2014年3月1日

猪苗代・阿武隈のスノーワインディング

NEXCO東日本ウインタードライビングスクールだけで福島行くんぢゃもったいないので、磐梯・阿武隈のスノーワインディングもいそしんできた(^^)

Lutecia

10時までに星野リゾート、アルツ磐梯スキー場に着きたいと思い余裕をみて日の出前に首都高ゲートをくぐった。首都高からすでに氷点下、天気といえば星の数より雲が多いぢゃないか。幸いにも道路情報板に降雪情報はなかったけど路面は融雪剤で白っぽい。

東北道を順調に北進。LuteciaIII RSのNAエンジン(F4R)、もとはメガーヌにも載る農耕用と言ってもいい実用本位の鋳鉄ブロック製エンジン。ルノー・スポールの手に掛かると昔のキャブレターエンジンのごとくレスポンスフルで気持ち良く吹き上がる、これぞルノー・スポール・マジック。これで抜けの良い排気音なら最高なんだけどチョッとこもりぎみな排気音が残念。

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そのエンジン、クロスした6速ミッションとあいまってワインディングは大好物!。しか〜し、ローギヤードなため6速遵法速度で3,000回転もまわちゃう、もうちょい回転上げれば音色も変わり心地よくなるけど日本の法定速度ぢゃ耳障りなだけ(>_<)。たいくつでつまらない高速道巡行にしびれを切らし白河スマートICで東北道降りちゃった。

猪苗代湖方面からのR294なら数回走ったことあるので今回はその逆走で猪苗代湖に向かうことに。やっぱり下道はいいねぇ、路肩に雪が残るけどドライ路面、眠りから覚めやらぬ街を快調に抜けR118共用区間を左に曲がった。ありゃ!、いきなり真っ白な路面に変身。勢至堂峠付近は完全に雪国になってた。

峠をくだると目の前に白く輝く田園風景が広がりその先に猪苗代湖が見える。西の空は雲多いけど氷点下の冬晴れが気持ちいい。K6、K376と繋いだけど湖畔に出られずK234、K236をまわり青松浜に向かった。湖畔沿いの駐車場にクルマを停め北風に波立つ湖面を見ると白鳥さんたちが群れてた。そんな季節限定シーンを眺めながら至福の珈琲ブレークを愉しんだ♪。

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来た道をもどりK9で猪苗代湖東岸を北上、波打ち際には冬の猪苗代湖名物「しぶき氷」が成長してた。その後、R49、K7経由でアルツ磐梯スキー場に向かった。

ウインタードライビングスクールの記事はこちらです。

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ウインタードライビングスクールを終えスキー場取り付け道路をくだる。圧雪路は溶け始め陽当たりよいところはシャーベット状態。前を走る隊列に追いつくと、最後尾は篠塚建次郎さんのフォレスターだった!

K64、K7と走り継ぎ、そのフォレスターは磐梯河東IC方面に…。熟年男子といえば、まだ陽もあるので磐梯山の麓を走るK69、R459で檜原湖を目指した。


R459は山間を走る快適なワインディング、前半はドライ路面だったけど北斜面に回り込むと白いものが…。うしろにゲレンデヴァーゲンいたけどコーナーたびに遠ざかり、いつの間にやらバックミラーから消え去った(^^)。標高とともに雪の壁が広がり山岳圧雪路風味に変わった!。フラットで走り放題の取上峠、3速で雪煙巻き上げ気持ち良く峠越え、くだり始めると氷結した桧原湖が見えてきた。誰もいないくだりカーブ、試しにABS効かせながらステア操作、おっ!、ちゃんと曲がるぢゃないか♪

Lutecia

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この季節、冬期通行止めが多く通れる道は限られてる。R115に乗り継ぎK24R49で郡山へ向かうことに。楽しめたのはK24のダウンヒル。暮れるのが早い冬、陽も傾き路面には溶けた氷が黒い輝きを放ち始め魔の手が手ぐすね引いてそう!。それでも林を抜ける気持ちの良いダウンヒル。コーナー手前、ヒール・アンド・トウでシフトダウン、路面を読みながらアペックスを過ぎ加速しながらシフトアップの繰り返し、まさに人馬一体ならぬ人車一体!。陽が暮れるのとは逆にワインディングローダー・ハイに浸ってた(^^)

今日の宿は、ルートイン郡山インター。ルートインってめっちゃ増えたよねぇ、その昔は長野県エリアがメインのローカルホテルチェーンだったけど、今ぢゃ全国区。インター近くや街道沿いの立地と駐車料無料がありがたい。そのせいか、工事関係者などの宿泊者が多い気もする…。

Web予約限定、ツインのシングルユース(^^)。チェックインを済ませ気になる天気情報チェック…。見れば、関東、東北で大雪の恐れだって(>_<)。中通り(福島県中央部の地方名)や会津を避け阿武隈方面走ろうと思ってたのに裏目に出たね。明日の未明、世界の祭典ソチ・オリンピック開会式だけど早めに爆睡(^^)。

早起きしてカーテン開けると曇り空、雪だったら直帰しようと思ってたけど降ってないなら善は急げ!。ガジェットをバッグに放り込み朝飯抜いてチェックアウト。凍てつくクルマに滑り込みスターター捻った。

途中、セブンで食料を調達し煎れたて珈琲をTHERMOSポットに注ぎ込んだ(^^)。
阿武隈方面、R49を東進しても行けるけど早い時間が吉と思い郡山ICから東北道、郡山JCT経由磐越道を東進。氷点下8℃の磐越道、ヒーター全開でも温まらないぢゃないか。そのうえ阿武隈SAを過ぎると空からはチラチラ白いものも降ってきた(>_<)。小野ICから一部無料開放されてるあぶくま高原道路に繋ぐと一面銀世界。ヤバいなぁ…。ひとつ目の平田IC降りたR49は真っ白、郡山方面に少し西進し信号のない逆トの字路を9時方向に曲がるとわだちのないホワイト・バージンロードぢゃないか!。

Lutecia

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ジュピアランドひらた手前の交差点を左折。さぁ、ここから全長約34kmの「石川広域農道」を行きます。完全2車線のフラットそうな路面だけど5cmを越えた新雪で詳細はわからない。赤城を走った時もそうだったけど、踏み締められてない新雪路はグリップあまい。昨日の極限体験を思い出しアクセルとブレーキを手荒く扱いさっそく復習(笑)、ゆるい登りでトラクションコントロール切ってみた。

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踏んでみると出来の悪いCVT、タコメーターの針がグングン上昇しても亀のよう(>_<)。右に左に流れるし忙しいったらありゃしない。こりゃアカンよとぶつぶつ言いながら先を急ぐ。道路脇の田畑も真っ白だし現れる集落の屋根も真っ白、この広域農道、非優先道路なのかな?。ところどころで一時停止の標識に出くわす。そのたび、わだちがなくなったりわだちが始まったり…。ゆるいアップダウンとゆるいコーナー続き雪さえなきゃ楽しめそうに思うけど、今日は体験走行だね(>_<)。途中、県道との交叉のたび途中棄権しようと思ったけど終点まで走りきった(^^)。

ここで大きな三択!。
1.東北道方面へ西進する。
2.R118を南下しどこかで常磐道に出る。
3.予定どおりK71を東進する。
悩んだけど海に近い方が降雪少ないだろうと、予定どおりK71を鮫川方面に向かった。

Lutecia

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幅員広くて走りやすい石川広域農道に比べたら三桁県道のように狭いK71。降りつづく雪、わだちも薄く心細いぢゃないか。そんな県道をひたすら走って鮫川からR349に繋いだ。この道は天国ですか?。バイパスだと思うけど4車線ぢゃないかと思うほど広いくてフラットな道、これなら除雪されるんじゃないかと安心感が涌いてきた。これがまちがいのもと。街をはずれると、いきなり曲がりくねった狭窄路。しかもチェーン巻いた4トンの積載車が雪煙上げて熟年男子をブロック!。氷点下も手伝って降雪にもかかわらずワイパーほとんど要らなかったのに巻き上げた雪煙がウインドに当たると溶けてオートワイパーが動き始めた。

Lutecia
スキーに凝ってたころはスノーブレードに換えてたけど、今は雪道走る機会も減ったのでノーマルブレード。金属の見えないタイプだけど凍った塊がワイパーに引っ付いて視界不良になっちゃったぢゃないか(>_<)。前を走る4トン車、気づいてるハズなのになかなか抜かせてくれない…。と言うより寄れるだけの広い退避帯がない。やっと左にウインカーだして道を譲ってくれた♪。お礼のハザード出して先を急ぐが積雪量増えてぶかぶかぢゃないか!。ここは狭くても林道ぢゃない!国道なんだと言う根拠のない安心感だけがたよりだった。

K27との岐路、どっちに行っても雪の山道、いちかばちか!、ダメなら戻ろうと心に決めK27を行くことにした。
…う〜ん、来るんぢゃなかった(>_<)。それは林道と言って差し支えないほど狭くて心細いみち。うす〜く僅かに残る一本のわだち。雪降る中とにかく1台はここを走り抜けてるハズ。それだけが心の支えだった!。

Lutecia

関本町小川を越えると、その心の支えがなくなった…。そのわだちは脇道へ消えて行ったのだ。行く手には停まったら発進不能と思われる登り坂、覚悟を決め「頼むぜLutecia!」と心で叫び、トラクションコントロール・ランプ点滅させながらなんとか登りきった(^^)。これぢゃ戻るのも地獄ぢゃないか!、山間のホワイト・バージンロードにスタッドレスのわだちを刻み込みながら前進。心細さも手伝ってそんなに長い距離ぢゃないと思うけど、すんごく長い時間に感じた…。

Lutecia

今度はくだり坂。しばらく往くと前から軽がくるぢゃないか(歓喜)!。対向車がこんなにうれしく感じたのは初めてかもしれない(汗)。そうだよ、対向車って鮫川町で逢って以来ぢゃないかい。対向車のおかげで抜けられるのがわかり折れそうな心が弾けた(笑)。

花園渓谷付近まで降りてくると降雪量も積雪量も減り気分も乗ってきた。そうは言っても新雪だから慎重かつ大胆に(笑)。その大胆がアザになったか痛恨のミスコース、K153行くのを忘れ、また山間に入ってしまったぢゃないか…。


またしても集落もない山間の林道のような狭い雪道をひたすら走る…。花園渓谷もそうだったけど渓流沿いにうねった山道、広葉樹多そうなので新緑や紅葉の季節だったら楽しく走れそう。でも今回はGPSの軌跡を繋げるだけの体験走行。やっと集落が出てきた。幅員も広がったのでクルマを停め地図確認。

ミッション:アンポッシブル(泣)

いわき勿来ICに行くか北茨城ICに向かうか…。
K10、K69で少しでも東京に近い北茨城ICから帰ることに。積雪なければ「グリーンふるさとライン」を走り常陸太田まで行こうと思ってたけど、同ラインって丘陵地と山の中を突っ走る快速ワインディング、雪降ってちゃおもしろみに欠ける。と勝手な理由をつけ常磐道に向かうことに。

北茨城ICゲート前、スタッドレス着用チェックの係員がいた。「雪のなかご苦労さま!」、ひと声掛けてだれもいない常磐道の人になりました。途中クラウンが滑ったのか横向いて追い越し車線潰してた。結局、降る量に差はあったけど家に着くまで降雪続き東京は45年ぶりの大雪、記録と記憶に残るワインディング走行となりました。

Lutecia

翌週だったら「2.15豪雪!」クルマごと雪に埋もれていたカモ…(>_<)。
今回のルートは磐梯を除けば比較的雪の少ないところを選んだつもりでしたが、豪雪後の情報を見たら広範囲で通行止めになってた。スパコンを使っても予想できなかった豪雪、自然の猛威は人の英知ぢゃ計り知れない。

■全行程(GPS):約730km/最高高度(GPS):約973m
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