2016年6月8日

Cruise中日本/滋賀・岐阜編

 「早起きは三文の徳」と言いますが、風薫る季節になると日の出が早くなり早起きが辛くなる。カーテン越しの穏やかな陽差しで目を醒まし、小鳥たちのさえずりに見送られCruise中日本の二日目は始まった。

C63AMG

 敦賀市内をあとに西近江路と呼ばれるR8を少しばかり南下し疋田で塩津街道と呼ばれる同じR8に乗り継ぎ、続いて北陸道に沿うK140に乗り換えた。この先、ワインディング親爺を待ち受けるのは、かっての国鉄、北陸本線で使われていた鉄道用トンネルを自動車用として運用する「宮ヶ瀬トンネル」、もともと単線用トンネルのため幅員狭く出入り口に信号機を設置し交互通行で供用されてる。信号機が設置されてる隧道って長野県の和田トンネルやその昔に通った釜トンネルのようだね。信号の待ち時間にフォト、信号が変わり乗り入れると刻の流れが停まってしまったような時空があった(驚)

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 トンネルを出ると滋賀県、道なりで別名北国街道と呼ばれるR365に合流し木之本手前でK285に乗り換えた。今度はR303にトラバースするためK284に繋いだのですが、これが思いっきり林道ライクな道でビックリ。

C63AMG

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 さらに驚いたのがR303、リエゾンのつもりが線形改良行き届き走り放題の超快走路。K274に乗り換えるまで快走路は続くのですが、眩しい青葉に絆され快走しなくても、クルマとの対話を存分に愉しめました。

 乗り換えたK274は、白川に沿いながら南下するクネクネの三桁県道、K40に乗り継ぐとクネクネ度を増し、眼下に見え隠れする揖斐高原スキー場目指すが如くのダウンヒルになります。

C63AMG

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 さぁ、この先で待ち受けるのが「緑資源基幹林道 関ヶ原八幡線 春日・久瀬区間」です。今はなき緑資源機構の作品ゆえ、ストレートをロングターンで繋ぐ車道外側線つき完全二車線路かと思いきや、ソレよりは狭くミドルターン主体のワインディングでした。その上、登坂区間ほぼ全域キャッツアイが埋込まれココチ良く走れなかった。それでも降坂路はソレらしいワインディングでした。そうそう、広い範囲にモミジが植えられ紅葉の季節は趣あるんじゃないかと思います。集落が現れると古い道のままK32に接続します。

C63AMG

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 揖斐川を目指しK32を東進したのですが、改修進まぬひょうたん道路を地元の軽が結構なスピードで飛んでくるんだなぁ(恐)。そして、揖斐の街を時計回りに避けるよう揖斐中部広域農道を走りK40にブチ当たった。

 そのK40で根尾川を越え本巣縦貫道路と呼ばれるR157にお乗り変え。今度は併走する樽見鉄道終点、樽見を目指した。樽見でR418、笹賀でK196に乗り換え板取川を遡上するR256に乗り継ぎました。板取川をどんどん遡上しK52に乗り換えれば板取渓谷や好物のクネクネ峠道を走れます。そこに水を差したのが、赤字で「通行止め」と表示する道路情報板!

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 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 緊急停止!、ナビ画面をスクロールするとK52に燦然と輝く通行止めピクト…。な、なんとゆうことでしょう…

 今日のメインディッシュになるハズだったのになぁ。後ろ髪ひかれながらR256のまま、タラガトンネルを抜け長良川流れるR156を目指す。半分放心状態のままR156にブチ当たった。気を取り直し、次なるミッション「美濃東部広域農道」走るため、東海北陸道、美並IC付近から分岐するK323に乗り換えた。

 「美濃東部広域農道」は、中央道 恵那ICから東海北陸道、美並ICを繋ぐ広域農道で中山間地域の活性化を目的として森林総合研究所が1998年に着工した。道路としては、既存の国道や県道、市町村道のほか、新たに建設された岐阜東部農道から構成されており、2012年12月に全線で供用を開始した。と、説明されていますが、詳細わからず正確なルートは不明です。

 県道に乗り入れると、いきなり広域農道改修するのか鋭意工事中ぢゃないか!
 美濃東部農道の飛騨川側(東側)はR256に接続してるけど、長良川側(西側)は、県道経由で乗り入れることになる。羽佐古トンネルを抜けたあとも、K63と細い脇道を走る必要がある。やっとお目当ての標識に巡り逢えた。ここからは車道外側線つき走り放題を約束された快走路を堪能しR256にぶち当たった。




 美濃東部広域農道の続きと思われる新たに建設された区間を走ろうと、飛騨金山から美濃白川四季彩街道と呼ばれるR41を飛騨川に沿い、JR高山本線下油井駅手前で飛騨川を渡ると…

 なんとゆうことでしょう…
 工事通行止めの看板

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

C63AMG

 デジタル地図を広げ思案、ほんの少し上流から迂回路になりそうな道を往くことにした。林道ライクな1車線路、グラベルになるんぢゃないかと心配しましたが、山深い小さな集落をまわり迂回目的を達成し、白川街道と称するK62にブチ当たった。白川の流れと瑞々しい新緑を東進し南北橋で川を渡り、ここから無反峠をバイパスする美濃東部広域農道の一部ぢゃないかと思う新たに建設された「黒川東白川トンネル」を抜け、K70に接続した。

 板取川を遡上するK52が通行止めだった関係で時間に余裕がある。そこで、石積み美しい坂折千枚田(棚田)を訪ねることにした。K72、遠ケ根峠、K408、蛭川峠と繋ぎ、田植えを迎えた千枚田とご対面。



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 基盤整備され果てしなく広がる水田には効率を追求した機能美があり、千枚田は効率とは無縁ながら、農耕民族が培った知恵と棲むヒトの絆が見えココロが和む。煎餅かじりながら山間の傾斜地に広がる美しい千枚田を記憶と瞼に焼き付けた。

 ピストンで遠ケ根峠付近までもどり、地図で見つけた二ツ森林道をトライしてみた。同林道は、二ツ森山の東側山麓をぐるっと回りK70に繋ぎます。アップダウンも少なく走りやすいのですが、今ひとつ面白味に欠ける。

C63AMG

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 ここを走る前にピストンしたK408の蛭川峠、暗く狭くクネクネ度も勾配も急で険道条件満たしていたので物足りなく感じたのかも知れません。

C63AMG

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 K70の接続で、ひとやすみしてたらトルコンのシフトダウン音とともにチョッとがさつなサウンドが響いてきた。タイトターンを駆け上がっていったのは、なんと、涙目ボクスターだったのです。聞こえたサウンドから、まさか完全バランスのフラットシックスとは思いもよらず、眼前を通りすぎるその姿に我が目を疑ってしまいました(驚)

C63AMG

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C63AMG

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■全行程(GPS):約330km/最高高度(GPS):約985m
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