお別れしK59に進路変更…。ギョギョ!、なんと通行止めの看板が。ドキッとしたが本日は通行止め解除のただし書き。ホット胸をなでおろす。

そのK59ですが「狭窄路+融雪剤+路肩に除雪の雪」、天国を走ったあとだけに暗い狭窄路が一層狭く感じる。ぶつぶつ言いながら湯ヶ島温泉街をぬけ下田街道R414共用区間を過ぎK12までヒルクライム。

C63AMG

R414を右折したK59、薄暗い杉林を走る狭いけど路面のよいヒルクライム。杉林を抜けると、今度はわさび田を横目で見ながら走れるカントリーロード。そのカントリーロードでB120型サニーのピックアップトラック(1971年〜1994年)に出逢った。その昔、荷台に灯油の給油機やポリ缶を積んだガソリンスタンドのクルマをよく見掛けたよね。豊になりつつあったニッポン、生活様式の変化につれ暖房の主役がコタツから灯油ストーブになり、石油元売りのロゴをつけたサニートラックが灯油配達や給油に走り回ってた。量販店の普及とともに灯油もスタンドやホームセンターに買いに行く購入スタイルが定着し、いま配達されるのはネットで見つけた激安品!。時代が変わるとリテール市場も変わっちゃうね。

C63AMG

C63AMG

元気に走るサニートラックを見たのは久しぶり。A12エンジンの青いカムカバーちがった!、OHVだからロッカーカバーだね。それとフライパンを逆さにしたような水色のエアクリーナーがまぶたに浮かぶ。…当時輝いていたクルマたちが走馬灯のように浮かんでは消えてゆく。んっ!。いつのまにやら伊豆スカイライン・冷川料金所ぢゃないか。

南中を過ぎた伊豆スカイライン、射し込む陽差しで車内は暑いくらい。駐車帯にクルマを滑り込ませベストを脱ぎ捨てた。時間もちょうど良いのか伊豆スカイラインを南進する対向車線、遅い先導車に連なりピニンファリーナ・デザインのグラントゥーリズモ、クアトロポルテ、458、イタ車以外ならフライングスパーや991こと7代目911などなど、ここはどこですか?、西麻布?。(驚)

北進する車線と言えば、露払い役を演じる富士山ナンバーのスバル・プレオに続き太刀持ち不在のC63。このプレオ、コーナー手前で対向車線までハミだしラインつくってる。キツいコーナーぢゃ、すんごいロールとスキール音。後ろから見てるこっちが怖くなるほど(汗)。おかげさまで完全無欠の露払い。バッタバッタと先導車を路肩に追いやりターンパイク入口まで楽しく(?)走れた。

ターンパイクの鞍掛料金所、またしてもポケットをごそごそ家捜ししニコニコ現金払い。そうそう、「IBAサービス」に事前登録すればターンパイクでもETCを利用できるそうだけど利用頻度少ないからなぁ…。

C63AMG
大観山に着くころにはすっかりくもり空。芦ノ湖越しの富士もお隠れぢゃないか。せっかく寄った大観山なのにしょうがないなぁ。頬にあたる風も冷たいし天気もよくない…。

「撤収!」

大観山をあとに、ローターとパッドを削らないようエンブレで降坂。途中、カーグラフィックTVやクルマ雑誌でおなじみ「御所の入駐車場」でフォト休憩。早川料金所でまたポケットごそごそ…。一般道に続いて小田厚の人になりました。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

う〜ん、旧西伊豆スカイラインよかったなぁ♪
季節が良くなったら夏タイヤで走ろうと誓う熟年男子でした。

C63AMG

■全行程(GPS):約420km/最高高度(GPS):約1,010m
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