2014年7月25日

Cruise中部/糸魚川静岡構造線

6月中旬、諏訪から糸魚川-静岡構造線を南進するワインディングを愉しんだ。

Lutecia

温泉宿も好きだけど農家さんのように夜明けとともに活動したかったのでビジネスホテルの人となった熟年男子、iPhoneの目覚ましで夢心地を断たれ起床…。カーテン開けると薄明るくなった空に星が瞬いていた。梅雨なのに三日続いて梅雨の晴れ間、こんなことに幸運使って良いのだろうか(笑)

今日は、R152(杖突街道)をひたすら南下します。諏訪市街から中央道をくぐればすぐに杖突峠のヒルクライムが始まる。3,000回転前後でアクセル踏むと昔のキャブレター吸気音に似た快音を発し快調に吹き上がり荒れた路面もしなやかにやり過ごすシャシースポールですが、本領発揮させるには30分程度走り込みショックアブソーバーのオイルを温めなきゃダメ。少し荒れた路面ぢゃ、まだしなやかさが足りず直接的なショックが伝わってくるぢゃないか!。

八ヶ岳

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杖突峠を越えると桜と紅葉で有名な髙遠まで約20km。集落を繋ぎ緩やかなくだりと緩いターンが続きます。蓼科では鹿に、御嶽山では野猿に出くわした。そして今日の一発目は鹿でした!。それはバンビのような小鹿たち、数十メートル道案内してくれたあとガードレールをくぐり里山へ帰って行った。

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秋葉街道と名を変えたR152、ここまでは完全2車線路だったけど、山道になったらいきなり1〜1.5車線路に格下げ(汗)。中沢峠手前から分杭峠(ぶんぐいとうげ)付近は1車線路で交換もままならない。そうそう熟年男子、週刊誌ネタ(?)に疎く知らなかったけど、分杭峠って「ゼロ地場」で有名なんでしょうか?。あちこちに看板立ってた。

同峠を越えても幅員は戻らず1.5車線路で渓流沿いを走る。その渓流に掛かるちっちゃな橋、銘板見ると昭和30年代が多かった。歴史あるんだねぇ。と、そのとき、二発目の遭遇!。今度はタヌキさんでした。道路を進行方向に沿って逃げるから引いちゃうんぢゃないか焦ったね。

Lutecia

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R152って熟年男子がクルマに乗り始めたころから分断されてた。きっと、糸魚川-静岡構造線上に道路を作ったため地質的に不安定なんでしょう。その影響なのか、ところどころ大きな山崩れの現場や崩落整備を終えたところ、そして崩落整備中のところを目にした。

ところで、「糸魚川-静岡構造線」と「フォッサマグナ」の違いってご存知でしたか?
ウィキペディアによると、「線」と「面」の違いなんですね。完全に混同してました(汗)

大鹿町だったか道路脇にキバナコスモスが延々と植えられ今が見頃と咲き誇ってた。里山の街って庭先や生活道路周囲に季節の草花、そして、梅、桜、柿などが植えられ自然を愛でるココロが伝わり和みますよね。

そんな目に優しい街並ですが廃業した商店やガソリンスタンドが目立ち、とおりすがりのちっちゃな集落ぢゃ朽ち果てた廃屋も多く行く末が懸念されます…。

さぁ、これから分断された街道(地蔵峠)を繋ぐ蛇洞林道を走ります。諏訪から100km近く同じような景色の中を走ってきたのでココロときめくね(^^)

Lutecia

Lutecia

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しらびそ峠まで標高差800mを駆け上がる。うれしい誤算だったのは今日一番楽しめるワインディングだったこと。標高差もあるけど距離も十分あるのでリズムに乗って気持ち良くコーナーをクリアできる。それほど眺望効くわけぢゃないけど偶に見え隠れする山並みが人里離れた山奥を走っているのを実感するし、白樺、ブナ、しらびそ、その萌黄色が目にもココロにも優しくて本当に心地よかった♪



心地よく走れたせいなのか、地図上ではもっと距離あると思った峠がずいぶん近く感じ、峠に着くと登山者と思われるご主人のいないクルマが泊まってた。峠から望むは3,000mを超える南アルプスだけど太陽高度の低い斜光と靄で確認できず(>_<)。

この先にあり得ないほど立派な外観を誇る公営「ハイランドしらびそ」があるハズ。そこで朝飯を頬張ることに。数分走ると「ハイランドしらびそ」に到着!。いやいや噂に違わず立派な佇まい。ココだけ見たら軽井沢と言っても疑わない。しか〜し、ここに至るルートはとてもデートコースとは言えないカモ(笑)

広い駐車場にクルマを停めイグニッションオフ…。まずは摂食中枢を封じ込めるため諏訪のコンビニで仕入れた朝飯を頬張った(^^)

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すこし周囲を散策…。
片隅ぢゃないけど、復元した森林鉄道がポツンと置いてあった。その車両は「遠山森林鉄道」のもの。豊かな森林資源を誇る南アルプスの国有林が本格的に伐採されるようになったのは昭和15年(1940年)に同森林鉄道が着工されてからの話らしい。かっては南信の秘境と言われた遠山郷、そこに伝わる奇祭、霜月祭は国の重要無形文化財で「千と千尋の神隠し」のモチーフとなったとも言われる。


さぁ!、これから目指すは日本のチロルと表される「下栗の里」。
今ほど名を知られる前から知人に薦められた秘境。その後、「サカイ引越センター」TVCFですっかり全国区になってしまった。以前から行きたいと思っていたけど東京から結構遠く行く機会もなかった。今回、「糸魚川-静岡構造線」を走ろうと思ったのも「下栗の里」の存在があったからかも知れない。

標識によると、ここから30分程度で行けるらしい。幸いナビにもその道が載ってる。前半はなだらかな稜線沿いを走り、後半は2速でも速度を殺せない転げ落ちるようなくだり坂でした。

ビューポイントの看板発見、急停止!

下栗の里

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ヘアピン過ぎた駐車帯にクルマを停めカメラぶら下げ歩き始めると眼前に「募金箱」。ポケットから取り出した500円玉を投入(^^)。いやいや整備するのタイヘンだったと思う登山道のような山道を15分くらい歩いただろうか…。足場材で組んだお立ち台から望む「下栗の里」は、まさに天空の里でした♪

Lutecia

Lutecia

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さぁ、今度はもうひとつの分断箇所、青崩峠を繋ぐ兵越林道にアタック!
同林道入口付近、新道を延伸するのか工事車両が忙しく走り回り盛んに工事してた。1〜1.5車線は当然だけど路面悪いと思っていたらフラット路面で心地よくのぼりきってしまった♪。それに反し、兵越峠を越えたくだり区間は直線が多く楽しめなかったかなぁ…。


その後もどんどん南下し水窪の先でR152を離脱しK389に入路。地図をながめ山住峠を含め魅力的なクネクネ具合にほだされ以前から走ってみたいと思ってた。走ってみれば地図のとおりクネクネ屈曲路。ここだけ走ればもっと魅力的だったと思うけど、しらびそ高原に行く快走路、蛇洞林道を走ったあとのせいか感動がいまひとつ…。

Lutecia

次はR362と繋ぎ大井川方面に向かう。同道は集落を繋ぐ生活道路。たまに2車線になるが基本1〜1.5車線路。ハナヅラ峠のさきでR473に合流。やっと2車線路になったとおもいきや、すぐ1.5車線路に…。大井川河川敷は広大だけど水の流れる川幅は狭い。R473もその狭い川幅ぐらいあればなぁ…。そんな独り言を言いながら川の流れに乗るように南下し島田金谷ICから新東名の人になりました。

Lutecia

Lutecia

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トランスポート区間を別にして二日続けて300km程度の中身の濃いワインディング走行に勤しんだ。R152のワインディングと静岡県側のワインディングって気分的には8割以上1〜1.5車線の屈曲路。最後のR473の屈曲路走るころになるといい加減飽きてきた。忙しい重めのステア操作も手伝い手のひらが擦れてきたような気がする(>_<)。

Lutecia

箸より重いモノを持つことない熟年男子、明日から重めの益子焼のお茶碗で夕飯食べることにしよう(笑)

■全行程(GPS):約460km/最高高度(GPS):約1,915m
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