東日本大震災以降頻度を増した地震に噴火。関東周辺に限っても草津白根山や箱根山の噴火警戒レベル引き上げに続き、浅間山まで小規模ながら噴火し熟年男子を驚かせた。どれもびっくりしたけど昨年秋、突如噴火し多くの人が犠牲となった御嶽山の噴火は驚愕だった。その御嶽山、まさに観光シーズンを迎えたけど訪れる人は少ないようだ。
震災のあと、復興支援目的に風評被害に遭った東北の観光地や温泉を何度も訪ねた。その観光支援の中部版として御嶽山周辺路を巡ることにした。
R19、木曽福島の街を過ぎ王滝川に沿うK20に乗り換え三岳黒沢でK256に繋いだ。牧尾ダムを過ぎ眼下に御岳湖を望む同道、湖面は噴火前と変わらぬ美しいエメラルドグリーンで迎えてくれた。大滝村に入ると御岳湖を離れ、距離にして約20km標高差1,200m、標高2,200mを超える長くてタフな「御岳スカイライン」ヒルクライムの始まりです。
県道が終わる小俣沢を過ぎるとミドルターン主体のヒルクライムとなるのですが、スプーンのような大きめのヘアピンが数カ所あり困るんだなぁ(汗)。御嶽高原を抜けると「おんたけ2240スキー場」。センターハウスが見えると視界が突然開けスキー場内を駆け上がるヒルクライムコース(黒石林道)になります。荒れ気味の路面が残念だけど、大好きなのは振り返る眼前に中央アルプスがそびえ立つこと。もっとも今日は雨が降らないだけでも幸運な梅雨空ゆえ真っ白な雲が広がるだけでなにも見えない(>_<)。それでも、牧草地のように緑のカーペット敷き詰めたゲレンデをクルマで走るのは最高にココチ良い。環境から景観を邪魔するガードレールもないので見える景色が違って見えるんだなぁ。
同林道の終点は田の原駐車場。
時間も早いけど広い駐車場にはだれもいない…。
その頂は厚い雲にお隠れでしたが御嶽山に向かい深々と合掌。
陽差しのない梅雨寒の駐車場、クルマを降りると寒いぐらい。しばし休憩したのち同駐車場をあとにした。ヒルクライムはMovie廻したのでダウンヒルはフォトしながら余韻を愉しみました。
ここまで来てお金を落とさなきゃ観光支援の意味がない。そうは言っても時間的にどこも営業してない。そこで麓のガソリンスタンドに寄り、Luteciaの空きっ腹を満たした。
「御岳スカイライン」、熟年男子お薦めワインディングです。観光支援も兼ねぜひお訪ねください。蕎麦も旨いし開田高原に回れば美味しいソフトクリームも食せる(笑)
何故か目覚ましより1時間以上早く目醒めてしまった(>_<)
寝ようと思っても幼稚園児の遠足と一緒で寝られそうもない(笑)。やむを得ずベッドから起き出し早めのスタートになりました。まだ暗い首都高はハーフウエット、中央道に乗り繋ぐとオートワイパーが動き始めた。その後も降ったり止んだりを繰り返し、伊那ICで高速トランスポート区間を終えR361に乗り換えた。
同道は高規格道路で「権兵衛峠道路」と呼ばれ、晴れていれば進行方向後ろに南アルプスを望めます。権兵衛トンネルを抜けしばらく往くと、目に入った標識に「奈良井宿」の文字…。予定より早いし「奈良井宿」の文字に釣られK493に繋いでみた。
奈良井宿はNHK、朝ドラのロケ地にも使われた有名観光地。
生活環境そのものが観光地ゆえ住民の人たちや宿泊客に迷惑掛からぬよう細心の注意を払い早朝のメインストリートに乗り入れた。雨に濡れ遠景煙る古い街並みぢゃ、鳥のさえずり聞こえ目にも耳にも優しい街並みでした。以前に訪ねたころより観光化されたのは時代の流れと受け止めましょう…。思った以上に長居してしまい早起きが帳消になってしまったぢゃないか!
もとい!
御岳スカイライン走るとピストン走行になってしまう。そこで今回は朱色に塗られた大岩橋を渡り御岳湖対岸の道を走り戻ることにした。
なんとゆうことでしょう。
まるで広域農道ライクに整備され走りやすい完全2車線路ぢゃありませんか!
う〜ん、熟年男子的にはクネクネと狭いK256走った方が楽しかったかなぁ…。
霊峰ライン、御岳ブルーラインと繋ぐつもりだったけど、チョッと遅くなってしまったので涙を呑んでパス。R361、長峰峠を越えると岐阜県。
その後、K463(朝日高根線)、K435と繋ぐ。日和田高原を走り抜ける同道、チャオ御岳スノーリゾートまでは完全2車線の快速ワインディングを楽しめますが、そこを過ぎるといきなり1〜1.5車線のクネクネ山道に変身し、その狭隘路は濁河峠を越えK441(落合飛騨小坂停車場線)鈴蘭峠への分岐まで延々と続きます。
御岳パノラマラインと呼ばれる同道、東進した昨年はウインド越しに雪渓残る御嶽山を見ながら走れましたが、西進した今回、左後方に見えるハズの御嶽山も雲に隠れ、まったく見えず黙々と新緑を駆けることとなった。その上、何を彷徨ったかショーファードリブンの黒塗りマジェスタに追いついてしまったぢゃないか。
んもう〜!
んなことあるかぁ(>_<)
このショーファー、先に行かせるという行為を知らないのか岳見峠へ向かう分岐まで後ろにつくことに。ブラインドの右ターンはインベタ。深い崖となる左ターンはまったくインに寄らず、人ごとながら対向車きたらどうするんだろうと心配しちゃいました。
鈴蘭峠への分岐を過ぎると路面状況が一変。小黒川の流れに沿う完全2車線路となり、貸し切りのような走り放題を快速ダウンヒルでくだりました。K437に繋ぐと小坂川に沿いながらくだり、飛騨小坂では飛騨川に沿うR41に繋ぎ。飛騨萩原からR257に乗り換え北進。同道を選んだのは、Web地図で見つけた広域農道と思われる白い道を走ろうと思ったから。
その道は馬瀬小学校前のふれあい橋から始まりK86のドン突きまで約9kmの道のり。R257を左に折れた標識には”大規模林道八幡高山線・明宝・馬瀬区間”と掲げてありました。大規模林道(大規模林業圏開発林道)ってことは廃止された緑資源機構が建設した幅員7mの2車線完全舗装路ってことだね。走ってみれば適度なアップダウンをロングターンとミドルターンで繋ぐ快速かつ典型的な広域農道でした。
次はK86を西進しR472に接続する手前で小川峠を越えます。
幅員減少の標識とともに4トン以上通行不可の看板。それにに追加し「なんちゃら方面通行止め」の赤い字が踊り賑やかなことこのうえない。ここが抜けられないとエラいことだなぁ…。ぶつぶつ独り言を言いながら逝くと…。
なんとゆうことでしょう。
そこは薄暗い1.3〜2車線路にくわえ、勾配急なアップダウンを含む狭隘路でした。その上、工事による片側通行区間が複数箇所待ち受けてると言うとんでもない狭隘路。峠を越えると転げ落ちるように一気にくだりR472に無事乗り換えた。
そのR472、勝手に走り放題のカントリーロードぢゃないかと予想してたら大型トラックを含め交通量多いのに驚いた。飛騨大原で道なりR257(せせらぎ街道)に乗り継ぎさらに北進。樽谷からK73(高山清見線)に乗り換えた。同道、目にやさしい高原のような広葉樹林を走るけど、くだり区間になると道路に沿う河川の広い範囲で護岸工事してた。道路も豪雨などで被災したのか片側通行が複数箇所あり、そのたび、対向車もこないのに待たされてしまった。最後は清見でR158に乗り換え宿泊地、高山に短い鼻先を向けた。
■全行程(GPS):約524km/最高高度(GPS):約2,208m
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