2016年10月1日

秋空と走る榛名・嬬恋路

 新座料金所を過ぎると路面はベリーウエット!、予報と違うぢゃないか。ぶつぶつ独り言を放ちながらいつになく空いた関越道を北進。久しぶりに榛名山麓のワインディングを縦横無尽に走りまわる魂胆だったのに秋雨ぢゃねぇ…。

C63AMG

 秋霖きわまり前日夕刻まで降り続いた長雨、そのせいなのか明日は久しぶりに青空が望めるという予報に敏感に反応、慌ててデジタルガジェットにエネルギーをブチ込み早めにベッドに潜り込こんだ。起き抜け、寝ぼけ眼のままM156を叩き起こし関越道に乗り入れると、ただいま秋の交通安全運動鋭意実施中!。極早朝にも拘わらず対向車線を含め赤色灯まわし待機するクルマを複数確認。眠くなりそうな第二走行車線を淡々と走り、前橋ICで一般道の人になりました。

 K127、K153、K154と短く繋ぎファーストミッション、松之沢峠へ続くK28に乗り入れた。路面はウエットなままだけど、雲間から射し込む陽差しに色づいた稲穂が輝き原風景を美しく演出してるぢゃないか。目とココロに優しい車窓ですが、これから始まるヒルクライムは結構タフでハード。ウエットな路面にタフなヘアピン、不用意の対義語を実践するとESP効き放題。400頭を超える飼い馬たちの手綱を締められ万事休す。そんなヒルクライムを過ごすうちに幅員広がり峠をクリア、ほんの少し降りるとK33にブチ当たりミッションクリア。

C63AMG

C63AMG

 ブチ当たる手前、電光道路情報板の支柱にくくりつけた立て看板には「榛名湖マラソン・交通規制」。読めば、朝の8時30分から榛名湖周辺全面通行止めぢゃないか!

 んもう〜!
 んなことあるかぁ(>_<)

 そんなワケで榛名ワインディング縦横無尽計画は初陣から叶わぬ夢となってしまった。それでも時間あるので、ロープウエイの駅に向かうとすでに警備員が配置されてる。そのチェックをクリアしフォトしようと外に出ると14℃、肌寒いぢゃないか!。マラソンのスタート・フィニッシュ地点をCMOSに焼き付けられたのは望外ですが、駐車場はどこもロープ規制され一般車ぢゃ行き場がない。どう考えても場違いなワインディング親爺、低めの気温とは裏腹に活気づく榛名湖を早々と退散することにした。

C63AMG

C63AMG

C63AMG


 撤収は計画どおりK126のダウンヒル。登ってきたK28に比べたら幅員広いのは嬉しいけど、早朝とは思えぬほどの対向車には閉口したね。

C63AMG

C63AMG

 思わぬ番狂わせ、てんやわんやの脳がひらめいた。登坂路のK28接続時に気づいた「広域農道榛名フルーツライン」、走ってみることにした。広域農道らしく適度なアップダウンに緩めのターン。サイドウインドには薄いながら雲海に沈む高崎方面の街、その向こうに秩父と思われる山並みが広がり顧客満足度高いぢゃないか。快適な同道でしたが、ナビの地図どおり突然のドン突きであっけなく幕切れ。そのドン突きを左に折れると集落を繋ぐ狭小の生活道路。自家用なんでしょう、狭い田んぼや畑に接した趣のある家屋。ある意味、無機質な広域農道より人の息吹を感じられ好きなんです。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 狭小路を繋ぎ草津街道と呼ばれるR406を右に折れふたたび北進。先週の雨で増水した烏川の向こうに黄金色の水田が広がりココロ和むねぇ。そうそう、今の水稲って記憶色の黄金色にならないって知ってました?。品種改良された水稲たち、草丈低く色づく間もなく頭を垂れ収穫期を迎えてしまい記憶色の濃い黄金色にならないそうです。

 もとい!
 権田の交差点を左に折れK54に乗り換え二度上峠を目指します。峠を越えると忽然と現れる浅間山の勇姿、好きなんだなぁ、そんなワケでお薦めは西進ですね。くねくね度も勾配もほどほど、リズミカルとは断言しにくいけどワインディング親爺的には好きな峠なんですが荒れはじめた路面がチョッと残念(>_<)

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 峠道をクリアしたあとはR146を突っ切り、K235で嬬恋方面に向かう。同道を西進すると数カ所直角に折れるところがありますが、てんやわんやの余韻残る脳が嬬恋攻略作戦思案中にミスコース。それもしばらく走って気づく始末(>_<)

 左に寄って停止、ナビとデジタル地図をにらめっこ。その結果、市町村道と思われるこの道を逝っても、K241に接続し鹿沢口に抜けられることがわかった。広葉樹林を往く別荘地の趣でココチ良く走れ、無事R144に接続。

C63AMG

C63AMG

C63AMG

 怪我の功名、万座川に沿う道を登っても嬬恋パノラマライン・北ルートに接続することがわかり、モノは試しと逝ってみることにした。水量の多い万座川を遡上しながら小さな集落をやり過ごすと林道ライクな車窓に変わり忽然と人工物が現れた。真っ青な秋空に真っ白なコンクリートの橋脚が浮かび上がる。それは嬬恋パノラマライン、万座川に架かる熊野大橋でした。何気なく通りすぎてしまう橋梁がこんなに立派だったとは驚きです。

C63AMG

 見上げた秋空を思うと草津経由、志賀高原の絶景路を逝ってみたくなりますが、今日はカミサンからベリー・インポータントなミッションを授かり遅くともアフタヌーン・ティータイムまでには帰りたい。斉藤さんの髪の毛のようなすじ雲に後ろ髪引かれながら熊野大橋を渡り爽快な高原を往く嬬恋パノラマライン・北ルートを堪能することにした。

 キャベツの収穫期を迎えた嬬恋高原、恐れていたコトが現実になった。それは降り続いた秋雨のあとの好天、大型トラクタが耕地や道路を忙しく走り回り、秋空なのにどろんこ道が出現するのです。

C63AMG

C63AMG

C63AMG


 なんとゆうことでしょう!
 脇道は言うに及ばず同道の一部まで泥濘地の様相ぢゃないか(>_<)

 相手は仕事、こっちは仕事場を走らせていただいてる分際。文句なんて言えないけど、秋雨縫って洗車したのにみるみる泥だらけ…。立ち寄ろうと思った「愛妻の丘」、駐車帯もどろんこだったのでパスしたのですが、結局どろだらけでキャベツ畑を激写したのでした(>_<)

 このままR144を突っ切り、嬬恋パノラマライン・南ルートのさわりを走り、K94で地蔵峠を越えれば上信越道に繋げる。時間を確認すると、な〜んだ、まだ早いぢゃないか!。海馬の片隅に眠る記憶を呼び覚ましグラベル走破のミッションを課すことにした(笑)

C63AMG

 それは、「つつじの湯」を横目で見ながら南進し嬬恋農場を抜け車坂峠に至るルート。乗り出しは浅間や高峰を望みながら順調でしたが、ところどころ泥濘地が出現。グラベルになる手前ぢゃスタックしそうな泥濘地に遭遇し、やむなくチョイと脇道にエスケープ、そこで出逢ったのが、錆びつき色の抜けた林道標識、右側には「桟敷山林道」と掲げられてる。

C63AMG

C63AMG

 なんとゆうことでしょう!
 ナビに道がないぢゃないか(>_<)
 デジタル地図を確認すると、K94に抜けられる(喜)

 一抹の不安もありましたが、どうせグラベル走るつもりだったと言い聞かせ乗り入れてみた。乗りだし前半はカラマツ林を往く雰囲気、後半は視界が開け右手に桟敷山、正面に湯の丸を望める明るく走りやすい舗装林道でした。また、景観を邪魔するガードレールが最小限だったのも顧客満足度を上げてる。

C63AMG

C63AMG

 K94の地蔵峠を流して降坂。浅間サンラインと称するK79を往き小諸ICから上信越道の人になりました。そうそう、同ICの取付道路、眺望に優れ八ヶ岳や南アルプス、秩父の山並みが浮かび、そのあいだから小さい富士を望むことができ感動しちゃった。上信越道、関越道と交通安全運動に則り流して走り髙坂SAでC63に付着した泥化粧をクレンジング。榛名湖畔ぢゃ15℃を下回るほどの気温も、ここぢゃ30℃を超え汗だくになって洗車。汗だくワインディング親爺のクレンジングはベリー・インポータント・ミッション直前と相成りました。

C63AMG

C63AMG

C63AMG



🔘
🔘

C63AMG
ヒンジに見るメルセデスのフィロソフィー

C63AMG
よくお世話になる左パドル

C63AMG

■全行程(GPS):約472km/最高高度(GPS):約1,740m
■フォトギャラリーはこちらです。