2019年5月16日

奥秩父・奥多野+八ヶ岳(下)

 群馬の七久保橋倉林道でタイヤトラブルに見舞われ、予定した行程をこなせなかったことを受けて、2日後に再走した。春とはいえ、高標高地ではまだ冬景色のなかようやく桜が開花した段階だった。八ヶ岳では道脇に雪が残り、春まだ遠しの趣きなものの、諏訪郡富士見町までくると、桜花終盤であった。走行日5月4日、使用車輌c,63

C63AMG

 七久保橋倉林道までは前回のルートをほぼ踏襲。中央道八王子IC着(午前4時、気温16・5度。前回と異なるのは埼玉県道53を走り続け山伏峠(標高610㍍)越えで国道299にでて秩父市街に向かった点である。同峠着(4時56分、9・5度)。峠越えは屈曲路であるが、395の天目指峠を越えていくよりも幅員が広く、精神的に楽である。下りも短く、正丸トンネル出口の信号機のあるT字路で299に接続する。299から七久保橋倉林道までの区間は省略する。

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 林道入り口着(6時40分、12・5度)。入線していきなり山道とはならず、民家を過ぎ、トンネルを抜けると、それらしくなってくる。しかし、たぶん6㍍幅員であろう、林道としては道幅がある。八倉峠までの区間、登り一辺倒ではない。登ったり、降りたり屈曲しながら峠に向かっていくのだ。路面は基本的にフラットだが、法面からの小落石が落ちていたり、小枝が散乱しているのは、林道そのもの。コンクリート橋と道路との段差がやや大きく、速度抑制したほうが無難である。しかし、この林道は道路に樹木が覆い被さるようなことはないうえ、稜線区間もあって周囲は林道としては驚くほど明るく、走っていて気分がいい。

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 八倉峠着(1281㍍、7時1分、10度)。峠から御荷鉾林道に入る。御荷鉾の路面は少し荒れ気味だが、それを過ぎるとフラット路に戻った。稜線伝いに路が通っているようで冬景色だが、視界は良好である。広範囲に樹木伐採された跡が目立ち、切断された伐採木が路肩にどっさり積まれていた。ここでも桜やミツバツツジがところどころ咲いていた。トンネルを抜けると塩之沢峠(1020㍍)である。峠着(7時20分、11度)。群馬県道45(下仁田上野線)の旧道である峠を下っていく。冬枯れと芽吹きが混在した景観が続く。釣り堀民宿の駐車場にある2本の八重桜が満開。

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 国道299到着(7時44分、11度)。299から124(群馬・長野県道上野小海線)をわずかばかり走り、矢弓沢林道(7時46分、14・5度、全長7・2㌔)経由で十国峠に向かう。299で十石峠に至る道路は防災工事に取り組んでおり、冬季閉鎖期間を加味すると、19年度一杯通行止めが続く見通し。しかし、1車線屈曲路の299よりも矢引沢のほうが幅員の広い、まともな道である。といっても路面は適度に荒れているし、ワインディング路でもある。冬景色であった。数台の対向車に出会う。299が通れず、迂回路として、この林道を走らざるを得ないのである。

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 展望台のある十石峠着(8時3分、10・5度)。299で峠を下る。カーブナンバーが打たれており、34までは幅員は狭いが、それを過ぎた乙女の森の無料休憩所から広がり、樹木が芽吹きだしていた。古谷ダム脇に植栽された桜がいっせいに花開いていた。国道141にでて中部横断道の無料区間を走る。8時36分、11度。2分で終点の八千穂に到着し、また299を走る。途中から299を逸れ、八千穂町道駒出池線(8時43分、11度)に入る。この町道は299の少し南を並走しており、再び299に合流する。駒出池線は白樺林のなかを通る広幅員快走路。おまけに行き交うクルマは少ない。白樺はまだまだ芽吹いておらず、白い幹に葉のない枝が青空に突き出ていた。白樺の枝にボール状の植物が絡みつき、そのグリーンがえらく目立つ。宿り木である。また、カラマツが芽吹きだし薄緑の葉をつけだしていた。

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 299復帰(8時55分、11度)。このあたりで標識は1600㍍を示す。レストハウス「ふるさと」を越えると残雪がではじめ、標高1800㍍を越えると、その量がぐっと増えた。路面は除雪され雪はないが、路肩にはこんもりと積もり、森のなかは、どっさりと残っている。周囲は冬景色。ほぼ満車の白駒池駐車場を過ぎ、麦草峠を示す標識がでてくるが、バイクが多数駐車、写真を撮っており、素通り。どんどん下っていく。登りはだいぶ路面が改修され、フラット感があるものの、下りは荒れたまま。

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 299から八ヶ岳エコーライン、17(茅野北杜韮崎線)、485(富士見高原線)とたどった。エコーラインでは赤ママ橋の川沿いの桜を訪ねたが、葉桜化しつつあり、川面に花を散らしていた。485(10時27分、20度)で諏訪郡富士見町田端森新田の桜を見に寄った。小高い丘の上の墓に植えられた3本の桜は散り際なものの、満開の花をつけていた。桜を撮影しようというクルマが4台ほど田圃道に駐車し、乗員がカメラを向けていた。この桜は鼎談桜と呼ばれ、風景写真家の玉置弘文氏の命名によるものである。何度か訪れているが、咲いているのを見たのはこれが初めてであった。この近辺で積乱雲が沸き立つ青空を背景に雪が残りつつそびえ立つ甲斐駒ヶ岳を望見。11(北杜富士見線)から中央道小渕沢ICから帰宅した。IC着(11時8分、20度)。

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■全行程(GPS):約483km/最高高度(GPS):約2,126m
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