2018年10月13日

台風去った真夏日の富士三昧

 相棒のエンジンキー捻ると気温は熱帯夜!、神無月だというのに熱帯夜を下回ったのは八王子料金所過ぎだった。勝沼JCTで河口湖線に乗り換えると幸先よく黒富士がお出迎え。久しぶりに富士三昧愉しもうと富士吉田ICでゲートをくぐった。

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 オイル交換インターバル終え軽やかなエンジン音とは裏腹、猛威を振るった台風24号に続き25号(Kong-rey)が日本海を爆進中!。数日前の情報ぢゃ県道はおろか国道まで災害通行止めらしい。あやしい林道群は現地見合いとあきらめ、観光よろしく富士を望めそうな道を繋いだ。

 手始めは旧道の趣となったR137をつたい河口湖へ。行楽シーズンの三連休、湖畔の駐車場と言えば大勢のクルマたちが川の字で爆睡中。日の出の刻を迎えた湖畔、見たことないほど大勢の宿泊客が繰り出しスマホやデジカメを手に赤富士撮ろうと待機中!。いやぁ、厳寒期と違い過ぎる光景に戸惑っちゃうぢゃないか。なんとか隙間を見つけ富士をCMOSに焼き付けた。

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 河口湖大橋北で新道に乗り換え北進、向かったのは旧道御坂峠(K708)です。ここを選んだのにはワケがあります。同峠には名を馳せる天下茶屋があり台風の影響による道路整備状況を確認できるんぢゃないかと思ったから。結果を先に書きますが林道走行は無理っぽい。御坂トンネルまでの登坂区は台風の影響を無視できるほど整備行き届いていたのに、笛吹市側降坂区は未整備状態、落ち葉や折れた小枝が大量に散乱しパイロンスラローム強いられるほど。本来なら笛吹市側の方が幅員広いハズなのにそれすら感じなかった(>_<)

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 んなワケで、ショートカットできる林道を敬遠し、みやさかみちK36を繋ぎ若彦トンネル経由、再び河口湖に戻るルートを繋いだ。チョッと心配した鳥坂峠は何事もなかったかのようにクリアな路面。しか〜し、晩に降雨したのかベリーウエット。でもって、回転計盤面と言う仮想ステージで指針と言うバレリーナ踊らせるつもりが儚い夢に(>_<)

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 湖北ビューラインと源氏のつくK21にドン突き少しばかり東進。大石公園に寄ってみた。あちゃぁ、こっちも早朝とは思えぬほどのクルマたち。相棒を絡めフォトするのに絶好なポイントなのにクルマだらけでダメぢゃないか。まったりしようと思ってたのにそそくさと同道を西進。久しぶりの湖北ビューライン、改修進み以前より狭小区間短くなってました。西湖北岸を通過し富士パノラマラインを名乗るR139に乗り継いだ。キャンプ盛んな富士五湖周辺、どこのキャンプ地も色とりどりのテントでめっちゃ賑わってる。早起きな小鳥さえずる朝陽の許、煎れたて珈琲の香ばしい薫りが漂ってきそうぢゃないか。そんな羨ましい光景をバックミラーに追いやり、冷えたSEVEN CAFÉを飲み干した。

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 対向車は多いけど西進するのはワインディング親爺だけ。木漏れ日射す区間、路面は変わらずウエット。その黒い路面が朝露に濡れた高原らしくココチ良かったりします。次は富士五湖訪ねるときの私的な定番、精進湖を周ります。観光客少なめ、かつ湖畔に乗り入れでき、富士をバックに相棒とツーショット撮れます。ただし、南中過ぎないと逆光なのが玉にキズ!、こっちもキャンパーは言うに及ばず、観光のクルマと人で賑わってた。またしてもまったりできず撤退、そそくさと本栖湖へ向かうのでした。

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 本栖でR300にお乗り換えしたけど、観光道になる湖北は賑わってそう。そこで、湖南をつたうK709を逝くことにした。冬季閉鎖される脇道ゆえ災害通行止めの可能性あるので注意深く進む。賑わうキャンプ場をバックミラーに追いやると、ひっそり規制ゲートがお出迎え。なんと!、台風の爪痕整備を終えたばかりのようで路肩まで清掃されてるぢゃないか。狭小区間は日差し遮られベリーウエットな路面がいっそう林道気分を盛ってくれる。幅員広がると日差しも戻り良路の湖畔道になりますが、山陰になり富士を望みにくいのが残念。しばらく往くとお立ち台のある本栖みち(R300)にドン突きます。浩庵キャンプ場の上にあるお立ち台、停める場所もなく、またしてもまったりできず。そうそう、お立ち台を通過する際、相棒と同じ「ジョン・シリウス メタリック」塗色のMeganeIII R.Sと遭遇。マイナーなルノー・スポール同士、お互い手を振りにっこりしちゃいました。

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 ココチ良くなったところで、中ノ倉トンネルをスタートするダウンヒルを愉しみましょう。未改修区間も少しだけ残っていますが、南アルプスを望む快走ダウンヒルは本栖みちの誇り。その上、快走路のまま富士川のたもとまで行けます。JR身延線が並走するようになると、はさ掛けされた田んぼや色づき始めた柿がウインドいっぱいに広がる。それは目を瞑ると脳裏に浮かぶ日本の原風景、そんな贅沢な光景が季節の移ろいを知らせてくれる。やっぱ、ワインディング親爺はヤメられない。

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 富士川の流れに沿うのはR52とK9、当然マイナーなK9を選びますが、中部横断道の工事が始まったころはダンプたちが行き交い印象良くなかった。その中部横断道、来年には南部町まで延伸するらしい。それなら躯体工事は終わってるんぢゃないかと勝手に判断し同道に乗り入れた。三連休のせいなのか躯体工事が終わったせいなのかわかりませんが気分は工事以前の同道っぽく、ええぢゃないか!。北進は交通量ありますが南進は視界クリアなまま自分のペースで走れるのが嬉しいね。そうそう、さっきから対向するのはバイクたちばっかり。バイク雑誌にでも取り上げられてるのかなぁ。身延でK10と名前を変えた同道をどんどん南進。

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 R469に繋ぐところでアドベンチャーライクな峠道を試すことにした。それは富士宮市稲子と柚野を繋ぐ標高367mの桜峠です。標高低いのですが、鬱蒼とした暗い樹間を往く狭小路、国道と冠つくので酷道の称号授けられそうな峠道です。もうひとりの相棒と訪ねた時、伐採した原木を満載した大型トラックと対向し随分バックした記憶が蘇る。そのアプローチ、稲子川に沿う区間は走りやすいカントリーロード、進路を変え稲子川を渡河すると大型車通行止めの情報板が狭小路を予感させる。ドライだった路面がベリーウエットに変わりアドベンチャー気分を盛ってくれるぢゃないか。

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 タスク完了し路肩に停車。
 でもって、ひとり作戦会議召集…
 会議資料忘れてきたのでナビを資料に富士山スカイライン目指すかK75南進するか紛糾。でもって、時間早いので南進することにした。集落内は狭く集落間は改修済みと言う典型的なカントリーロードで再び富士川のたもとを目指す。暑い!、富士四湖は20℃前後と爽やかだったのに真夏日超えてるぢゃないか。危うく迷いそうになった富士川沿いの芝川をクリアし引き続きK75で南進。途中、無法地帯のごとくウン十台も続く縦列駐車。何事かと思ったら小学校の運動会でした。神無月にまさかの真夏日、他人事ながら熱中症の心配しちゃいました。そんなカントリーロードも新東名新清水IC付近でR52にドン突きます。同国道に乗り換え更に南進。但沼でまたしてもK75に繋ぎ興津川を遡上し和田島から山道に分け入った。新東名のなかったその昔、台風か否か原因忘れましたが東名を東進中、由比付近で高速道が高波を被り通行止。そう、新東名が開通するまでよくニュース沙汰になったアレです。清水IC強制退出で本線上から大渋滞。同県道経由でR52にエスケープしたのを思い出した。

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 もとい!、新清水JCT付近はご存知のとおり茶どころ。せっかく駿河に来たんだから茶畑越しの富士を撮ろうぢゃないかと天空の茶畑に向かった。茶畑に囲まれめっちゃ狭くて急な激坂を喘ぎながら登ると視界がひらけた。振り返れば駿河灘、澄んだ秋空に雄姿のお出まし。でもって、ぱちり。ここを訪ねたのは4年ぶり、ていねいに管理されてた茶畑も今ぢゃ伸び放題。棚田と一緒、日本人の心に棲みつく原風景も高齢化と効率を考えたら存在できない時代なんだね。


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 日差しは真夏!、窓全開の相棒に戻ると35℃!、もうダメ、もの凄い吸引力持つ空調の「AUTO」ボタン、吸い寄せられるように指が伸びてた。ぬるさ極まったスポーツ飲料で水分補給、そして転げ落ちるように茶畑をあとに新清水JCT直下を抜け、なんだかアプローチのわかりにくい清水いはらICから新東名の人になりました。

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 塩害?
 帰りの東名沿線、台風の海風当たった葉っぱたちが茶色く変色してた。それも紅葉とはあきらかに違う色。その異様な光景は延々と続き、プラタナスや楓、ハナミズキ、銀杏など、都内の街路樹まで変色していたのには驚いた。風向きの関係でしょう、都内でも北進すると痛々しいほどの状態でした。

■全行程(GPS):約475km/最高高度(GPS):約1,308m
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