噂のiPhone SEが発売された。ティム・クックCEOは、ユーザーニーズに耳を傾け性能は6Sのまま、女性にも扱いやすい4インチ液晶を採用したとアピールし、併せて価格競争力を高め新興国への普及を図ると説明した。ちなみにSEとは「Special Edition」と言われています。
滑り出し順調とメディアに報道されたiPhone 6Sシリーズ。順調報道にはウラがあった。今までiPhoneの中国マーケット投入は時間差がありました。にわかアルバイトまで大量投入し、まとめ買いされたiPhone6シリーズはみなさんの記憶に新しいハズ。成長著しい中国マーケットに配慮したのか、6S、6S Plusは中国も同時にリリースされた。発売後X週間の出荷数が前モデルを大幅に超えたとアナウンスされても投入されたマーケットの分母が違っちゃ比べる意味ないじゃん。
今年の第一四半期、販売に陰りが見え大幅減産強いられたiPhone。その影響でAppleの業績が奮わない。iPadに続きスリーサイズ化されたiPhone、多様化するニーズへの対応と決めゼリフ。独創と独善が入り交じり駄々こねる子供のようなところもAppleの魅力だったのに、ずいぶん聞き分けのよいこと。
語らない本当の目的は拡大する新興国マーケットの獲得でしょう。iPhone5sの廉価版、iPhone5c、拡大する低所得者マーケットシェア獲りに行きましたが見事に失敗した。マクドナルドの戦略ぢゃないけど、若いうちにiPhoneの味を覚えてもらわないと将来の大きなマーケットを指をくわえてみてることになる。中国や新興国で話題の低価格スマホって日本円にして2〜3万円程度。発表された価格でシェア獲れるのか、先ずはお手並み拝見。
googleの持ち株会社、AlphabetがAppleを抜いて総資産世界一になった。これってハードウエアの時代が終わり、かってのMicrosoftがそうであったようにソフトウエア新時代の幕開けなのかも知れないね。
話が変わりますが、「LINE」が「LINE MOBILE」を始めると発表した。最近メディアを賑わしているMVNO事業、言葉を換えるなら格安SIMに乗り出すワケですが、その内容に驚いた。なんと、LINEのコミュニケーション・サービス」に関するパケットがすべて定額と言う究極の囲い込み。接頭語にLINEがつきますが電話も使い放題。おまけに「Facebook」と「Twitter」のパケットまで無料開放するそうです。
最近のLINEって、利用者が伸びず海外事業も計画どおり進んでないらしい。そこで用意した最終兵器が「LINE MOBILE」なんだろうか。
LINE使わない熟年男子ですら、おったまげた。スマホをコミュニケーションツールとして限定使用するなら、とゆうより、今のスマホはSNSを支える最大のコミュニケーションツールに成り下がり、多くのスマホ人はLINEとAmazonあれば暮らして行ける。
普通ぢゃ考えられない低料金で公共性の高いIP通信を特定のサービスに紐付けしちゃって良いのだろうか。そんなことはないと信じますが、もし、GoogleやAmazonが同じように低料金かつ定額でMVNOに乗り出し自社のサービスに紐付けしたら、中立公平が第一義の通信サービスを根底から覆すことになっちゃう。
くわばらくわばら…
■下記は発表記事の抜粋です。
1.アンリミテッドなコミュニケーション ― 「LINE」「Facebook」「Twitter」使い放題
「LINEモバイル」では、App Annie社による「2015年月間アクティブユーザー数ランキング」*2のiOS/Androidそれぞれにおいて上位5位以内に入る「LINE」、「Facebook」、「Twitter」の主要な機能に関するデータ通信量をカウントしない、アンリミテッドなコミュニケーションを実現します。「Facebook」、「Twitter」の閲覧・投稿および、「LINE」でのトークのやりとりやタイムライン投稿・閲覧に加え、無料通話などが対象となります。
*2 出所: App Annie 2015 Retrospective Report
2.“安定の品質”と“最適価格” ― 1ヶ月500円からの「LINE」使い放題プラン
「LINEモバイル」は、株式会社NTTドコモの通信回線を利用することによる“安定の品質”および、ユーザーの利用状況に応じて利用料金が選択可能な “最適価格”を実現してまいります。利用料金は、1ヶ月最低500円(税別)からを予定しているほか、「LINE」使い放題は、全料金プランで適用予定となります。
3.ユーザーの利用ニーズ毎に最適化された様々な付加サービス
さらに、近年スマートフォンの性能向上と通信環境の高速化・大容量化に伴い動画・音楽・音声などコンテンツのリッチ化が進み、特に若年層においてデータ通信料が大きな負担となっています。そこで「LINEモバイル」では、音楽配信サービスをはじめとしたコンテンツサービスにおけるデータ通信量をカウントしないプランの提供も視野に入れてまいります。そのほか、LINEビジネスコネクトを活用したユーザーサポート、「LINEポイント*3」との連携による料金支払い時のポイントチャージなどを検討しており、詳細についてはサービス開始時に改めてお知らせいたします。