2016年3月22日

梅薫る筑波、奥久慈巡り

 菜の花、河津桜、大寒桜そして潮騒を満喫した房総。その翌週訪ねた筑波と奥久慈、季節をタイムスリップしたかのように梅が咲き誇り隣接する県とは思えない。偕楽園の梅は全国区。それに習ったのか駆け抜けた常陸の國、沿道は梅の薫りに包まれてた。

Lutecia

 Movieのセッティングがなかなかキマらない。先週訪ねたワインディングとアドベンチャーライクな林道たち、勇んでMovie回したけど、帰って確認するとアングル含め「これぢゃアカンだろう」の撮れ高。残念だけどゴミ箱に沈んでもらった(>_<)

 付け焼き刃で取り付けステーを修正し確認のためリトライ!。同じところを走り撮り比べるのが一番ですが、先週走ったところをまた走るのもつまらない。そうかといって遠くぢゃメンドウ。そこで思いついたのが筑波のワインディング。予報は優れなかったけど朝方はお天道さんも望めそう、Luteciaのスターターを捻り真冬に逆戻りしたような寒さ続く都内を後にした。

 首都高から乗り継いだ常磐道、早い時間の割に交通量多いけど、つくばJCTを過ぎると空いてきた。土浦北ICでゲートをくぐり最寄りのセブンへ。「さむっ!」、肩をすくめクルマに戻り温度計見たら2℃しかない。あつあつのモーニング珈琲啜りながらMovieのセッティングに励んだ。 

 フルーツライン(K199)に乗り入れると早くも走り放題ぢゃないか。朝日トンネルを抜け、Uターンするように南進で表筑波スカイラインに向かうも通行止めバリケードが往く手をはばむ。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 出鼻をくじかれ、やむなく暴走避けハンプ群待つメインルートから表筑波スカイラインに乗り入れることとなった。時間のせいなのか季節のせいなのか走り込みにきてるクルマもなく、マイペースのまま不動峠を通過し風返し峠の信号待ちにぶち当たった。んっ、なにやら白いものがチラチラ…。

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 つつじヶ丘駐車場から望むロープウエイの先、山頂は薄く雪化粧してるぢゃないか!
う〜ん、どうしたもんだろう。スタッドレスゆえ困らないと思うけど雪雲見てるだけで気が滅入る。見渡せば北東方面は雲少なく晴れ間も見えるぢゃばいか。

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 「そうだ!、久しぶりにフルーツラインを往こう♪」、気を取り直し快速で梅の花咲くカントリーロードを流し道祖神峠を駆け抜けた。薄日射す同道を往くと欲が出てきた。せっかくだからビーフラインも走ろう(^^)

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 笠間バイパス(R355)経由、K1を右に折れビーフラインに乗り入れた。同道の前半は適度なアップダウンとリズミカルなミドルターン連なり顧客満足度高いけど、頼りないスタッドレスがマイナス要因だなぁ。

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 那珂川を渡り快調なペースで終点を目指す。R118を北上するか南下するか決断の刻が迫る。で、選んだのは辰ノ口橋、久慈川を渡るグリーンふるさとライン。K29にぶち当たり右に折れ松平で左に折れ、昨年走った太田県立自然公園付近の十国峠を越えた。昨年整備されたくだり区間を過ぎると集落を繋ぐ生活道路。道路沿いには色味のない田畑が広がるのですが、水仙や梅が咲きはじめ春が近いことを告げていた。

K33から十国峠までのMovie(720P)

 河内小交差点でR349を突っ切った。さぁ、グリーンふるさとライン本番スタート。対向車線はダンプが忙しそうに走りますが、北進は快速のまま。2020年を控え東京近隣の山砂、採石場近隣は朝早くからダンプが駆け回ってる。矢継ぎ早にK36、K60を突っ切りR461にぶち当たる。そうだ!、花貫渓谷に寄ってみよう!。R461を左に折れ花貫川に沿う旧道に降りて行くと、真新しい通行止めの看板。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

Lutecia

 やむなくR461に復帰。ここまで来たら萩ロードでしょ。トンネル走りながら考え事してたら右に折れるの忘れ数キロ走ってた。気侭に走ってきたついで、交通量極貧だしこのままR461を西進することにした。走ってみれば、ここも梅の咲く快速ワインディングロード。しか〜し、同道には酷道と呼んで差し支えない狭隘路があります。それは、折橋から北沢峠を経て下高倉に至る峠越え区間。Googleで有名になる前、竜神大橋に立ち寄るのに走ったことがある。

 国道の誇りを捨て折橋信号手前には、めだつ黄色地に赤字で「幅員狭小」のデカい看板。走り出しから薄暗い林をくねくねヒルクライムそして明るいダウンヒル。アッと言う間にK33にぶち当たった。んっ、以前は集落の狭小路走って合流した記憶がある。どうやら付け替えられたようだ。

 ここまで来たら竜神大橋逝くでしょ!
 陽もなく寒い観光地をあとにR461を北進、それは猪ノ鼻峠を走りたくなったから。いやいや、無鉄砲放題もここまで逝けば立派なモノ。途中、K22にショートカットできそうな林道ライクな道を逝き、猪ノ鼻峠を堪能しました。

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 その猪ノ鼻峠入り口信号付近でデジタル地図とにらめっこ。R349に乗り換え北上。明神峠手前から分岐する県北部広域農道、通称アップルラインを西進し大子中入口の交差点でR118にぶち当たった。

 次は国道にブチ当たる手前の細い道を少し北上した池田から市町村道と思われる林道ライクな生活道路を逝ってみた。乗り入れて間もなく、サンシュウの鮮やかな黄色に目を奪われ急停止。家人のおばちゃんと立ちばなし。立派な門構えにひろい庭、母屋の前には樹齢ウン百年と思われる見事な古木の梅、そこには自然を愛でる生活がありました。大地と共存するこころ豊かな集落たちを走ると、忘れてしまった農耕民族の血が蘇りそうな気がする…。

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 もとい!
 その道はチョットした峠のような丘を越え、大きくない牧場脇をかすめK33にブチ当たり北上。こんどはR118に合流しさらに北進。

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 矢祭山手前を左に折れ市町村道に乗り換えた。集落を繋ぎながら走ると突然立派な看板が現れ「ふるさと林道天神沢線」と掲示されてる。思わぬご馳走に生唾ゴクリ。看板メニューどおり車道外側線つき完全二車線路、残念なのは距離も短く小腹を満たすに留まったこと。

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 久慈川の対岸はR118、それを南下しR349に乗り継げば無鉄砲ドライブも終焉。ナビ画面ぢゃ見難いのでデジタル地図で再確認。おやぁ、水郡線、南石井駅近くに美味しそうなご馳走路があるぢゃないか!

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 摂食中枢に絆され、さっそく市町村道に乗り入れた。道路沿いは休耕田の目立つ普通の生活道路、集落が途絶えるとリズミカルな山道らしくなってきた。そこに水を差したのがチラッと見えた緑の看板。急停止!、リバースで戻り確認すると「広域基幹林道板庭入宝坂線」とある。よくあることですが、ナビに道は表示されてない。グラベルだし整備不行き届きな香りがぷんぷん漂ってる。小腹の欲求と言うより基幹林道の名前に釣られチョッと試食することにした。

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 口溶け、ちがった走り出しは順調、フラットなグラベルでしたが足を取られやすい深砂利がタマにキズ。しかし次第に本性を現し始め、ダブルトラックの枯れた雑草が下回りを撫で始めた。更に逝くと狭い道路両脇の枯れ枝が音を立てボディを逆撫でし始めたじゃないか。

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

Lutecia

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 進むにつれ路面状況悪くなりグラベルだか泥道だかわからない。山陰に回り込むとうっすら雪が残ってるぢゃないか。それでも、稜線を行くのかアップダウン少なく街並みを俯瞰できるところがあるのが救いだね。アドベンチャーライクで知らない道を走ってると僅かな距離がすごく長く感じる。這うような匍匐前進続き、気がつくと少しずつくだり始めたようだ。途中で突然現れた分岐、左に折れると舗装路ぢゃないか。迷わずターマックを選択した。リズミカルな下りターンをこなしブチ当たったのはR118、ナビで確認すると磐城石井の近く(>_<)

 なんとゆうことでしょう。
 さんざん走って駅ひとつ分って、どうゆうこと(>_<)
 しばし、ぼーぜん…

 帰宅後Webを徘徊し調べたら途中の分岐でミスコースしたようです。本線は直進したグラベルで塙町の板庭地区に降りるようです。まぁ、ナビにない道を走るときのリスクでしょうか。

 「道の駅はなわ」に寄り道し土産を仕入れ帰り路を思案。結果、ワンオールのK111(茨城県道・福島県道111号高萩塙線)で帰ることにした。出掛けは筑波山のワインディング走るつもりが福島県の塙まで足を伸ばしてしまった。糸の切れた凧とは言え無鉄砲もここまで逝くと単なるアホですね(笑)

 塙からK27、塙町川上から一部R349との供用区間を含めK111を走り続け常磐道、高萩ICに向かったのですが、最後に神様が素敵なご褒美を用意してくれました。それは県道とは思えないほど細く永く、走り堪えあるワインディング。その上、ちらちらと雪が舞いスタッドレス最後のお仕事まで用意してくれた。そんな狭隘路もK22を越えると完全二車線路、走り放題はそのまんま使うギアが1段から2段上がり快速ワインディングに姿を変え、海が近くなると明るい陽差しまで戻ってきた。どこが予定どおりかわからりませんが予定どおり高萩ICから常磐道の人になりました。

Lutecia

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 無鉄砲を絵に描いたような今回のドライブ、刺さったのは表筑波スカイラインと県道111号線ですね。リズミカルをまんま道路にしたような稜線に沿う表筑波スカイライン、リズムに乗れれば「人馬一体」、そのスピリチュアルな感覚に浸れる最寄りのワンダーワインディングを再認識。K111は狭隘区間と快速区間、同じ県道で二度旨い。その意味では国道461号線も同じようですが交通量が違うね。うる覚えですが高萩ICまでの40km以上前走車いなかった気がする。

 ほにゃららラインとか広域hogehogeとかの完全二車線路、高いギアで快走するのも嫌いぢゃないですが、低いギアでリズミカルにショートターンを繋ぐ峠や山道が熟年男子のご馳走なんだと改めて気づかせてくれました(汗;)

✓ 肝心のMovie、ご覧のとおり付け焼き刃ぢゃダメでした(>_<)

Lutecia

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■全行程(GPS):約520km/最高高度(GPS):約749m
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